週末（土日）に久しぶりに家族で旅行しました。
目的は7年に一度の長野の善光寺のご開帳参り。
私は幼少の頃は毎年夏は必ず、
おじいちゃん、おばあちゃん、いとこ家族、うちの家族で、
善光寺に行ったものでした。
善光寺はそれ以来でしたので、とても楽しみにしていました。
（夫が組んでくれた）計画としては
土曜日にまず万座に行って一泊、
日曜日の朝に長野善光寺に行って、
ついでに戸隠神社をお参りして東京に帰る。
あ、車移動です。
軽井沢まで、というのは家族で何度もやったことがあるのですが、
万座となると結構距離があるのです。
今回は軽井沢ではなく、草津経由で行きました。
実は私自身は元々調子が良くない状態での出発だったのですが、
でも、とても楽しみにしていました。
調子が良くない、というのは体調というよりは、
精神的なものでした。
この半年というもの、色々チャレンジングなことが多く、
ある意味、ずっと迷子でした。
その大きなテーマというのは
「私は今後どうしたいのか。
歌手としてアーティストとしてどうしたいのか。」
ということです。
昨年末に大きな「シフト」が起きてから、
半年間ずっと自分を取り戻すというような時期でした。
そこに愛というテーマも加わったり、
とにかく大きなシフトを余儀なくされるような時間だったのです。
結局、全ては繋がっているのだと思うのです。
自分の人生の一部のエリアだけが変化を促されているのではなくて、
例え一部に見えても、それは全体でもあるのだと思います。
しばらくは、とにかく新しい地に足を着けて・・・
焦らずにゆっくりと前進していくことが大切でした。
そして半年。
そろそろ、新たに動いてもいい時期ではないか。
でも、何も新しいアイデアが浮かばない。
なんのインスピレーションもモチベーションも起こらない。
ふとした瞬間に「ヒント」のようなインスピレーションがあっても、
どうもそちらに食指が動かない・・・
足が、心が、止まるのです。
それでも「そろそろ」というような感覚はあります。
だから、きっと「そろそろ」なのでしょう。
色々な出来事が重なったりして、
「そろそろ」感がつのる。
親友が華やかなアルバムリリース＆デビューを飾ろうとしている。
私は彼女がどんな道を歩いてきたが知っている。
どんな思いでここまでやってきたかも知っている。
だから、そこには（私にとって）ただただ喜びと祝福しかない。
そこには羨む気持ちも嫉妬もない。
けれど、
「私は一体何してんだ？」という気持ちが芽生えてしまった。
全くもって不要なものなのに、私はそこに足を取られてしまった。
そういうの、とっくに卒業してたのに、
なぜか、先週くらいから、今の私にとっては
かなり「場違いな」エネルギーと言いますか、
それこそ「Hello? そっち？アンタ、今更そっち行くの？」という感じ。
（因みに現在、このブログを打っている私は中心に戻ったので大丈夫。
ああ、くだらんことに足を取られていたよ。）
まあまあ、とにかく、
そういう不要な重たいエネルギーを引っさげて、
長い長いドライブ旅行が始まったわけです。
以前に何度かここに書いたかもしれませんが、
私は30代前半で結構なパニック障害に襲われまして、
回復したと思ったら、
その後、結婚して、妊娠して「怖い、怖い。（何が怖いって、別の
人間が自分の身体の中にいるっていうこと。
もう、イっちゃってるでしょ。宇宙人だから、笑。）」で、
不安神経症、産後には赤ちゃん相手があまりにきつくて、
うつ病になるというね・・・
もう、なんでも聞いて、「それ系」については。
でね、旅行の話に戻りますが、
私は元々閉所恐怖症でして（更に、暗所恐怖症。
それは小さい時に保育園で物置に閉じ込められたという
とんでもない経験をしたから。でもね、もういいの。
先生、きっと大変だったんだ。だから許したの。）
車というのは私にとって「閉所」であります。
元気な時はなんともないんだけど、
疲れがひどい時には、パニックになりかねない場所。
特に長い時間そこにいなければいけない時は。
そんなんで。
調子が芳しくないまま、出発。
最初は良かったのですが、
やはりどんどん「閉塞感」を感じ始めました。
それでも、
途中のサービスエリアでやたら美味しいお蕎麦をいただいたり、
どんどん美しくなってゆく景色には大層癒されました。
けれど、
その例の「これから私はどうすんだ？」
「親友はあんな遠くまで行ってるのに、この私ときたら、
スッカラカンで、もう何もないじゃないか」的な、
