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DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

こまっちゃん@上大月【閉店】

2016年04月11日 | 大衆食堂
この店名を見た時、咄嗟にすぎちゃんですか?が頭に浮かんでしまったのだが



そういった「こまったちゃん」や「こまっちゃう」の突然変異体ではないようだw

お隣の小松屋製菓と中で繋がっていたのだ。小松っちゃん。てコトか。



そしてその由来も、ココにある理由も、メニューを見て納得。



ただでさえ安いのに、学生は更に100円引き。そう、すぐ裏には大きな高校があるんだよね。

腹を空かせた部活帰りの若者達の「今日も小松っちゃん寄ってく?」から「こまっちゃん」になったであろう物語だな。と。




ま、自分は学生を四半世紀オーバーしてるので(笑)名物とある天玉丼420を。



おおお。蓋付きが嬉しいねえ。

丼タレを潜らせた天ぷらでご飯に味をなじませる。衣を熱気でじゅわーんと蒸らす。

そう、蓋の付いた天丼とは、揚げ置き天ぷらをおいしく食べる為の工夫であり。

そして



加わる玉子とじの魅力。



この蒸されて馴染んだ層の魔力。
ひたすらかっこんで。



いいいいいいい










ふじ食堂@石川台

2016年04月09日 | 大衆食堂
中原街道は古くから大衆の為の道としての歴史がある。そして実に坂の多い道である。




その街道から小径をちょっと入った所に、いい具合の食堂を見つけたのは去年の夏。

その時はチャリでのアップダウンへろへーろだったので、帰ってから調べてみたら、どうやら朝からやってる店らしい。
これは一膳飯屋の風情なのか?というコトで朝やってきたのですが。



なんと店内は酒盛り状態(笑)
定食を食ってる客は一人もおらずw 地元のリタイア族がみんな酒を片手にいい感じになってるwww

ま、でも一見でも風通しは良い感じだな。

えーと。裏山なので同期します(笑)



おばちゃん二人が切り盛りする地元のオアシスですな。メニューも普通の居酒屋や食堂とはちょっと違う構成で。つまり大衆系を通り越して自宅系。
メニューもおそらくお二人の得意料理が並んでる、みたいな。

今回はゲソ唐でさくっといきましたが、ローストビーフ定食。あれ気になるなあw
きっとローストビーフに丼めしと味噌汁と小鉢かお新香だろうな(笑)
食べる人に緊張を強いるんじゃなくて、リラックスを与えるローストビーフ。いいわあああああー







七福@清澄白河

2016年03月27日 | 大衆食堂
それは昨年の事。家族と何度かこんな話題になった。

七福ってさー。建て替わったらどんな風になるのかねー。と。



実は内心、ちょっぴり心配だった。
もしかしたら。万が一。森下のもつ焼きビルみたいな事になったりしないだろうか。とかねw

その角地にヘーベルハウスみたいな家が建ち始めると、何処が入口なんだ?と別の心配に変わっていた。
長男も、お店部分がないよ!と慌てていた(笑)



2月に入って、角の壁面に新しい「実用洋食 七福」の看板が付けられたのを教えてくれたのも長男だった。



おとーさん写真撮んなくていーの?と促されて撮った写真ですw

そして3月18日に晴れてリニューアルオープンした2日後、家族でおじゃましてきました。



ちょっとだけ高くなったメヌーもあるけど、仕方のないトコロか。

実用洋食というジャンルながら、全てを一から作る料理はテクニックと愛に支えられている。それは変わらない。



ハムカツはチーズを挟んだ重ね仕上げ。厚切りも好きだけどコレもいいい



そして最近マイブームのポークソテー。
これをぬる燗でやる。



ポークの脂が口の中でさーと融解して、旨みがほろほろと拡がって。いいわあー



で。卓上のゆかりが健在だったのが最大の私的ポイントか(笑)

