ある司法書士の修行時代

司法書士の修行の日々に思う徒然事

母に誓う

2005-01-16 20:27:53 | 徒然
僕の就職が決まった時、母は何ともなさそうでした。
僕がいつも無感動無表情で感情表現を好まないのを知っていて、
母もそれに合わせたのかと思ってました。
でも、その夜晩御飯の時、母は小さな手をぎゅっと握り締めながらこういいました。

「もち君の就職決まった時、お母さん、本当に嬉しかった。
外を歩きながら、こう手をぎゅっと握り締めて、
この小さな幸せが逃げてしまわないように、と神様に祈ったよ」

淡々としていながら心なし震えているその本当に嬉しそうな口調に
僕は今まで自分がどれだけ母を苦しめてきたのかを改めて実感して自分を恥じました。
僕には未だ自分の生き甲斐が見つからないけど、
これからは決して母に苦労をかけまい、
僕を生んだことを良かったと思わせてあげたい、
口には出せなかったけど、そう心の中で強く思いました。
そして、今ここで誓います。