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CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ロードバイクでの自転車通勤メリット(1)

2012-05-14 08:07:02 | 自転車通勤

 MTBルック車から始まった私の自転車通勤歴も7年目を迎えました。その間に自転車通勤用のバイクは西友で購入したAL-700Xというルッククロスを経て、昨年秋からロードバイクのTCRへと進化を続けています。Hunter01

 MTBルック車からAL-700Xに換えた時も車体の軽さと路面抵抗の軽減で平均速度が一機に上がり通勤時間の短縮につながりましたが、唯一のネックは風の強い日は非常に辛い思いをしたことでした。
Al700x_027_2
 クロスバイクは比較的軽量でタイヤも28C~32Cが一般的ですから、重量がありタイヤも太いMTBより自転車通勤向きなのですが、フラットバー・ハンドルのためどうしても風の抵抗を受けやすくなります。従って、どうしても風の強い日は涙目状態になってしまうのです・・・
 昨年秋に冬用のバイクとしてGIANTのTalon 29erを購入した為、保管場所の問題からAL-700Xを手放したので、TCRが自転車通勤用となりました。ロードバイクで自転車通勤というのは少々贅沢な気持もありましたが、実際に始めてみると自転車通勤がさらに楽になりました。勿論、車重が13kgもあったAL-700Xからは3kg以上の軽量化とタイヤも23Cと細くなりましたから楽に走ることができるのは当然といえば当然なのですが、楽に走ることのできる要因はそれだけではありませんでした。Tcr2_166

 ロードバイクで自転車通勤を始める最大のメリットはMTBやクロスバイクにはないドロップハンドルがもたらしてくれる空気抵抗の軽減です。自転車競技は空気抵抗との戦いだと良く言われますが、それは日々走り続けなければならない自転車通勤でも全く同じです。この問題を抱えたままだと、雨の日は勿論、風の強い日も自転車通勤が辛くなり、ついつい今日は電車で・・・と考えてしまうことも多くなるのではないでしょうか?
 私の部下にも今年からクロスバイクで自転車通勤を始めた者が二人いますが、彼らが今直面している最大の問題がまさにこの風問題なのです。共に私より距離の長い通勤ですから尚更でしょう。私にできるアドバイスとしては、サドル位置を高くハンドル位置を低くして、できるだけ前傾を深くするセッティングくらいなのですが、フラットバーハンドルではそれにも限界があります。まぁ、個人的にはMTBルック車からルッククロスと6年間もフラットバー・ハンドルで自転車通勤を続けてこられた訳ですから、彼らもやがて慣れてくると思います。一般的にはロードバイクで自転車通勤をしているのが贅沢だと思われがちなのですが・・・


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ロードバイクでの自転車通勤開始

2012-03-30 10:32:56 | 自転車通勤

 日中の最高気温が10度を越え、北国もようやく春の兆しが感じられる陽気となりました。暖かな陽射しに誘われるまま、ロードバイク2台を外へ出し、CAAD10のセッティングを行いました。2台の詳細な比較は改めてするつもりですが、とりあえずTCRとCAAD10を2台並べて写真に収めました。Caad10_097_2

 フレームサイズやトップチューブの構造が異なりますが、こうして並べて見てもサイズ52のCAAD10が大き過ぎる感じはしませんでした。サドルの高さを合わせ、サイクルコンピュータを取り付けたところで、改めて総重量を計測したところ、CANNONDALEのミニポンプを装着した状態で7900gという結果でした。一方、キックスタンドとサイクルコンピュータを取り外したTCR2は9150gという結果になりました。ホイールはGIANT S-R2でタイヤもMICHELIN DYNAMIC SPORTSのままで、カタログ重量よりも軽いことになります。
Tcr2_162
 TCR2をここまで軽く出来た要因のひとつにサドルの交換が挙げられます。TCR2に付属しているGIANT PERFORMANCE LITEというサドルの重量はなんと355gもありますから、サドルをそこそこのものに交換するだけで100gは軽量化できるはずです。私の場合はTCR2にはフィジークのAliante Gammaを使っていますが、フィジークのロード用サドルの中でも最も重量のあるこのモデルですら、重量は259gなのですから。現在のTCR2はブレーキもクランクも105に交換しましたのでペダルレスならTCR1並みの重量になっているはずです。Tcr2_163

