ないちょの雑記帳

日々心に浮かぶこと、世の中のことをそこはかとなく書き綴ってます

知られざる戦争の一場面~スラバヤ沖での英海軍人救助~

2007-05-03 | 歴史関連
1942年2月末スラバヤ沖で旧帝国海軍の艦隊が一方的に連合国(米英蘭豪艦隊=いわゆるABDA艦隊)の艦隊を撃破し、圧倒的な海軍力を示した。その海戦後、旧帝国海軍駆逐艦「雷」が戦闘海域を航行していた。そのとき、「雷」は撃沈された英巡洋艦「エクゼクター」駆逐艦「エンカウンター」の漂流中の乗組員を発見した。漂流中の英乗組員は「雷」を発見し死を覚悟したという。というのは漂流乗員を機銃掃射等により、殺害されると思ったからである。しかしながら、「雷」は漂流乗組員を発見後、「救助活動中」の国際信号旗を揚げ、直ちに救助作業に入った。

「雷」艦長工藤俊作海軍少佐(当時)はわずかな警戒要員以外は乗員のほとんどを救助作業に当たらせ、英海軍漂流者422名を救出した。この救助者数は「雷」の乗員数の約二倍に当たる。救助後、「雷」乗員はなけなしの食料、水を救助者に与え、体に付着した重油を丁寧に拭った。救助がひと段落し、工藤艦長は英海軍の士官を集め、英語で英海軍の健闘振りを称え、「本日、貴官らは日本帝国海軍の名誉あるゲストである」とスピーチした。彼らの扱いは丁重であり、オランダの病院船に捕虜として引き渡される際、英海軍士官は全員「雷」に対し、敬礼し別れを告げたという。

このとき救助されたサムエル・フォール卿はこの旧帝国海軍の行為に対し、最大級の敬意を示し、98年の天皇陛下の訪英の際に巻き上がった元捕虜英国軍軍人の抗議に対しタイムズ紙に記事を投稿、それ以後日本に対する批判は精彩を欠くものになったという。

小生はこのような戦争という異常事態においても信念を貫き通した人物の功績を後世に伝えることは日本にとって非常に有益であると考えます。日本がほとんど忘れ去ってしまった高貴さ、清廉さといったものを伝えることがこれからの日本を考える上で必要なことだと思います。

参考:人物探訪: 駆逐艦「雷」艦長・工藤俊作 ~ 敵兵422人を救助した武士道「貴官らは日本帝国海軍の名誉あるゲストである」-Japan On the Globe(458)■ 国際派日本人養成講座-


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2 コメント

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 (チキソ)
2007-05-04 21:55:20
これ、「アンビリバボー」でやってました。
その前に仲間を機銃掃射されていた状況で敵兵を救助するという行動を行うことは相手に対する深い優しさが無ければ絶対に不可能なことです。
この事を描いた本があるので今読んでる本を読み終えたら読んでみたいです。

小説を更新しました。
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それこそ、日本精神の発露 (ないちょ)
2007-05-04 23:50:35
どうも、ないちょです。
そのような人間教育は日本が敗戦し、軍国主義の美化とのお題目の下に、完全に忘れ去られていました。教育改革が叫ばれる昨今、このような歴史を掘り返すことが以外に現在の状況を打破するヒントになるかもしれません。

小説がんばってください。

ありがとうございました。
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