皿盛りのライスにゆかりふってみそ汁と共にフニッシュ。これだ。これだよ。七福を満喫したって気分になるのよw

再開おめでとうございます。今後もお世話になりますー^^

















坂入きのこ園@筑西市下江連

2016年03月13日 | 大衆食堂
午前10時半。なぜ自分はこんなところを自転車で走っているんだろう。そんな場所です。



立て看板と壁の手打ちうどんそばの貼紙に惹かれて。



11時からだけど、イイよー、と入れてくれました。ありがとう存じます。



開店の支度が終わるまで待ちます。
昔きのこ園をやっていたそうで、坂入きのこ園て名前をそのまま使っているんだそう。



水がうまい。酒蔵で仕込み水を飲ませて貰ったトキの感動に近い。シャープでいながら滑らかさのある味わい。



きました生姜焼き定食。ライスうどんに肉と野菜、奴までついてこれで600とかやばうぎ。
手打ちのうどんは細め。にょーんと伸びのいいやつ。



そして肉。うめええええなああああー こんな立派なのが三枚も!とはね。

全部食えるかいなと心配しましたが、これまた甘辛な味付けで一気に完食。きのこ園いいいいいいー










洋食アキラ@向島

2016年03月13日 | 大衆食堂
たまたま乗ったタクシーのドライバーに訊いてみる。
そして行ってみる。食べてみる。

TVに雑誌にインターネッツ。そんな情報社会とはかけ離れた方法がある。足で稼ぐ昔ながらの刑事みたいだ。そこがいい。



そんな始終の末、かつてココに辿り着いた達人から教えて貰い、はげしくオススメされた、向島の路地の奥にあるアキラで。



子供の頃、たまに親に連れられて行った中野新橋という小さな町のビルの二階にあったレストランを思い出していた。



そこはすでになくなって30年近くになるか。



変わらぬテクニックと変わらぬメニュー。とても似ていたのである。



これで充分ではないか。あとは受け手がそれを感じ取れるか。だ。



メディアで取り上げられるモノの多くはインパクトが重視されているコトを知らなければ。

味を語るもの、味を知るものに非ず。



引き込まれる味と真心、それに裏打ちされた守り続けられる技。



エスカロップ。



メンチカツ。



そしてこのポークソテー。






たまに子供にはこういう外連味のない、実直にうまい下町の洋食を食べさせたいな。と思う。

しょっちゅうではダメだ。たまにでいい。

ご馳走とはこういう店のこういう味だ。と舌に記憶させて大人になって欲しい。と思ったのだ。












百味家@船堀

2016年03月08日 | 大衆食堂
船堀にかつてあった路麺店、都うどんの道の反対側に、昼っから飲める店を見つけたよ。



昔ながらの食堂って感じではないんだけど、出来上がった惣菜が100種類以上並んでる。



その全部を見回して。そばはないみたいね。別にいーんですけどねw てか調理から接客からおばちゃん達が大活躍だなココは。5人くらいいるし(笑)



それでは長男と相談しながら品定め。

ラップして値シールだから、てっきり使い捨てトレーかと持ち上げたら、コレちゃんとお皿にのってるのね。重くて焦ったw



まずは馬刺し。



牛すじどて煮。



恐らく春巻の皮を使った特大ギョーザ。



かつ煮。



飲み物も頼んで席で乾杯。



馬刺し以外は温めてくれました。
これだけ並べて820とかすごいな。
で、ココね。判りづらいかもだけどなんかいい。

安いってだけのこんな店は多い(そして支払いで微妙に安くないパターン)けど、ココは結構うまいと思う。おばちゃん達の手作り感。料理にぬくもりがある。

びびさん仰る、良い路麺の条件のひとつ、おばちゃん達が元気な店ってのは大衆食堂にも当てはまりそうだなと。

向こうの方の席では中高年テニス仲間が昼下がりのビールを楽しんでいた。
恐らく毎週末、練習を終えてココで仕上げてるんだな~きっと(笑)
この店があるコトで船堀の人達が少し羨ましい。そんなすごくうまそーなビールであった。










タブチ@高円寺

2016年01月16日 | 大衆食堂
高円寺は修行の町だ。

この町で夢を抱き、様々な事を積み重ね、町を出てゆく。だからこそオサレなカフェやバーよりも食堂や大衆酒場が似合う。

富士川食堂、万福、味楽、大将にニューバーグ。閉店したがニ楽亭、団らんやその先の洋食屋などなど。
大した金など持たんでも快く迎えてくれる、日常然とした良店で溢れている。そんな町。



そしてガード下のタブチもまたそんなお店のひとつ。

自分も高円寺と阿佐ヶ谷の間に住んでいた20代の頃お世話になりました。



その頃はカレーかカレー牛のW盛り一辺倒w
そんで上段の3つ目、鳥野菜フライ定食てなんだろうっていつも思ってて。

久々に訪れた高円寺、ホントはカレー!とか思って来たんですが、ポチッとしてみました。



うはあ。茶色のかたまりw
ライス以外は全て茶色という(笑)



なるほど全部フライにしちゃったのね。上からなすかぼちゃかぼちゃチキンカツと。

でも下には千キャベが仕込んであるんで胃も安心?すね。




また付け合わせの惣菜まで茶色って(笑)
でもね、これがまた修行中の若者を支えようとするお店の大衆愛なんだよね。揚げ物ばっかでなくこゆのも食べなよ!ってね。

薄ぼけた味のみそ汁も高円寺大衆クオリティ。これですよ修行の味!あーなつかしいなあ(笑)

うまいまずいではなく、ありがたいという感覚。
現代の食では決して語られる事のないこの根っこの部分を、高円寺はまだまだ持ち続けている。









味安@綾瀬

2016年01月14日 | 大衆食堂
1月3日。おそるおそるの訪問でしたがやってました。えらい!



