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Mr.マトリョーシカの脱走

マトリョーシカ(Матрёшка)式世界からの大脱走。脱兎のごとく。

昨夜の話

2009-02-12 00:01:13 | Weblog

こんにちワンツー☆

今夜はそういうテンションで大丈夫。

オーストラリア戦引き分けでも無問題。


しかし、昨夜はそういう気分ではなかった。

昨夜のこと。

いや、最後にどんでん返し的な文章は書きたくないので結果から言っちゃうと、何事もなかった。

何事もなかったけどやっぱね、大事でしょ、過程は。

過程が面白いよ人生は。

だから聞いて。




俺、来週卒業旅行に行くんだよね。

旅行は楽しさをしゃぶりつくしたいので、準備の段階から旅行は始まってるっていう考えをしてる。その方が長く楽しめてお得だ。

ピース。

で、旅行まで1週間切ったわけであるし、そろそろ具体的に準備をはじめるには丁度良い頃合いであるよなあなどと思い、先週から自室に飾ってあるバックパックを広げ、準備を始めた。

持ち物のチェックシートにチェックを入れてくのだ。


この時、夜の12時位。

家族が寝静まった家で、Tシャツは3枚でいいよねとか、冷房がきついという可能性があるので上着はいるでしょとか、まあ淡々と書いてるけど、気分はルンルン浮かれポンチ。




で、そこから俺が無いってことに気づくのにそんな時間はかからなかった。

何がってアレだよ。パスポート。

パスポートが無いなーって思ったんだよね。

まあ最近机周りを整理整頓したばかりだから、その辺に落ちたんでしょう。


でもご想像通り、その辺を探しても落ちてない。

あっれー、おかしいな。

まあ部屋にはあるはずだからちょっと探せば出てくるはず。


これもご想像の通り、出てこない。




このあたりから「あー、死にてーなー」と思い始める。

「てか死ぬの?」と。

マジで無いのである。



部屋にある全てのカバンを開け、ファイルを開き、本をめくり、引き出しの中身をひっくり返し、棚の裏を見て、底を見て、ベッドカバーを剥ぎ、冷蔵庫に行ってお茶を注ぎ、一言。

「やっぱり無い」


あーこれってまずい?

まずいんだよね?

イエス、高須クリニック。

そう思ってググる。

<パスポート 紛失>


そうしたら色々ヒット。

そこで俺は愉快な情報―うん、実に愉快だ―をゲットする。

<発給には12日程度>

パスポート紛失した際の再申請ってのは、普通の申請とは訳が違うらしい。

紛失の場合、再発行ではなく、新しいパスポートを発行するという処置がとられる。

なぜなら、再発行だと、同じパスポートが2冊存在することになり、悪用されるっしょ。

だから、紛失した方のパスポートナンバーは破棄され、公的な書類に記載される。

さらに、紛失した方のパスポートが悪用されてないかのチェックもしなければならない。

要は普通の発行に比べて、随分といろんな手間がかかるってことなのだ。

だから新しいパスポートの発行には12日間はみないとダメ。




やった、いよいよ卒業旅行行けないぞv(^-^)v




そういうのほんとに勘弁してほしいので必死になった。

こういう所(http://oshiete1.goo.ne.jp/qa801953.html)や、こういう所((http://www.d6.dion.ne.jp/~takahara/daujingu.htm)を見て「ニンニク~ニンニク~」と呟きながら探し続けた。手頃な針金も折って両手に持った。


でもやっぱりない。

あー俺どうすんだろ。

ここまで探しても見つからないってことは部屋には無いってことだよな。

ってことはどっかで落としたってこと。

ってことはもうパスポートが手元に戻ってくる可能性はほぼゼロ。


あー死なないかなー俺。

すっごい鬱になって就寝。この時朝の4時位。


8時半に目覚ましが鳴る。

今日はアルバイトなのだ。


なんつーか、母親に聞いた。

「僕は自らのパスポートを紛失したのである。まあ貴女が僕のパスポートの在り処など把握してるっていう期待は微塵もないながらも、藁をも何ちゃらって言うじゃないですか。だからあえて聞きますけど、僕のパスポート知らないですか」

「ああ、あそこの引き出し。床に落ちてたからしまっといたわよ」

v(^-^)v

いつもそういうことする母親じゃないのに、事実、結末はこうであった。


今回に限らず、一度絶望的状況を経験すると、そこを脱した時、人並みの日常というものがとても幸せに思える。

これは一般論である。

あと、同じような境遇の人を心から応援できるようになる。

案外こういう下らない出来事の積み重ねで人の人格ってものは作られるのかもしれない。

それに、危機的状況を乗り越えるために得た知識ってものは、実に切実で定着率も高そうだ。

はじめから何のトラブルもなかったのなら、無い無いの神様とかダウジングについて詳しく知る機会はなかっただろう。


そういった意味で、今回の出来事は俺を成長させた。

人の目には仰々しく映るであろうことは分かっているけど、それでも。


最後に、昨夜の俺には、日本で古くから使われてきた「ばーか」という言葉を送りたいと思う。

そして、人並みにゼミのみんなと卒業旅行に行ける今の僕はとても幸せです。

ピース。


YMCK-Magical 8bit Tour

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (トシユキ)
2009-02-13 01:05:19
>>ジミー

近年稀に見るテンパりっぷりだった

ありがとう。3月に帰ってきたらまた会おう!
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Unknown (ジミー)
2009-02-12 13:56:25
笑えた。楽しませてもらったよん。

旅行楽しんでね~!
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