ネガティブマックスな思考が拭えないのでした。
狭い車の中で、
更に私は自分を狭いところに押し込んでいたのでした。
長距離、長時間・・・かなりキツい。
そして、
今回の最大の失態とは、
普段お守りで常備している精神安定剤が、
一個しかないじゃん！！！
なんでチェックしなかったんだ、私よ？？？
いつものお化粧ポーチをなぜ確認しなかった、私よ？？？
一瞬よぎったよね？よぎったよね？
もう、この事実だけでパニックになりそうでした。
いや、なりそうでした。
もはや逃げ場がない。
どうすんだ、私。
この最後の一個を上手に使わないと。
なんで、こういう時に限って
こういうことになるのでしょうかね。
一体、私はどんだけ自分を試しているのか。
万座まで遠いぞ。。。
でも最後の一個をどこで使うのか。
そんなこんなで、
眠ることもできないまま、
かなりキッツい往路。
無事に万座プリンスホテルに着きまして、
まずは喫煙所にダッシュ。
夫が私について最も嫌いなことだけれど、
しょうがないの。
悪いけど。
「グラウンディング」ってことですので。
「あっち」に飛んでかないための、
錘（おもり）みたいなもんよ！
（言い訳がましいが、半分は合っている）
万座プリンスは以前何度か来ましたが、
ここの楽しみと言えば、
なんと言っても朝夕の「ブッフェ」！！！
わーい、わーい！
楽しいったらありゃしない！
疲れ過ぎて、
あんまり食欲なかったけれど、
それでも随分いただきました。
（旅行中は体重など気にしてもしょうがない）
食後、娘と露天風呂に入って、
これまた本当に周りの緑が美しく、
そして、空気が澄んでいて、
素晴らしかった。
もうヘロヘロ状態で部屋に帰り、
疲れ過ぎて頭がパンパンで、
寝たくても眠れない状態だったので、
例の最後の一個を・・・。
（これが次の日、地獄の結果となる。）
次の日。
前の晩はよく眠れたと思うのですが、
でも、朝から疲れていました。
ここからまた長旅が始まるというのに。。。
そして、
相変わらず、ネガティブ思考に足を取られたまま。
そういう思考に入ると、
色々なことについてネガティブになるのですね。
疲れてるから、回復もできない。
まさにネガティブ連鎖。。。
朝のブッフェをかろうじて楽しんで、
いよいよ今回の目的地、
長野の善光寺へ。
車に乗った途端、具合が悪い。
景色は素晴らしいというのに、
クタクタで、でも、眠ることすらできない。
山をどんどん下るのですが、
これまた長い。
とにかく長い。
車の中にいるのが本当にキツい。
そしてようやく長野市について。
ついに。
車内でパニック発作。
これは経験した人にしか分からないものでして。
だから敢えて説明はしませんが。
本人には「ああ、来る」のが分かるのです。
発作ですから、止められません。
けれど、理性はそのままあるわけです。
だから余計にそれをコントロールできないことが
怖くなる。
私は助手席に座っていましたが、
「あ、来た」となった時に、
まず夫に「ごめん、具合が悪い」と告白。
（夫は私がパニック障害であったことは知っている。）
パニックになりました、というのを誰かに告白できるだけで、
随分違うのです。
（理性があるだけに公の場での発作が一番怖い。
恥ずかしさ、があるからです。）
夫の腕を掴みながら
怖さのあまり、号泣。
泣いて、泣いて、泣いて。
夫は「大丈夫だから、大丈夫だから。」と言ってくれる。
パニックになって、
コントロールできない恐怖が押し寄せ、
人の前で泣き、人にしがみつき、
大丈夫、大丈夫と力になってもらえること、
それほど救われるものはない。
とは言え。
数分後に落ち着いても、
またやってくるのがパニック障害。
ただ、今回のは一過性のものでしたから、
以前のような治療は必要はありません。
改めて、薬を持ってこなかった自分を呪ったよ。
とにかく、
善光寺に行って、
そこから更に軽井沢経由で東京まで車で戻らなければいけない。
何かしらの手立てを。
日曜日だから病院もやってない。
だから、処方箋は出してもらえない。
ドラッグストアを見つけて飛び込み、
なんとかかんとか
使えそうな薬を手に入れることができました。
それで少し落ち着きました。
ここから善光寺、軽井沢、東京の話が
割愛させていただきます。
（当初の予定であった戸隠神社参りは当然ながらカット。）
が、一言言えば、
地獄のような帰り道でした。
万座から長野、軽井沢、そこから東京、
もう少して出口というところで事故渋滞、
練馬で高速を降りてからの、また長い長い家までの道・・・。
