ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

宇宙戦争

2005-07-24 23:28:38 | 映画
先週の3連休のうち日月と東京に行ってきた。

僕の学生時代は品川なんてのは、
行く用事がなければ行かないところだったし、
そもそも行く用事すらなかったところなのだが、
この度の上京でその様変わりに度肝を抜かしたわけだ。
というのは、嘘で、度肝は抜かれてない。

独り揚げ足取りはどうでもいいのだが、
そこで行列にひっついて映画館の座席を予約した。
そう、悪評嘖嘖の「宇宙戦争」をだ。

結論から言おう、気に入った。
おっと、以下はネタバレの領域に踏み入ることを覚悟してもらいたい。
そもそも人間の血が燃料というのが気に入った。
まあ、内容そのものは無理があるから、問わない。
無理というのは、リメイクの必要性と現代との適合性とでも言おうか。

リメイクなんてのは、したけりゃ勝手にすればいいのだが、
評論家という暇人たちは「何ゆえこの時期にリメイクを?」とかなんとか
しょうもないことを詮索して何書いているのかわかんないような難解な評論を
発表するし、それは当然現代的な意義も問われるというわけだ。

唐突な終わり方は、この映画の定めだ。
スピルバーグがウェルズや過去の作品に敬意を表したからこそ、
自己の身内に生じたであろう〝想像力〟を封じてまで、
敬意に殉じたのであろう。

まあ、この作品が駄作に成り果ててしまったのは、
過去に徹するか、現代に突き抜けるか、一方を選択せずに、
中途半端に過去を踏襲して現代性を盛り込んだからなのだろう。

現在性を盛り込んだといっても、家族愛はとってつけたようだし、
当然のことながらトム・クルーズが主人公なのだから、
父性の復権、に焦点があるのだろうけど、
父性が復権して、さあ、これから宇宙人をバンバン倒して面白くなるぞ、
という時に編集でぶった切ったような週末じゃあね。
まあ、過去の作品も原作も知らないのでなんともいえないが、
スピルバークが迷走しているなぁ、というのはよく分かる。

でも個人的には気に入ったんだからね。