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喘息治療日記

~Enjoy ! 少食健康生活 ~

だいじょうぶですか?インフルエンザワクチン

2007-12-07 23:33:51 | 喘息
今年はインフルエンザの流行が特に早く、あわてて予防接種に走ってる方も 多いと思います。
 喘息の患者さんの中には、予防接種で発作をおこしてしまい、接種することに悩んでる方も多いのではないでしょうか。 
誰よりも 予防接種が必要なのに 打てない。 マチも 毎年とても不安なまま 冬を乗り切らねばならない一人なのです。
あんなさんから「チメロサールフリー(防腐剤、保存剤の使われていないワクチン)」の情報をもらったので、調べてみました。

予防接種に含まれるものの何が敏感に反応するのかは、はっきりはしませんが、原因とする仮説のひとつに チメロサールという保存料が注目されています。
点滴や注射などでショックや蕁麻疹または喘息をおこす理由に、多くの保存料や添加物が原因とされる場合が多いからです。

ただ、チメロサールは、殺菌作用 保存料として使用されているので、、生きているウイルスや菌が入っている生ワクチンでは使われませんが、死んだ菌などが入っている不活化ワクチンでは保存剤として主に使われるのは必然なのです。 ですから、全く チメロサールフリーとするものの生産は大量には無理なようです。


微量のチメロサールのエチル水銀による毒性については、今のところ過敏症を起こすことがある以外、よくわかっていませんが
アメリカでは、チメロサールなど有機水銀化合物は、神経系に蓄積され障害を起こすとされており、特に自閉症と水銀の関係が問いただされています。

 そのために、2003年秋から新しいタイプのワクチン(低温馴化弱毒化生ワクチン)が実施され始めました。
生ワクチンであるため、感染を経験したことがない乳幼児でも効果が高いと考えられます。今後、副作用や効果が十分検討されると思われます。
日本でも、同様のワクチンが2004年から導入されました。
今後、乳幼児のインフルエンザ予防対策は もっと進むかもしれませんね。

最近はチメロサールフリーを積極的に取り入れてる小児科が随分ふえてきました。
喘息やアレルギー疾患の人で、インフルエンザの予防接種を受けると具合が悪くなる人や不安な方、また小児に与える影響を懸念される方は、チメロサールフリーを扱っている病院、医院で摂取されるのも 方法かもしれません。
 
ただ、主治医の先生にきいてみましたが、「チメロサールフリーにあまり過大な期待はできない。予防接種で喘息がわるくなる理由が、絶対に チメロサールフリーとは断定できないから。
喘息の人でも、大丈夫な人もたくさんいるわけで、薬に過敏ということが 大きい原因かもしれない」 といわれました。 原因はまだよく分かっていないのが事実みたいです。 
それを頭に入れて、チメロサールフリーといえども、楽観視せず受けた方がいいかもしれません。



インフルエンザワクチンは現在、さまざまな論議があります。(以下 近代出版発刊 角田和彦 参照)
現在日本で実施されているインフルエンザはA香港型(H3N2)、Aソ連型(H1N1)、B型3種のインフルエンザの膜表面にあるHA抗原を主に含んだ不活化ワクチンです。その年のワクチンは最後の冬に流行したインフルエンザを使って作ります。しかし、インフルエンザの型は毎年変わるため、ワクチン接種をしても罹患する可能性があります

現状では一回インフルエンザにきちんとかかれば、同じタイプのインフルエンザについては、その後5-6年は症状が軽くなるので、1回目の感染をなんとか乗り切ることが大切です。
もし、アレルギー疾患の方で、インフルエンザワクチンを希望する場合は、インフルエンザ抗体価を測定し、A香港型、Aソ連型、B型のなかで陰性(抗体価40倍以下)のものがあるときにチメロサールを含まないチメロサールフリーワクチンで実施すれば 弊害は少ないのかもしれません。

そのほかに気をつけたいことは、インフルエンザからくる、小児の脳炎・脳症の発病を予防するために、罹患時に解熱鎮痛剤を使用しないことです。
アセトアミノフェン(カロナールなど喘息者でも使える解熱鎮痛剤)でも脳炎・脳症を起した例がいます。
このような事態は、インフルエンザ罹患時にも起こります。
インフルエンザ時には、解熱剤を使わず、きちんと必要な熱は上げておき、水分や栄養をとって安静にして過ごすことが一番のようです。