土日のドライブ旅行では、普通にあるある光景ですが。
私にとっては
車という小さな箱に閉じこまれたまま、
でも降りて歩いて帰るわけにもいかず、
薬がないから電車も無理で、
精神崩壊寸前の状態で、
途中、奇声まで発しながら（大丈夫、まだ理性はある）
本当に夫に申し訳ないと思いながら、
頭おかしくなってるから
「なんでこんな企画したんだ！
全部、お前のせいだ！」みたいになりながら、
どうしようもない苦痛で
一睡も眠ることができないまま、
家に着いた時にはゾンビのようになっていました。。。
子供達はどこ吹く風な感じで、
ゲームしたり寝たりしてたのが救い。
（多分ね。）
運転を一度も代わってあげることができず、
何時間も何時間も運転してくれた夫に
申し訳なさと感謝。
そして、そうは言っても、
全員無事に帰ってこられたこと、
宇宙に、神様に感謝。
ようやく
お守りの薬が十分にある我が家に着いて安心。
ただ、疲れ過ぎてどうにもならなくて、
結局二個飲んで・・・やっと撃沈。（眠ることができました）
今朝、
あれだけの体験をしたのにも関わらず、
体の疲労は残っていたものの、
気持ちは不思議なほど落ち着いていて、
スッキリしていました。
（実は、目覚めが悪いかもなあ、と不安になっていた）
不思議なほど。
なんだったんだろう。
限界ギリギリだったのに。
そして、改めて、
結局なんだったんだろう？
と思ったのでした。
結局も何も、自称としては、ただそのようなことが起きた、ということで、
そこに意味があるのかないのかは自分が決めることなのですが。
でも、私はそこに意味を見出すことにしました。
それが、今回のタイトル。
『そこから出ればいい』
に繋がるのです。
要は、土日、私は
自分の心の状態を
「体感」したのだと思います。
狭い空間（車）に閉じ込められ、
そこから出たくても出られず・・・
ただ、苦しい苦しい辛い辛い、と
堪えるしかなかった。
薬もなくて、逃げ場がなくて。
昨日の場合は、車から出る、降りる、という選択がなかった。
けれど。
私の心はどうだろう？
「一つの考え」に自分を閉じ込めて苦しめてるのは、
まさに自分自身ではないのか？
じゃあ、
そこから出ればいいじゃん。
出る、という選択があるではないか。
その窮屈な場所から降りる、という選択があるではないか。
誰も自分を閉じ込めてなどいない。
今この瞬間に「そこから出る」ことができる。
今、この瞬間に。
薬などいらない。
だって、出ればいいんだから。
出て、外の空気を吸って、
もっと広い場所で自由にできるではないか。
全て自分の選択。
何を考えるか、
どんな方向で考えるか、
どんな視点を持つか、
その選択肢は常に自分にある。
という、当たり前のことを、
土日の極限体験で気づいたよ。
（っていうかそこまでしないと気づかないのか。）
っていう意味づけをすることにしたのです。
でも、これも一つのインスピレーションだと思うのです。
ピピンと来たのなら、
きっとそう。
役に立つのなら、役立てましょう、ってね。
心が苦しい時というのは、
たとえ原因が「外側」からのものだとしても、
そこから出る、という選択肢は
いつでも自分にある、のだと思うのです。
それは
その状況から（物理的に）去る、ということもあれば、
その「考え方」「視点」から猿、ということもあるでしょう。
どっちにしても
私にとって長時間狭いところにいるのはキツいのですが、
今回はその前から既に
自分が自分を狭いところに押し込んでいたのですね。
そんな
すったもんだの、インスピレーショナルな週末でした。
追記：パパ、子供達よ、ごめんね。そして、ありがとう。
出ちゃえばいい！
善光寺さんはとんでもない人混みでした・・・あわわわわ。
＊聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております！
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ！
クリックしてすぐに聴けるようになっています。
私のオフィシャル・ページを
どうぞご訪問くださいませ。
プロフィール、経歴、ライブ情報、
それから私の歌も視聴できます！
https://www.ayukosaito.com
↓日々の「歌ってる動画」をInstagram（IGTVセクション）/ Twitterにアップしています
Instagram https://www.instagram.com/ayuko.is.here/
