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【252】太山寺(護持院)第五十二番

2020年12月24日 | 【四国八十八ヶ寺】

【252】太山寺(護持院)第五十二番

住所 松山市太山寺町
宗派 真言宗智山派
山号 龍雲山
開山 真野長者
本尊 十一面観世音菩薩

国宝 本堂
重文 木造十一面観音立像 木造十一面観音立像6躯(秘仏)

 用命天皇の御代に九州豊後の国の真野長者が高浜沖で暴風雨に遭い、観音経を唱え祈ると龍雲山の方から一条の光明が船を照らされ、導かれて暴風雨から守られた。長者が龍雲山へ登ると十一面観音菩薩の尊影を拝し、瀧雲山に本堂を建立し十一面観世音菩薩を祀ったのがはじまりです。後に、行基菩薩が十一面観音菩薩刻み本尊として安置した。弘法大師が訪れた際に、法相宗を真言宗に改宗した。孝謙、後冷泉、後三条、堀河、鳥羽、崇徳、近衛の各天皇即位の折り十一面観世音菩薩を納めています。いずれも重文に指定されています。これで全部で九躯の十一面観世音菩薩があることになりますが、重文は天皇より奉納された7躯の十一面観世音菩薩(秘仏)だけのようです。現在の本堂は、国主河野家が釘を使わない堂を建立し国宝に指定されています。天皇との結びつきの強い寺ですから兵火に会っていません。となると、最初の2躯の十一面観世音菩薩は、何なのでしょうか。愚作、それとも。
 仁王門をくぐり、眼病平癒の信仰を集める一畑薬師堂があり、更に森の中の参道を進むと中門があり、本堂、大師堂、長者堂があります。孝謙天皇の時代に66坊、七堂伽藍の大寺院であったことが伺える広さです。大師堂そばに残る三重塔の礎石の1つの石を新しい亀の子たわしで洗うと、痔の痛みが和らぎ完治するという話おもしろい話も残っているようです。また、鐘楼堂は、裃腰と呼ばれる曲線が美しい建物で壁面に描かれた地獄絵極楽絵があるようです。前回は、広い境内に圧倒されて何も見ないで納経し本堂と大師堂をお参りしただけでしたので、次回は是非、色々と見て歩きたいものです。もちろん、2つの十一面観音菩薩の有無も聞きたいところです。

 反省、スタンプラリーの一の目的が納経ですから、納経をすませると思いは次の寺に行ってしまいます。後から、寺についての疑問や見てみたいものが出てきます。いやはや反省。反省。

1998.08.19
2020.12.22

伊予13仏3番 

 


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