地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

潮掛鼻とミオジプシナ石灰砂岩

2005年05月29日 23時45分09秒 | 佐渡地理
 佐渡市両津と小木を結ぶ国道350号。真野湾に面して真野から小木へ向かう途中、西三川という集落がある。さらに、それを過ぎてすぐの所に高崎という集落がある。

 二つの集落を隔てるのは西三川川と潮掛鼻という岬。その潮掛鼻にはミオジプシナの石灰砂岩が見られる露頭がある。海に面した国道沿いだ。

 佐渡を紹介する本サイトにあって、久しぶりの地学的記事と言えるが、ミオジプシナ(Miogypsina kotoi kotoi )とは大型底棲有孔虫の一種と聞く。大型というのは、通常の有孔虫がせいぜい0.1 ㎜前後の大きさであるのに対し,数㎜の大きさを持つことからそう呼ばれているようだ。

 石灰砂岩は基本的には石灰成分を産する海底での生き物の遺骸が蓄積された砂岩。乱暴に言えば化石を含んだ地層ともいえる。

 写真では「塩掛鼻とミオジプシナ石灰砂岩」と書かれた標識が露頭と共に写っている。佐渡は地理屋・地学屋さんたちにはずいぶんと調査された土地である。貴重な資料となる場所は現地だけではないが、こうして所在を示してくれるのはアマチュアにとってはありがたい。

 現場は緩いカーブの曲がり角にあたるので、車で運転していてはわかりづらい。高崎集落か西三川川前後と記憶しておいて現地に行くとよい。

参考:ミオジプシナに関して、福井県緑のデータバンク・すぐれた自然データベースの内容を参考にさせてもらった。URLは以下。
http://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/tokusei/d00216.html

なお、島根のクロニクル、下記URLでも関連の記述がある。
http://fish.miracle.ne.jp/tane-m/shima1.html

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