中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「斜陽」を感じる天才ジョッキー

2009-01-18 16:18:50 | Weblog
 土日に休みがもらえると、好きな競馬で一日を楽しむ。「楽しむ」という表現は少し語弊があるか。ほとんどは「忍耐」と「我慢」の時間で、ごくたまに、楽しむときもある。きょうの場合は、いつもの「忍耐」の方。午前中のレースからメインまで、さっぱり当たらない。これが日常だから、別に落ち込みはしないのだが、負け方が悪い。内容が悪すぎる。これはいかん。

 ブツブツ言いながら、テレビで競馬中継を見ていたのだが、この日から復帰した武豊には少しガッカリした。昨年末に落馬負傷し、その影響が残っているというので騎乗を控えていた。それが復帰してくる。しかも厳選3レースだ。当代一のジョッキーが選んだ3鞍だから、当然人気する。この日の5レースなどは、超良血馬に乗りながら、5着惨敗。その後も、6着、15着と馬群に沈み続けた。

 昨年、武豊がG1を勝ったのは、ヴァーミリアンのフェブラリーS、JBCクラシック(だったかな?)、そしてウォッカの天皇賞・秋だけじゃなかったか。まだ、G1とか重賞なら狙えても、平場のレースではほんとうに来なくなった、と感じて仕方ない。年間130勝もしているのだから、これは錯覚にすぎないのだが…。

 ただ、昔のようにバンバン勝つというイメージはもはやない。「斜陽」という文字がチラチラ浮かべるのは、このおっさんだけだろうか?東に三浦皇成という超新星が現れ、西の天才はこれからどうなっていくのか…。ずっと武豊を見てきたオールドファンは、ちょっと心配なのである。