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ロレックスランキングとは?

2024-06-25 11:49:11 | ツーリング
 女子ゴルフのオリンピック代表が決まりました。これはオリンピックランキングによるものなのですが、そのベースにあるのが「ロレックスランキング」と呼ばれるものです。私もこの「ロレックスランキング」を知ったのは渋野日向子が全英女子OPを勝った時でした。観戦していたゴルフネットワークのゴルフ中継では必ずこの「ロレックスランキング」が紹介されるからです。
 「ロレックスランキング」は2006年から採用された女子ゴルフ界の世界ランキングで、過去2年の出場試合の結果をポイント化するものですが、その算出方法はとにかく複雑なのです。世界12の女子プロゴルフ協会の公認を得ているランキングで、世界レベルの大会への出場資格を決める基準となっています。例えば5大メジャー大会では、以下が出場資格です。
  ①40位以内:シェブロン選手権
  ②50位以内:KPMG全米女子プロゴルフ選手権、AIG女子オープン(旧・全英女子オープン)、アムンディ・エビアン選手権
  ③75位以内:全米女子オープン
 ロレックスランキングは、各大会のレベルに応じてポイントが与えられる仕組みです。ランキングの期間は過去104週間(2年間)で、その間に対象の試合に出ていなければランキングからは除外されます。特に直近の13週間の結果を重視し、それ以前の91週間については一定の割合でポイントが減じられていきます。また、世界各地で前週のトーナメントが全て完了したあとの毎週月曜日(日本時間だと火曜日の朝)に更新されます。

 また、単にポイント数が多ければ良いというのではありません。ポイントを出場試合数で割った平均スコアが順位となるのです。極端な例は昨年LPGA入りしたローズ・チャンのポイント数は164.15ですが、ロレックスランキングは9位です。一方、山下はポイント数は270.78と高いのですが、ランキングは19位なのです。これは山下の試合数が70なのに対し、ローズ・チャンは27試合と少ないためです。ランキングは総合スコアではなく、平均スコアで決まるからです。つまり、総合スコアを試合数で割った平均スコアが順位を決める数値となるわけです。
 獲得ポイントはメジャーでは優勝は100ポイント、2位なら60ポイントと決まっているのですが。メジャー以外の大会の場合。参加している選手によって異なるのです。ポイントが上の選手が多ければ高く、少なければ低いということになるのです。これがロレックスランキングを複雑にしている最大の要因なのです。
 例えば、先週のKPMG全米女子プロの優勝ポイントは100ですが、同じ週に日本で行われたアース・モンダミンカップで優勝した小祝さくらが得たポイントは16.5なのです。賞金が高い大会ですが、全米女子プロに世界のトップ選手が集まるため、必然的にポイントは低くなってしまいます。

 全米女子プロを2位タイで終えた山下美夢有が獲得したポイントは2位タイで43.33になりました。山下はこれでロレックスランキングで19位となり、20位の古江彩佳をわずかに抜きパリオリンピックの代表になりました。全米女子プロの最終日・最終ホールのバーディパットが入っていなければ、2番手は古江になっていたのです。2大会連続で僅差でオリンピック出場を逃すことになったのは不運ですが、ここ数戦の古江は少しオリンピックを意識し過ぎていたような気がしました。

 オリンピックはロレックスランキングの上位15名は優先出場権が得られますが、オリンピックは国別対抗になるため、1国からは最大4名迄と決められているのです。日本からは全米女子OPを優勝した笹生優香がランキング10位で既に出場を決めています。これでアメリカと韓国は4人と最多出場となります。
 全米女子OPや全米女子プロでの日本人の躍進を見ると、次のオリンピックは日本人も4人ということになるかもしれません。そのためにもロレックスランキングTOP15に日本人が少なくとも3人は入らなければなりません。現在TOP15には笹生だけです。19位に山下、20位に古江、24位に畑岡、37位に岩井明愛、40位に小祝、49位に渋野と続いています。山下や岩井、小祝は国内組なので頑張っている方だと思います。2019年の渋野日向子は国内組でも全英女子OPを勝ったことで11位までランクを上げたこともありました。
 海外組は勿論、国内組でもロレックスランキングが50位以内にはいれば、シェブロン選手権以外のメジャー大会には出られるので、今年の全米女子OPのように数多い選手が出てくればTOP10に日本人選手が4人ということもあるのです。今回の全米女子プロもTOP10に3人が名を連ねていました。
 8月にはオリンピックにエビアン、全米女子OPと大きな大会が続きます。全米女子OPのように日本人選手のワンツーといったシーンをまた見てみたいものです。
 




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