↓「歌ってる動画」以外にも、『今日のインスピレーション』（短い言葉）を展開しています
Twitter https://twitter.com/AyukoSaito
↓私の過去のlLIVE映像などはYoutubeでアップしています
https://www.youtube.com/channel/UCZiH2XUoIk7XVpWLuowKDUA
目的は7年に一度の長野の善光寺のご開帳参り。
私は幼少の頃は毎年夏は必ず、
おじいちゃん、おばあちゃん、いとこ家族、うちの家族で、
善光寺に行ったものでした。
善光寺はそれ以来でしたので、とても楽しみにしていました。
（夫が組んでくれた）計画としては
土曜日にまず万座に行って一泊、
日曜日の朝に長野善光寺に行って、
ついでに戸隠神社をお参りして東京に帰る。
あ、車移動です。
軽井沢まで、というのは家族で何度もやったことがあるのですが、
万座となると結構距離があるのです。
今回は軽井沢ではなく、草津経由で行きました。
実は私自身は元々調子が良くない状態での出発だったのですが、
でも、とても楽しみにしていました。
調子が良くない、というのは体調というよりは、
精神的なものでした。
この半年というもの、色々チャレンジングなことが多く、
ある意味、ずっと迷子でした。
その大きなテーマというのは
「私は今後どうしたいのか。
歌手としてアーティストとしてどうしたいのか。」
ということです。
昨年末に大きな「シフト」が起きてから、
半年間ずっと自分を取り戻すというような時期でした。
そこに愛というテーマも加わったり、
とにかく大きなシフトを余儀なくされるような時間だったのです。
結局、全ては繋がっているのだと思うのです。
自分の人生の一部のエリアだけが変化を促されているのではなくて、
例え一部に見えても、それは全体でもあるのだと思います。
しばらくは、とにかく新しい地に足を着けて・・・
焦らずにゆっくりと前進していくことが大切でした。
そして半年。
そろそろ、新たに動いてもいい時期ではないか。
でも、何も新しいアイデアが浮かばない。
なんのインスピレーションもモチベーションも起こらない。
ふとした瞬間に「ヒント」のようなインスピレーションがあっても、
どうもそちらに食指が動かない・・・
足が、心が、止まるのです。
それでも「そろそろ」というような感覚はあります。
だから、きっと「そろそろ」なのでしょう。
色々な出来事が重なったりして、
「そろそろ」感がつのる。
親友が華やかなアルバムリリース＆デビューを飾ろうとしている。
私は彼女がどんな道を歩いてきたが知っている。
どんな思いでここまでやってきたかも知っている。
だから、そこには（私にとって）ただただ喜びと祝福しかない。
そこには羨む気持ちも嫉妬もない。
けれど、
「私は一体何してんだ？」という気持ちが芽生えてしまった。
全くもって不要なものなのに、私はそこに足を取られてしまった。
そういうの、とっくに卒業してたのに、
なぜか、先週くらいから、今の私にとっては
かなり「場違いな」エネルギーと言いますか、
それこそ「Hello? そっち？アンタ、今更そっち行くの？」という感じ。
（因みに現在、このブログを打っている私は中心に戻ったので大丈夫。
ああ、くだらんことに足を取られていたよ。）
まあまあ、とにかく、
そういう不要な重たいエネルギーを引っさげて、
長い長いドライブ旅行が始まったわけです。
以前に何度かここに書いたかもしれませんが、
私は30代前半で結構なパニック障害に襲われまして、
回復したと思ったら、
その後、結婚して、妊娠して「怖い、怖い。（何が怖いって、別の
人間が自分の身体の中にいるっていうこと。
もう、イっちゃってるでしょ。宇宙人だから、笑。）」で、
不安神経症、産後には赤ちゃん相手があまりにきつくて、
うつ病になるというね・・・
もう、なんでも聞いて、「それ系」については。
でね、旅行の話に戻りますが、
私は元々閉所恐怖症でして（更に、暗所恐怖症。
それは小さい時に保育園で物置に閉じ込められたという
とんでもない経験をしたから。でもね、もういいの。
先生、きっと大変だったんだ。だから許したの。）
車というのは私にとって「閉所」であります。
元気な時はなんともないんだけど、
疲れがひどい時には、パニックになりかねない場所。
特に長い時間そこにいなければいけない時は。
そんなんで。
調子が芳しくないまま、出発。
最初は良かったのですが、
やはりどんどん「閉塞感」を感じ始めました。