 TCR2は主に自転車通勤用に使用するので、ペダルもビンディングシューズでなくても利用できるようにプラットフォームが大きいSHIMANOのPD-M530を装着していますが、ペアで455gと相当な重量の製品ですが、このペダルでこの重量には結構満足をしています。自転車通勤にはUNICOのBikeguy QRスタンドを利用しますので、さらに280gの重量増にはなりますが・・・
Voyagermars_click02
 また、自転車通勤用途してはライトも不可欠なので、Talon用に購入したBlackburnのヴォイジャー/マーズクリックコンボセットを取り付けました。CR2032電池込みで前後共に30gと非常に軽量なのが魅力です。昨年TCRに取り付けていたCATEYEのLEDライトは電池抜きで45gですから、単3電池2本を入れると100gほどの重量になりましたので、この軽さはロードバイクには有難いと思います。Voyagermars_click01

 Talonで1ヶ月ほど自転車通勤に使用した感じでは、夜間の市街地を走行するのであれば前後共に明るさは十分でした。問題は雨天走行をした時の防水効果になりますが、Talonで雪解けのウエット路面も結構走りましたが、昨年TCRで使用していたANTAREXのLEDテールランプよりは防水がしっかりしているように感じます。価格も前後ペアで2,625円とANTAREXのLEDテールランプとさほど変わらない価格なのも魅力です。
Ariante_w
 ということで、自転車通勤の準備を整えいざ出勤。3ヶ月ほどのMTBに慣れてしまった身体にはフロントアウターは重過ぎて、たまらずインナーへ・・・気温が上がっている割に風が強かったのですが、ギアをインナーに落としてからは軽快な走りになりました。それでも、路面が相当に荒れているので、車道走行にはかなり気を使う状況です。Talonで3週間ほど走った道なので、危険なポイントは頭に入ってはいますが、何せ車道走行では相手がいますので、慎重な走りを心がけました。
 帰路は夜間となりましたが、気温も8度近くあり、路面凍結の心配はありませんでしたので、フロントをアウターへ・・・やはり重量のあるタイヤの太いMTBとは風を切る感覚が違います。早くCAAD10でも走ってみたいという気持がさらに強くなりました。
 残念ながら、この陽気も今日までのようで、週末からは気温も下がり再び雪の予報ですから、明日からはまたTalonでの通勤になると思います。


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自転車通勤のためのバイク選び(3)

2011-06-15 05:50:48 | 自転車通勤

 話しを戻しましょう。クロモリフレームの最大の魅力はなんといっても価格の安さと振動吸収性でしょう。自転車通勤を考えれば多少重くても乗り心地の良さでクロモリにするという選択肢は大いにあると思います。特にGIOSのクロモリ・ロードは魅力的です。ただ、アルミフレームにカーボンフォークの完成車とほぼ同じ価格になるので、あくまでクロモリという素材とGIOSというブランドやデザインに拘らなければ、ロードなら他にいくらでも選択肢はあると思っています。ただ、クロスバイクならAMPIO(78,750円税込)という選択はあるかもとは思っています。また、このクロモリをフロントフォークの素材に採用して価格を押さえ振動吸収性を高めているGIANTのESCAPE R3のようなバイクもあります。いずれにしても自転車通勤用にクロモリフレームを考える場合は塗装の状態を良く見て決めることをお勧めします。Caad10_3ultegra_bla

