【033】金剛寺
住所 河内長野市天野町996
宗派 真言宗御室派大本山
山号 天野山
開山 行基菩薩
本尊 大日如来
国宝 剣 延喜式神名帳 1巻 延喜式 3巻
重文 金堂、多宝塔、御影堂、鐘楼 楼門、食堂
備考 新西国霊場 7
旧170号線沿いにひっそりと建つ金剛寺、南北朝時代の歴史に登場する由緒ある寺とは思えない小さな伽藍です。縁起には、インドの王阿育が釈迦の教えを信仰し八万からの鉄柱を世界に投げ、その1本がここ金剛寺にあり仏教が栄える地となると言われています。金剛とはその鉄柱であるとも、また、後に弘法大師が高野山金剛峯寺からとったとも言われていて本当のところは不明です。槇尾山と岩湧山との谷間にある寺ですから、金剛山からとったのではないことは確かなようです。
鳥羽法皇の娘八条院の加護の元、女官が住職を務めたこともあり女人高野としても有名です。山門をくぐり、後村上天皇ゆかりの天野殿、観月亭、金堂、多宝塔がある。本尊大日如来は運慶の作と言われています。不動明王と降三世明王が脇を固めています。南北朝の歴史に翻弄されるも何一つ焼失しなかったのが救いです。
近くにサイクルスポーツセンターや茶花の里があります。また、滝畑ダムがあり、茅葺き屋根のために山頂に茅が栽培されている岩湧山の懐に出ます。河内長野に戻ると天野酒の蔵があり昔の風情が残っています。金剛山方向へ足を向けると観心寺があり、大阪唯一の村の千早赤阪村があり南北朝の主役の一人楠木正成のゆかりの地があります。大阪南部の人にとっては、必ず遠足や耐寒登山で登ったことがあると言う金剛山があります。
御詠歌
はれわたる 天野の宮の 金剛寺
古にしあとも かしこかりけり
2008.11.29 秋のもみじ
2009.04.05 しだれ桜 2009 金剛寺
2009.11.21 もみじ 金剛寺のもみじ
2011/11/23 金剛寺のもみじ 2011/11/23