それでも、
途中のサービスエリアでやたら美味しいお蕎麦をいただいたり、
どんどん美しくなってゆく景色には大層癒されました。
けれど、
その例の「これから私はどうすんだ？」
「親友はあんな遠くまで行ってるのに、この私ときたら、
スッカラカンで、もう何もないじゃないか」的な、
ネガティブマックスな思考が拭えないのでした。
狭い車の中で、
更に私は自分を狭いところに押し込んでいたのでした。
長距離、長時間・・・かなりキツい。
そして、
今回の最大の失態とは、
普段お守りで常備している精神安定剤が、
一個しかないじゃん！！！
なんでチェックしなかったんだ、私よ？？？
いつものお化粧ポーチをなぜ確認しなかった、私よ？？？
一瞬よぎったよね？よぎったよね？
もう、この事実だけでパニックになりそうでした。
いや、なりそうでした。
もはや逃げ場がない。
どうすんだ、私。
この最後の一個を上手に使わないと。
なんで、こういう時に限って
こういうことになるのでしょうかね。
一体、私はどんだけ自分を試しているのか。
万座まで遠いぞ。。。
でも最後の一個をどこで使うのか。
そんなこんなで、
眠ることもできないまま、
かなりキッツい往路。
無事に万座プリンスホテルに着きまして、
まずは喫煙所にダッシュ。
夫が私について最も嫌いなことだけれど、
しょうがないの。
悪いけど。
「グラウンディング」ってことですので。
「あっち」に飛んでかないための、
錘（おもり）みたいなもんよ！
（言い訳がましいが、半分は合っている）
万座プリンスは以前何度か来ましたが、
ここの楽しみと言えば、
なんと言っても朝夕の「ブッフェ」！！！
わーい、わーい！
楽しいったらありゃしない！
疲れ過ぎて、
あんまり食欲なかったけれど、
それでも随分いただきました。
（旅行中は体重など気にしてもしょうがない）
食後、娘と露天風呂に入って、
これまた本当に周りの緑が美しく、
そして、空気が澄んでいて、
素晴らしかった。
もうヘロヘロ状態で部屋に帰り、
疲れ過ぎて頭がパンパンで、
寝たくても眠れない状態だったので、
例の最後の一個を・・・。
（これが次の日、地獄の結果となる。）
次の日。
前の晩はよく眠れたと思うのですが、
でも、朝から疲れていました。
ここからまた長旅が始まるというのに。。。
そして、
相変わらず、ネガティブ思考に足を取られたまま。
そういう思考に入ると、
色々なことについてネガティブになるのですね。
疲れてるから、回復もできない。
まさにネガティブ連鎖。。。
朝のブッフェをかろうじて楽しんで、
いよいよ今回の目的地、
長野の善光寺へ。
車に乗った途端、具合が悪い。
景色は素晴らしいというのに、
クタクタで、でも、眠ることすらできない。
山をどんどん下るのですが、
これまた長い。
とにかく長い。
車の中にいるのが本当にキツい。
そしてようやく長野市について。
ついに。
車内でパニック発作。
これは経験した人にしか分からないものでして。
だから敢えて説明はしませんが。
本人には「ああ、来る」のが分かるのです。
発作ですから、止められません。
けれど、理性はそのままあるわけです。
だから余計にそれをコントロールできないことが
怖くなる。
私は助手席に座っていましたが、
「あ、来た」となった時に、
まず夫に「ごめん、具合が悪い」と告白。
（夫は私がパニック障害であったことは知っている。）
パニックになりました、というのを誰かに告白できるだけで、
随分違うのです。
（理性があるだけに公の場での発作が一番怖い。
恥ずかしさ、があるからです。）
夫の腕を掴みながら
怖さのあまり、号泣。
泣いて、泣いて、泣いて。
夫は「大丈夫だから、大丈夫だから。」と言ってくれる。
パニックになって、
コントロールできない恐怖が押し寄せ、
人の前で泣き、人にしがみつき、
大丈夫、大丈夫と力になってもらえること、
それほど救われるものはない。
とは言え。
数分後に落ち着いても、
またやってくるのがパニック障害。
ただ、今回のは一過性のものでしたから、
以前のような治療は必要はありません。
改めて、薬を持ってこなかった自分を呪ったよ。
とにかく、
善光寺に行って、
そこから更に軽井沢経由で東京まで車で戻らなければいけない。
何かしらの手立てを。
日曜日だから病院もやってない。
だから、処方箋は出してもらえない。
ドラッグストアを見つけて飛び込み、
なんとかかんとか
使えそうな薬を手に入れることができました。
それで少し落ち着きました。
