MUSIC&SHIPS

音楽と船の日記

「戦うコンピュータ(V)3」  

2020年07月11日 | 読書

この本は今までの軍事関連資料の中では異質の本です。

通常は正面整備である艦船、航空機、車両等についての本は沢山ありますが、

全く角度を変えて情報・通信テクノロジーの進化について書かれています。

 

 

私は艦船マニヤですが、通信関連であれば、リンクシリーズ、衛星通信等が記載されています。

リンクタイプだけでもこんなに複雑で端末の種類と機能について記載があるのはこの本ぐらいかもしれません。

衛星だけでもこんなにも種類があり目的毎にどのような機能があるかを知ることが出来ます。

昔はC2からスタートして今はC4ISRと進化し続けています。

その重要性は高まるばかりで、自衛隊広報誌も最先端の技術を体系的に理解できるよう編集されていると批評しています。

この分野でのトップはアメリカ海軍です、色々な通信網を実験しており、その昔は流星通信が可能か検討したこともあり、

本紙にも書いてありますが、全世界イントラネットを構築したのもアメリカ海軍です。

北極、南極での通信をいち早く可能にしたのもアメリカ海軍です。

もう一つは無人偵察機MQ-1プレディターです、まるで映画のシーンを見ているような画像を

アメリカ本土で遠隔操作しながらできるのは画像処理・情報・通信テクノロジーの進化そのものです、

当然画像処理の進歩は今のスマートホンのカメラの進化を見れば分かるはずです。

宇宙空間から水中までスーキムレスに通信できるようになっている今日、

本紙を読んでいただければその進歩の過程を理解することが出来ます。

しかし、これほどコンピュータが進化しても最後の意志決定を下すのは常に人間であると著者は述べられています。

ただし、大変マニヤック的な個所もあり読みごたえがあります。

余談ですが、日本製のノートPC「タフブック」の事が書かれていますが、

いろんな写真に掲載されているのを見たことを記憶しているのと自分も昔、

あるシステム構築で車載端末に「タフブック」を使用していましたが、本体の故障はなかった記憶しています。


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