幸手宿の北の端を知らせる
カギ状に日光道が折れたところにある和菓子屋さんを覗いたのは今年の初めのコト。
塩あんびん。五家宝。
そばうどんだけではない。やはり幸手は加須〜久喜と同じ文化圏である。
さらに塩がまなんてのもあり。これは他所で見てないかも。なんて思いながら入ってみる。
表に出てた塩あんびんってありますか?
あら、塩あんびんご存知なの?
そんなトコロから話は始まる。
「今でこそしっかり甘いって敬遠されがちだけど、昔はとても贅沢なコトだったのよ。
こんなコト和菓子屋が言っちゃいけないかもだけれど(笑)、お饅頭ひとつ作るのにもたくさんお砂糖を使うのね。
だから塩あんびんにお砂糖をちょっぴりつけて食べたの。その方が甘く感じられるでしょ。
この塩がまもそう。あ、おひとつ召し上がってみてね。
落雁みたいなものなんだけど、塩を加えて甘さを引き立ててるの。西瓜にお塩かけるのと一緒ね。
塩あんびんも、塩がまも。お砂糖が貴重だった時代に昔の人が考えた食べものなのよ。」
素晴らしい。
長年感じていた塩あんびんという食べものの謎が溶解した瞬間であった。
手提げ袋にそっと忍ばせてあったポチ袋には飴ちゃんがふたつ。石太と店名がボールペンで書かれていて。いい。
幸手がまたひとつ好きになった。
この町は大切なものをちゃんと残している。
そんな女将さんの話の中の「渋茶を淹れて塩がまをいただくと美味しい。」という節に、すっかりやられてしまった。
しっかりした甘み、しっかりした渋み。
大切なのはそれらを味わう時間である。
今やなんでもライトな時代。それは同時に、嗜むゆとりの時間をどこかに忘れてきてしまった。とも言えるんじゃないだろうか。
カギ状に日光道が折れたところにある和菓子屋さんを覗いたのは今年の初めのコト。
塩あんびん。五家宝。
そばうどんだけではない。やはり幸手は加須〜久喜と同じ文化圏である。
さらに塩がまなんてのもあり。これは他所で見てないかも。なんて思いながら入ってみる。
表に出てた塩あんびんってありますか?
あら、塩あんびんご存知なの?
そんなトコロから話は始まる。
「今でこそしっかり甘いって敬遠されがちだけど、昔はとても贅沢なコトだったのよ。
こんなコト和菓子屋が言っちゃいけないかもだけれど(笑)、お饅頭ひとつ作るのにもたくさんお砂糖を使うのね。
だから塩あんびんにお砂糖をちょっぴりつけて食べたの。その方が甘く感じられるでしょ。
この塩がまもそう。あ、おひとつ召し上がってみてね。
落雁みたいなものなんだけど、塩を加えて甘さを引き立ててるの。西瓜にお塩かけるのと一緒ね。
塩あんびんも、塩がまも。お砂糖が貴重だった時代に昔の人が考えた食べものなのよ。」
素晴らしい。
長年感じていた塩あんびんという食べものの謎が溶解した瞬間であった。
手提げ袋にそっと忍ばせてあったポチ袋には飴ちゃんがふたつ。石太と店名がボールペンで書かれていて。いい。
幸手がまたひとつ好きになった。
この町は大切なものをちゃんと残している。
そんな女将さんの話の中の「渋茶を淹れて塩がまをいただくと美味しい。」という節に、すっかりやられてしまった。
しっかりした甘み、しっかりした渋み。
大切なのはそれらを味わう時間である。
今やなんでもライトな時代。それは同時に、嗜むゆとりの時間をどこかに忘れてきてしまった。とも言えるんじゃないだろうか。
中村製麺所でもそうでしたが、この辺りの大衆老舗店は、決して鼻にかけるコトなく、気さくで心弾む接客をされますね。素晴らしいすまり。