 そして、現在スポーツバイクの素材として最もポピュラーなのがアルミニウムでしょう。軽量かつ丈夫で、錆びにくいうえに安価ですから、クロスバイクやMTBの大半はアルミフレームを採用しているといっても過言ではありません。また、ロードバイクのエントリーモデルも価格を抑えるためにアルミフレームにカーボンフォークの組み合わせが主流となっています。
 素材そのものの弾性率では鉄の約1/3、チタンの約1/2とかなり軟らかいアルミですが、密度がやはり鉄の約1/3、チタンの約1/2と軽いため、フレームを構成するチューブを大径化して剛性を上げても鉄などと比較して軽量なフレームが設計しやすいというのがアルミフレームが普及している最大の理由でしょう。
 しかし、アルミニウム合金には疲労強度の限界点が存在しないため、負荷をかければ必ず金属疲労が進行します(スチールやチタンでは限界点より小さな負荷であれば金属疲労が進行しません)。このためスチールやチタンと比較するとフレームの寿命が短い傾向にあるのです。さらに素材としては非常に柔らかいにもかかわらず、スチールやカーボンといった素材に比べ振動吸収性が良くないという短所もあります。6000系アルミに比べ金属疲労に強いとされているのが航空機などにも利用されている7000系アルミですが、加工が難しく振動吸収性も良くないという短所もあります。また、7000番台、2000番台などの航空機やレーシングカーで使われるアルミは一般的なアルミのイメージとは裏腹にサビに弱く、しかもサビ方は鋼材の様に『全面的に表面からサビて段々板厚が薄くなる』ワケではなく、応力集中箇所で板厚方向にサビが進行します。(これを応力腐食割れといい、要するに『ヒビが成長する方向に』腐食するワケです。)こうなると、見た目はキレイでもある日突然ポッキリ折れるという破壊となり、外観検査での劣化検出は困難を極めるそうです。GIANTやCANONDALE、TREKといったメーカーがアルミフレームに7000系を使わないのはそれなりに理由があるということなのでしょう。
Caad1011 アルミは振動吸収性が悪いと一般的に言われていますが、振動吸収性はフレームの設計である程度カバーすることが可能です。またフロントフォークやシートステイ部にカーボンを使用して振動吸収性を高める工夫がなされています。フロントフォークのカーボン化は定着しつつありますが、カーボンバックは徐々に姿を消し、シートステイを極細にしたりチェーンステイを特殊な形状にすることでリアの振動吸収性を高める工夫が目立つようになっています。従って、フレームがアルミだから一概にみな振動吸収性が悪いということにはなりません。5万円以上のクロスバイクや10万円以上のロードバイクならアルミフレームでもおそらく乗り心地が悪いということはないと思います。高級なカーボンバイクと乗り比べでもしない限り大きな不満を感じるようなことはないと思います。
 重くて錆びやすいというスチールの欠点を補う形で取って替わったアルミですが、より軽量で振動吸収性に富むカーボンに飲み込まれようとしています。少なくてもロードバイクに限定すればカーボンへの移行が急速に進んでいます。ただ、カーボン素材はまだまだ高価ですから、良さは分かってもなかなか手が出ないというところです。レース志向の高い人ならともかく、自転車通勤の為にカーボンバイクを考える人はほとんどいないと思います。カーボンの長所は軽くて振動吸収性が高いことですが、勿論短所もあります。それは引張の力には強いが剪断の力には弱い、剛性(ヤング率)の高いものほど圧縮に弱い、さらに紫外線による樹脂劣化という不安要素も抱えています。「引張の力には強いが剪断の力には弱い」というのは縦方向の衝撃には強いが、横方向からの衝撃には弱いということですから、バイクを横に倒した場合フレームが破損する可能性が高くなります。また、紫外線に不安がある以上、自転車通勤にカーボンバイクは不向きというより、使うのはもったいないと思ってしまうのは私だけではないと思います。Tcr2_31_2
 結論といえるものではありませんが、ここまでの内容を踏まえて自転車通勤用のバイクを選ぶとすると、素材はアルミかクロモリになると思います。クロスバイクやロードバイクでアルミにする場合はフロントフォークがカーボンのものをお奨めしたいと思います。お尻の痛みはサドル交換やパッド入りのインナーショーツをはくことで比較的容易に対応可能ですが、手の痺れや痛みの改善には費用も結構かかることになりますので、1・2万円程度の差ならフロントフォークがカーボンのものを選びたいものです。勿論、アルミフレームにカーボンフォークなら全てのバイクで乗り心地が同じになる訳ではありませんから、フレームの加工技術や設計思想なども気にする必要があります。とはいえ、アルミフレームの加工技術や設計思想となると初心者には分かりずらくなりますので、そこそこ知名度のあるメーカーのバイクをピックアップして、価格やデザインで選ぶといいでしょう。
 個人的には自転車通勤用にクロスバイクではなくロードバイクを考えています。地域的なことを考えれば冬場でも乗れるMTBという選択肢もないではありませんが、ある程度の速さとパワー効率を知ってしまうとタイヤの太いMTBへ戻ることは躊躇われます。『ロードバイクの科学』にはロードバイクとブロックタイヤのMTBでは時速30kmで25%以上ものパワー差が生じるというデータが掲載されています。また、自転車通勤用ならクロスバイクの方が費用的にも安く済むのですが、ドロップハンドルに慣れてしまうと、フラットバーハンドルの空気抵抗が気になるようになるものです。特に向かい風がキツイ時はなおさらです。まぁ、気楽に歩道が走れなくなることを割り引いてもロードバイクでの自転車通勤にはそれなりのメリットを感じているところです。

