中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

竜将・落合、今何を考える?

2008-08-27 16:43:42 | Weblog
 甲子園はひどく蒸し暑い。時折、弱い雨がパラパラ。例年、8月の終わりといっ

たら残暑厳しく、たまに吹く風に「もうすぎ秋だなあ」と思わせるのだが、今年の

場合はちと違うようだ。6月中旬の梅雨みたいな天気で、うっとうしいことこの上

ない。これを書きながら、中日の練習を見ているのだが、ジワリと汗がにじんでき

てどうしょうもない。かと思えば、携帯電話に「富士山初冠雪」とのニュースが。

何が何やらさっぱりわからん。

 わからんと言えば、目の前で内野手相手にノックをしている中日・落合監督の心

境もそう。気分を変えたいのか、若手に対して右に左に球を打ち、容赦なく走らせ

ていた。外野手で言うところの「アメリカンノック」というやつだ。このジメジメ

した天気の中であれをやられると、選手もたまったもんじゃない。まるでイジメじ

ゃないの?ま、試合に出ないような若手だから、別に何てこともないのだろうが…

ただ落合監督の気持ちもわからんでもない。ここにきての腑抜けた戦いぶりには、

相当頭に来ているはずなのだから。

 気の毒な面もある。エース・川上、守護神・岩瀬、内野の要・荒木に打線の中

軸・森野を五輪でとられ、うち投手2人は相当深い心の傷を負って帰ってきた。今

後の追い上げを期待しようにも、これではいかんともしがたい。若手が頑張ればい

いのだが、その若手もまだ主力に肩を並べるまでには至っていない。3位死守とい

うささやかな目標はあるが、何せ昨年の日本一軍団である。優勝争いができなけれ

ば3位もBクラスも一緒、といった感じなのだろう。

 前半戦終了時に、オーナーから来季続投のお墨付きをもらったと言われている。

ただ、額面通りに受け取らない方がいい。結果がすべてのこの世界。Bクラスに沈

めば、引責辞任ともなりかねない。懸命にバットを振っていた落合監督は一体この

現状をどう考えているのか。ただいえるのは、阪神最大のライバルがこの体たらく

では、つまらん!ということである。