譲れないもの

昨日、ライブに行ってきました。
今回はいつもと違って自分の聞いている音楽ではなくてですね。
「知り合いの知り合いが在籍していたバンド」が初（？）ワンマンライブを開くというので行ってきました。
いつも聞いている音楽と全く系統が違ったのですが、逆にどんなものか興味があってたまには違うものを聴いてみるのもいいんじゃないかなと思って行ったんだけど…。
ちょっと違い過ぎたみたい…。
いつもはHeavyMetalを聴いてるんですけどね。
なんていうんだろう…?POPS?ROCK?激しい音もあるんだけど全般的にゆっくりで、歌い方は切々としてる感じで。服も衣装じゃなくてTシャツにジーンズで、話すのも説教とかネタとかじゃなくてごく普通の人の日々の思いでそれはそれで新鮮だったんですが、あの、
普通、ライブってあんなに淡々と聞くものなんですか？

ライブというと、飛び跳ね、拳を振り上げ、手を振ったり、頭を振ったり…
しなくてもせめてリズムにあわせてこう、動くのがLIVEってもんだと思っていました。
なんか突っ立ったままどころか後ろの方に固まって動きもしないので物凄く驚きましたよ。一部知り合いかと思える人だけなんか踊ってたんだけど、あれで来ている人は楽しいのかしら？とつまらない心配までしてしまった…というのは本題ではないのですよ。

まあ、それはそれで違うジャンルの楽しみ方だし。
実際私は周りが盛り上がってないように感じたので少々つまらなく感じたのがわかったからなのかなあ。
「普段聴いているのとあまりに違うのでちょっと戸惑ったけど新鮮だった」という感想をいったらですねえ。言われてしまったのですよ。ちょっと馬鹿にしたように
「今時ヘビメタですか（笑）」
と。さらに左右の友人に向かって
「聞いたことある？」「ないよー」
だそうで。

そこでそういえば時代遅れなんだっけとようやく思い出した次第。
いいじゃないの！何が好きだって。
大河が新撰組なのに薩摩藩が好きだって、今時の音楽が何かしらないけれど生まれた頃に流行していた音楽が好きだって。笑うことないじゃないの。
そりゃ、今時の音楽なんて音が足りないよねとか知り合い同士じゃ馬鹿にしたこといったけどさ。好きだという相手に対して言ったことなんかないよ！
音が足りなくてどうも合わないとは言ったけど（苦笑）
時代遅れで言うなら惚れてる相手なんか自分が生まれる100年以上前に死んでるさ！

他の音楽も聞かないわけじゃあなくて、ただそれが好きで好きで、初めて出会った時に「もう、これは細胞レベルでこの周波数に共鳴するような遺伝子を持って生まれてきたんじゃなかろうか」と本気で考えたほど惚れこんだものに対して時代が云々とか言われてもはっきりいって困惑でしかなくて。
だって時代で好きになったわけじゃないもの。好き嫌いに時代は関係ないでしょう？まあ、若い（と思う）女性が好きだって言うのは確かに変わっているみたいだけど。
以前バンドをやっていた友人が私の趣味を聞いた時に（自分はメタルが特に好きってわけじゃないけれど）今時メタルを好きになったって言うのはなんか凄く嬉しい気がする。とか言ってくれたから余計なのかな？
変わった趣味と言われるのは別になんとも思わないけれど（時代から見れば事実だし）ただ、初対面で馬鹿にされるとは思っていなかっただけにちょっと驚いたというか、腹が立ったというか。自分よりもメタルそれ自体が貶められたように感じて。

でも、普通に見ればそれが当然の反応なんでしょうね。
それでも、言われて初めてわかりました。
やっぱり譲れないものってあるようです。