性的人間 - 大江健三郎 (新潮文庫) 2024-06-05 05:29:00 | 読書メモ 大江健三郎の初期短篇。 こちら内容紹介。 作者プロフィール。 3篇からなります。「性的人間」は、前半は厭世的な若者の自堕落な様子を描いていて、三島由紀夫の「月」や、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を思いださせる展開でした。が、後半に痴漢に置換される内容は、なぜここで痴漢を持ってきたのかいまいち理解できませんでした。詩人の青年の現実への絶望、性的な諦念が痴漢になることで昇華され . . . 本文を読む