木陰の椅子

「シニア夫婦二人暮らしのつれづれ」から「一人ぼっちのつれづれ」に。明日も良い日にするために頑張りたいなと思います。

「私の本棚」新刊

2024-09-07 | 本は友だち

「私の本棚」に加わった新刊。
あらすじは表紙カバー裏面より。
本を購入するとき、この大雑把に書かれたあらすじを読んで選ぶことが多い。

 

●「銀座「四宝堂」文房具店Ⅲ」小学館 上田健次
どこかミステリアスな青年宝田硯(けん)が店主を務める文房具店「四宝堂」。品揃えの良さはもちろんのこと、オリジナルのブックカバー制作やインク調合のワークショップなども好評の、知る人ぞ知る銀座の名店だ。そんな店を一人で切り盛りする硯のもとには、今日も様々な事情を抱えたお客が訪れて……。
ずっとそばで支えてきた若旦那から暇を出されたベテラン職人。家事や子育てに追われ疲れ果て、プライベートが充実する友人をつい羨んでしまう女性など。モヤモヤを抱えた人々の心が思い出の「文房具」の魔法でじんわりとときほぐされていく。
銀座「四宝堂」文房具店シリーズ3作目。

読み終わって★★★★★
5章それぞれが、ブックカバー、シール、原稿用紙、フィールドノート、模造紙の文房具を中心に組み立てられていて、ストーリーもさることながら、文房具のあれこれに「へ~」「ほ~」と言葉が出た。
文房具、奥が深い。
10月にシリーズⅣが発行されるという。楽しみ!

 

●「山に抱かれた家」小学館 はらだみずき
田舎暮らしの夢を叶えた父が遺してくれた「海が見える家」で暮らす文哉。旅の途中で山間にある畑付きの空き家を見つけ、つきあい始めた凪子と内覧にでかける。そこは野菜作りの師匠であった今は亡き幸吉の親友、猟師の市蔵の故郷だった。しかし文哉にとっては縁もゆかりもない土地で、限界集落でもある。それでも運命を感じた文哉は空き家を買い、古い家屋や長年休耕地だった畑に手を入れながらひとりで暮らし始める。自分で選んだ、さらなる田舎において、文哉の望む自給自足的な暮らしは果たして実現できるのか? ベストセラーシリーズの新章が開幕!

読み終わって★★★
海が見える家、同それから、同逆風、同旅立ちに続くシリーズ5作目。
発行されたのを知らなかったので一気に3冊購入。
舞台は海から山へと移行。おそらく困難の次作へと続くだろうが、私的には今作でお終い。

 

●「本が紡いだ五つの奇跡」講談社文庫 森沢明夫
仕事に行き詰まった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。

読み終わって★★★★

 

●「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」 双葉文庫 標野凪
住宅地の奥でひっそりと営業している、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんが、ふらりと訪れる。SNSで発信される「ていねいな暮らし」に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込み体調を崩したり……。目まぐるしく変わる世の中で疲れた身体と強ばった心を、店主そろりの美味しい料理が優しくほぐします。今宵も「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意してお待ちしております。心がくつろぐ連作短編集、開店。
ただいま読書中

 

●「残照の頂 続・山女日記」幻冬舎文庫 湊かなえ
亡き夫への後悔を抱く女性と、人生の選択に迷う会社員。失踪した仲間と、共に登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。……日々の思いを噛みしめながら、一歩一歩山を登る女たち。山頂から見える景色は、苦く辛かった過去を肯定し、これから行くべき道を教えてくれる。
読み終わって★★★★

 

●「四十九日のレシピ」 ポプラ文庫 伊吹有喜
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこへやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えに来たのだった。
(積読中)

 

●「老いの深み」中公新書 黒岩千次
老いは変化し、成長する
80代から90代の大台へと足を踏み入れた作家がつづる日常。少しずつ縮む散歩の距離、少量の水にむせる苦しさ、朝ぼんやりと過ごす時間の感覚など、自身に起きる変化を見つめる。移りゆく社会を横目に「ファックス止り」の自分をなぐさめ、暗証番号を忘れて途方に暮れ……。一方、年長者が背筋を伸ばしてスピーチを聞く姿に爽快感を覚え、電車の乗客の「スマホ率」など新発見も。老いと向き合い見えたこと、考えたこと。 
 

 

この本は一気に読んで終わり、ではなく、折りにふれ読み進めてみようと思う。
とんでもなく昔、この作家さんの「院長の恋」を読んだが(ハードカバーを購入)、不思議なことに、その本の内容、いまだに鮮明に覚えている。
で、久々にその名を目にして思わず買ってしまった。

男性の老いにも、ちょっと興味あって。

5月から読んだ本は、東京バンドワゴンシリーズも入れると10冊?
この頃、書店に行ってもワクワクしなくなった。
しばらく新しく買うのはやめようと思う。

こんなふうに思うのは疲れすぎ?

コメント (2)
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