ここから善光寺、軽井沢、東京の話が
割愛させていただきます。
（当初の予定であった戸隠神社参りは当然ながらカット。）
が、一言言えば、
地獄のような帰り道でした。
万座から長野、軽井沢、そこから東京、
もう少して出口というところで事故渋滞、
練馬で高速を降りてからの、また長い長い家までの道・・・。
土日のドライブ旅行では、普通にあるある光景ですが。
私にとっては
車という小さな箱に閉じこまれたまま、
でも降りて歩いて帰るわけにもいかず、
薬がないから電車も無理で、
精神崩壊寸前の状態で、
途中、奇声まで発しながら（大丈夫、まだ理性はある）
本当に夫に申し訳ないと思いながら、
頭おかしくなってるから
「なんでこんな企画したんだ！
全部、お前のせいだ！」みたいになりながら、
どうしようもない苦痛で
一睡も眠ることができないまま、
家に着いた時にはゾンビのようになっていました。。。
子供達はどこ吹く風な感じで、
ゲームしたり寝たりしてたのが救い。
（多分ね。）
運転を一度も代わってあげることができず、
何時間も何時間も運転してくれた夫に
申し訳なさと感謝。
そして、そうは言っても、
全員無事に帰ってこられたこと、
宇宙に、神様に感謝。
ようやく
お守りの薬が十分にある我が家に着いて安心。
ただ、疲れ過ぎてどうにもならなくて、
結局二個飲んで・・・やっと撃沈。（眠ることができました）
今朝、
あれだけの体験をしたのにも関わらず、
体の疲労は残っていたものの、
気持ちは不思議なほど落ち着いていて、
スッキリしていました。
（実は、目覚めが悪いかもなあ、と不安になっていた）
不思議なほど。
なんだったんだろう。
限界ギリギリだったのに。
そして、改めて、
結局なんだったんだろう？
と思ったのでした。
結局も何も、自称としては、ただそのようなことが起きた、ということで、
そこに意味があるのかないのかは自分が決めることなのですが。
でも、私はそこに意味を見出すことにしました。
それが、今回のタイトル。
『そこから出ればいい』
に繋がるのです。
要は、土日、私は
自分の心の状態を
「体感」したのだと思います。
狭い空間（車）に閉じ込められ、
そこから出たくても出られず・・・
ただ、苦しい苦しい辛い辛い、と
堪えるしかなかった。
薬もなくて、逃げ場がなくて。
昨日の場合は、車から出る、降りる、という選択がなかった。
けれど。
私の心はどうだろう？
「一つの考え」に自分を閉じ込めて苦しめてるのは、
まさに自分自身ではないのか？
じゃあ、
そこから出ればいいじゃん。
出る、という選択があるではないか。
その窮屈な場所から降りる、という選択があるではないか。
誰も自分を閉じ込めてなどいない。
今この瞬間に「そこから出る」ことができる。
今、この瞬間に。
薬などいらない。
だって、出ればいいんだから。
出て、外の空気を吸って、
もっと広い場所で自由にできるではないか。
全て自分の選択。
何を考えるか、
どんな方向で考えるか、
どんな視点を持つか、
その選択肢は常に自分にある。
という、当たり前のことを、
土日の極限体験で気づいたよ。
（っていうかそこまでしないと気づかないのか。）
っていう意味づけをすることにしたのです。
でも、これも一つのインスピレーションだと思うのです。
ピピンと来たのなら、
きっとそう。
役に立つのなら、役立てましょう、ってね。
心が苦しい時というのは、
たとえ原因が「外側」からのものだとしても、
そこから出る、という選択肢は
いつでも自分にある、のだと思うのです。
それは
その状況から（物理的に）去る、ということもあれば、
その「考え方」「視点」から猿、ということもあるでしょう。
どっちにしても
私にとって長時間狭いところにいるのはキツいのですが、
今回はその前から既に
自分が自分を狭いところに押し込んでいたのですね。
そんな
すったもんだの、インスピレーショナルな週末でした。
追記：パパ、子供達よ、ごめんね。そして、ありがとう。
出ちゃえばいい！
善光寺さんはとんでもない人混みでした・・・あわわわわ。
＊聴くブログ!?「Soul Quest Sound Blog」という
ラジオなようなものを勝手に作って展開しております！
このブログの調子が、そのまんま私のトークと音楽で展開されています。
このブログのカテゴリー「Sound Blog」から是非どうぞ！
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