105からULTEGRAにアップグレードをした際に、この性能ならDURA ACEは不要と感じていたものの、最近ではチェーンだけを密かにDURA ACEにしたりしていたのですが、6800系のULTEGRAは9000系のDURA ACEと同様に剛性と軽量性を両立する変形4アームクランクを採用したり、デュアルコントロールレバーの形状も9000系デュラエースにならい、ST-6700と比較して大幅にコンパクト化するなど、まさにフルモデルチェンジとなるようです。
11速化に関してはあまり関心がなかったのですが、スプロケットをCS6700の11-28Tにしたところ、よく使う16Tが1枚抜けていたりと、不自由な面もありましたが、11速だとこの16Tも埋まりますし、6800系ULTEGRAには11-32Tというスプロケットも用意されるようなので、登りの苦手な私には有難いと思うようになりました。
さらに、チェーンも9000系デュラエースや新型XTRにも採用された、「シルテック」テフロンコーティングを表面に施し、耐摩耗性の向上と駆動抵抗の低減に成功しているとのことです。ただ、チェーンに関してはCN-9000と価格が大して違わないので、重量面を考慮すれば11速なら使用可能なCN-9000にした方がいいと考えています。
問題は価格ですが、私の試算では6700系とほぼ同じでした。各パーツで多少の上がり下がりはありますが、組み合わせ次第では6700系よりも若干安くなることもあるようです。
各パーツの重量の公表はまだありませんが、11速化しても重量は6700系よりも若干軽くなるだろうと見ています。コンポーネント重量に関してはSRAMには遠く及ばないのが実情ですが、コンポーネント全体の信頼性と使いやすさなどを総合的に考えれば、コスト的にも新型ULTEGRAは非常に魅力的な製品だと思います。
世の中は電動化に注目しているようですが、個人的には自分の力ではどうすることもできない電動化は全く考えていません。電動化やコンピューター化に抗うのは時代遅れかもしれませんが、万が一ロングライドの途中で電気系のトラブルが発生した時のことを考えると、とても怖くて使えないというのが私の本音です。
人は易きに流れる傾向が強いので、一度でも電動コンポを使用してしまうと、おそらくは機械式に戻ることができなくなってしまうはずです。便利で使い易いことは十二分に理解できるのですが、万が一の時に自分で手当てができない要素はできるだけ減らしたいと考えているのです。
納期はセット予約で6月末、単品だと7月以降になる予定だそうです。望むらくは、2014年モデルでDURA ACEではなく、6800系のULTEGRAを搭載したフラッグシップモデルが発売されないものかと心から願っているところです。
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