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「イージス・アショアを追う」を読んで

2020年08月31日 | 読書

2019年度の日本新聞協会賞を受賞した秋田魁新報社の

「イージス・アショアを追う」を読みました、

本年6月15日午後5時半。河野防衛大臣は、

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画の停止を、突然、表明しました。

現政権は国防大綱を無視して場当たり的な政策ばかり進めてきました、

そのことを防衛省は現政権に忖度するように言われるがままに対応しています。

この発端となったのは2017年11月11日に読売新聞が

「陸上イージス、秋田・山口に 政府調整、陸自が運用へ」という記事です。

その時に秋田魁は、地元の不安の声などを交えた記事を翌日掲載した。

そこから地方紙としては未知の安全保障問題への取材が、このときから始まりました。

一番感じたのは現場に行って丁寧取材を行っている事です、スクープを取ることではなく、

読者に対してイージス・アショアとは、なぜこんな場所が選ばれたか、

配置されている現地の取材、現地住民の声、市長の対応、県知事の対応等を地道に取材して、

継続的に記事として連載していく中で、防衛省のずさんな対応が明るみになるわけです。

地方紙がここまで深く取材されたことに敬意を表します。

それに比べて全国紙の政権へのプロパガンダ的記事と

官僚とのネタ欲しさの付き合いはひどいものです。

配備計画停止についてはいろいろと記事が出ていますが、真相記事は無です。

この件につい防衛省幹部はだれも責任を取りません、

計画の段階、機種選定については防衛省OB、

専門家からいくつも疑問が出ていたのにも関わらずです。

国民の目をそらしてごまかして事を進める政権に

正面から挑んだ秋田魁新報社に全国紙も見習ってもらいたいと思いました。

 

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