この昭和50年代な装いが何ともいーですな。
いつも会津の後とか、そば政向かう途中とかで、暫くスルー続きでした。
たぶん5年ぶりくらい。好きなんですけどね。



お正月から厨房内8人でフル稼働。そばっ子に続いて大衆食堂の鑑だわ。



じゃまず、ありがたく酎ハイを。うみーす。

で、なんで好きなのにスルーしがちなのかといいますと、



これです。この量w
流れ刺しにはキビシいでしょ終わるでしょ(笑)

豚なす生姜炒め、ヒレカツ、唐揚定食750やすしぎ。



そして其々ちゃんとうまいってのがいいすねえ。正々堂々の大衆味いいいいい



そしてやっぱココの唐揚は外せませんね。下味の付いた片栗衣。酒にもご飯にもいいタイプ。キャベツが多くてちゃんとうまいのもすてきなポイント(^^)

お客も老若男女ひっきりなしに集う人気ぶり。かあちゃんや大松とはまた違う綾瀬を代表する大衆処すな。いいいいいい













みのや@西ケ原

2016年01月01日 | 大衆食堂
幼い頃、親に連れられて自宅の隣を流れる神田川を自転車で辿り、善福寺緑地へよく行った。
まだ川沿いには手放しの緑がたくさんあったのを憶えている。
と同時に脳内に埋め込まれた、川を遡ると何かがあるという思考回路。

あれは今年の春だったか。不忍池に流れる暗渠川、藍染川を遡っていった。
谷中、田端、駒込と数多の商店街をくぐり抜け、住宅に覆われながらもぽっかりとすり鉢状になっている事が判る地域に出た。その名の通り谷戸の最上部、帰って調べたら、ソメイヨシノの故郷でもあった。



そして、例の思考回路でこのとんかつ屋が気になったのである(笑)
旅で気になった店というのは、ネットで拾い上げた情報なんかより、全くよく憶えているものである。



店内へ。カウンターに座りメニューを眺めると、どうなっているんだという程に安い。
とんかつ定食550を頼んで、お茶をすする。ご主人と隣の常連さんの会話をこぼれ聞いていて更に驚いた。
ご主人のご兄弟はなんとあの、東十条のみのやをやられているんだと。
酒も飲んでないのに、え!そーなんですか!?と思わず会話に割って入ってしまったよ(笑)そーいや同じ店名だもんなあ。



そして程なくして現れた定食。まさに東十条と同じ、ありえないコスパなのであった。



肩ロースだろうか。弾力に富んだ肉質とジューシーな脂。そしてとんかつに添えられたポテサラってなんでこんなにうまいのか。



そして白菜入りベナール対流w 東十条と同じ丼提供ですよ。うめーなこれ。


こんなとんかつ屋が、池でボートに乗る人や並んでメンチカツを買い求める人の上流にある面白さ。
川は人を集め、人を繋ぎ、そして流れるのだ。








ことぶき本店@清澄白河

2015年12月20日 | 大衆食堂
11月後半、半年ほどシャッターが続いていたことぶきの店に灯りが灯っていた。



これは!?とその後の休みの日、家族で伺ってみました。



おおおおお。うれしーすねええ。
訊けばおばちゃんが体調崩されてたそうで。一回死にぞこなったわよーなんて口調も軽やかで(笑)いいねえ(^^) 良かった良かった!



メニューも当時のまんま。冷やっこライスも健在です。一度も頼んだコトないですがw



七福がどーなるか今一つ読めない現在、この復活はうれしーでしょ。



子供たちはオムライス600に



ラーメン350。



自分はキクラゲ肉炒めライス650を。



相変わらず盛りがいいねえ。キクラゲ多くていい!
みかんと電話線が絡まっちゃったみたいな細ナポもすたき。



いつも帰りがけに飴ちゃんが貰えるのですが、今回は加えて子供らにヤクルトが!いいいいいー