スイスのピアニスト、トーマス・フローリンは毎年のように広島に来られます。
ソロピアノ、ディオ、地元ミュージシャンとのセッションと様々な形で演奏されています。
自分は2023年にベース、ドラムスによるピアノトリオでDig Dug Dugで聞きました。
今回はF-D-F TRIOのユニット名でのフリージャズです。
John Dikeman(sax) Thomas Florin(P) Nicolas Field(Dr)
どんな演奏になるか楽しみです。
メンバー紹介の後に演奏が始まりました、曲名は不明です。
3人は同時に演奏が始まりました、三者三様の演奏スタイルです、
お互いのインプレが織りなす音色は様々な世界観で奏です。
聞いていると山下洋輔トリオを彷彿させます、
特にピアノのトーマスはまるで山下さんの様ですが、肘で鍵盤は叩きませんが、弦は指で弾きます。
サックスのジョンはただ単に激しく吹くのではなく、声も併せて出ています。
ドラムのニコラスは二人の音色と絡めて叩いています。
2曲目はトーマスのピアノイントロから始まりましたが、
展開は目まぐるしくエキサイティングなインプレとなります。
でも、グルーブ感はあり、憶測ですが、主旋律は決めていて、
各人がどのような演奏をするかはその時の状況で決めているのではないかと思いました。
セカンドセットも同様に感じていて、トーマスはピアノの弦を叩き始めました。
ふと最近テレビで見た、笑わない数学「ホッジ予想」の事を思い出しました、
内容は「非特異な射影的代数多様体のタイプ(p,p)のコホモロジーに対し、
それをクラスとする代数的サイクルが存在するはずだ」です。
つまり似ても似つかない物質でも基本的な所は一緒であるとのことです。
数式を考えたら[F-D-F]は「Fx-Dx-Fx=X」となるxは自乗、Xはその時の主旋律の拍子で
F= Florin(P)の音数、D= Dikeman(sax)の音数、F= Field(Dr)の音数です。
証明はできません。数学者ではありません。
こんなことを考えて聴いていたら演奏が素晴らしく聞こえてきました。
という事で楽しいライブでした。
それとこのツアーでは坂田明さんとの共演もあります。