下町森下でかき氷と言えば
これだ。岸氷室である。
岸さんとも呼ばれていたし、単に氷屋さんとも呼ばれていた。
それだけ町に溶け込んだ存在であったというコトだ。
その岸さん、20年目となる今年の夏をもってかき氷営業を辞めるという。
老若男女問わず、営業時間内はいつも行列ができていた。
学校の子供同士で。親子で。おじいちゃんが孫娘を連れて。
この町のほとんどの人がお世話になったであろう。
おかあさんに、どうして辞めちゃうの?と尋ねてみた。
おかあさんは、軽くはぐらかしながらそれとなく答えてくれた。が、ココには割愛する。
ただ、そのおかあさんの少し悔しそうな表情を忘れられない。使う側にもう少し配慮があれば、また違ったカタチを取れたのかもしれない。非常に残念だ。
営業時間内、休むことなく氷をかき続け、丁寧に整えて、たくさんの種類の中から指定のシロップをかける。
巷で流行りのふわっふわ、とまではいかないが、頭がキンキンしない、気持ちのこもったかき氷は、ひとつたったの100円である。
たいへんな仕事だと思う。それをできればもっと続けたかった、なんて気持ちに触れて、本当に頭が下がる。
この子らも、確実にこのかき氷で育った。
オトナになって、兄弟であーあったあったと思い出して。
その裏側にあった、大衆を見つめる岸さんの眼差しを改めて感じてくれたらいいな、と思うのである。
これだ。岸氷室である。
岸さんとも呼ばれていたし、単に氷屋さんとも呼ばれていた。
それだけ町に溶け込んだ存在であったというコトだ。
その岸さん、20年目となる今年の夏をもってかき氷営業を辞めるという。
老若男女問わず、営業時間内はいつも行列ができていた。
学校の子供同士で。親子で。おじいちゃんが孫娘を連れて。
この町のほとんどの人がお世話になったであろう。
おかあさんに、どうして辞めちゃうの?と尋ねてみた。
おかあさんは、軽くはぐらかしながらそれとなく答えてくれた。が、ココには割愛する。
ただ、そのおかあさんの少し悔しそうな表情を忘れられない。使う側にもう少し配慮があれば、また違ったカタチを取れたのかもしれない。非常に残念だ。
営業時間内、休むことなく氷をかき続け、丁寧に整えて、たくさんの種類の中から指定のシロップをかける。
巷で流行りのふわっふわ、とまではいかないが、頭がキンキンしない、気持ちのこもったかき氷は、ひとつたったの100円である。
たいへんな仕事だと思う。それをできればもっと続けたかった、なんて気持ちに触れて、本当に頭が下がる。
この子らも、確実にこのかき氷で育った。
オトナになって、兄弟であーあったあったと思い出して。
その裏側にあった、大衆を見つめる岸さんの眼差しを改めて感じてくれたらいいな、と思うのである。
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