ないちょの雑記帳

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首相年頭所感に思う。~今年はその指導力を発揮できるか~

2007-01-02 | 政治
1月1日付で安倍首相が年頭所感を発表した。その所感の中で安倍首相は改憲への強い意欲を示し、そのために25日に召集される通常国会での国民投票法案成立に強い意欲を示した。対アジア外交では特に中国・韓国との関係改善ともに拉致問題での連携を図ることを強調し、それらの国々と連携を強化することを述べた。また防衛省が今月発足になるのをふまえ、更なる国際貢献活動に力を入れることを述べている。

教育問題では戦後、省みられることのなくなった”自律”、”公共心”、”郷土愛”等を養うとした教育基本法改正をふまえ、この法律の理念の具体化に向けた議論を深めたいとしている。

小生としては、改憲への強い意欲は評価したいと思うが、まだまだあいまいなところがある。例えば集団自衛権行使に関する問題で、憲法違反とならない事例について検討すると安倍首相は述べたが、いまだにはっきりとした事例を発表するに至っていない。実際のところ第九条の今以上の大幅な拡大解釈をしない限り、合憲と見なし得る事例はないと思うのだが、もしそのような事例があるのならば改憲論議の前にはっきりとした見解を政府として発表しなければならないと思う。集団的自衛権の行使が可能であるかどうかは、これからの日本の防衛論議に大きく影響するものであり避けては通れない問題である。そのような論議を公にして、その議論を基礎として改憲論議を進めるべきであり、そのたたき台とも言うべきことをあいまいなまま、なし崩しで話を進めることは将来に禍根を残しかねない。

残念ながら今のところ、安倍首相はその言葉どおりの指導力を発揮できているとは言い難い。外交、内政全て関して、やや妥協的なところが散見される。強権的に進めれば全てうまくいくとは言わないが、もう少し議論の過程を公にするとともに、誰が施策等の決定責任があるのか国民に明示してもらいたい。

以下の言葉を年頭所感から引用する。

-----------------------引用------------------------
私たちの国、日本は、世界に誇りうる美しい自然に恵まれた長い歴史、文化、伝統を持つ国です。戦前、戦中生まれの鍛えられた世代、国民や国家のために貢献したいとの熱意あふれる若い人たちとともに、日本を、世界の人々が憧れと尊敬を抱き、子どもたちの世代が自信と誇りを持てる「美しい国、日本」とするため、私は、先頭に立って、国民の参加と協力を得ながら、全身全霊を傾けて挑戦していく覚悟であります。
--------------------引用終わり--------------------

ぜひともこの言葉どおりの施策を是非にお願いしたい。

年頭所感(首相官邸HP)

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