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自転車通勤のためのバイク選び(2)

2011-06-14 09:27:44 | 自転車通勤

 ここまではバイクの種類で見てきましたが、次はバイクの素材別で自転車通勤用バイクを考えてみたいと思います。バイクの素材は大別すると3種類です。スチール、アルミ、カーボンがその3つです。勿論、チタンやマグネシウムといった特殊な素材のバイクもありますが、今はまだ少数派なので、ここでは割愛します。Gios_compact_pro

 スチールは自転車のフレームとしては長い歴史を持つ素材で、軽快車(ママチャリ)を始めロードバイク、マウンテンバイク、シクロクロス、MTBなど、ほぼ全ての種類の自転車に用いられています。重量の点を除けば強度や振動吸収性など自転車フレームとしては最も理想的な素材の一つです。特に実用車など強度や耐久性が重視されるバイクにおいては、様々な素材が出てきた現在においても、最もポピュラーな存在であり続けています。ただ、競技用フレームとしての地位は軽量なカーボンフレームに完全に奪われ、レギュレーションで特に素材の規定がある競技(日本の競輪など)を除き使用される事はほとんどなくなっています。
 長所としては単価が安い、製造設備が簡単で済む、保守や整備に高度な専門知識を必要としない、振動吸収性に長けている、耐久性がある(プロ競技など特殊な環境を除き、通常の使用なら数十年乗り続けられるとも言われています)、大きな損傷以外は修理できるなどが挙げられます。その一方で重い、錆びるという短所があります。
Gios_ampio
 ただ、重いことはチュービング技術である程度カバーできますし、錆びについても塗装の精度によってカバーすることが可能です。例えば、GIOSのクロモリフレームのロードバイクは完成車で10kgを切っていますし、塗装も精密な仕上がりでよほど粗雑に扱わない限りは10年・20年と乗り続けることができるはずです。
 ネット上でもクロモリフレームは錆びるので毎日乗る自転車通勤には不向きという情報を目にしますが、どうもルック車を基準に考えているとしか思えません。廉価なバイクは塗装もいいかげんなものが多く、パーツもグレードが低いものが付いているケースが多いので、雨ざらしにしておけば錆びて当たり前です。勿論、どんな高級バイクでも雨ざらしで手入れもせずに放置すれば錆びることはあります。逆にルック車でもきちんと手入れをしてあげれば錆びは最低限に抑えられます。Partscleaner01

 バイクの錆びはフレーム部よりパーツ部に先に現れるのが一般的です。特にチェーンや各パーツのネジ部からサビが付き始め、それが徐々に広がって行きます。スチールフレームの場合は塗装が剥げたところからサビ始めます。アルミやカーボンバイクの場合、フレームが錆びることはありませんが、雨ざらしで手入れを怠ればチェーンやネジ部から錆び始めます。特にチェーンは様々な摩擦で傷つきやすく、そこに水が入るとすぐに錆びてきます。街中でキーキー、シャリシャリと異音を放っているバイクのほとんどはチェーン周りとブレーキ周りが錆びだらけです。
Wako_menterubu_01
 個人的に通勤用のAL-700Xも週に1度は水拭きをして汚れを落としています。チェーンは最初パーツクリーナーで汚れを落としていましたが、840mm缶があっというまになくなってしまうので、今はPEDOROSのチェーンマシーンを使っています。清掃後は通勤用のAL-700Xには耐水性に優れたWAKO'Sのメンテルーブを、TCR2にはPEDOROSのICEWAXを使用しています。また、パーツのネジ部やディレーラーのバネ部はパーツクリーナーで汚れを落とした後にシリコンスプレーを吹きかけて錆を防止しています。できればワイヤーにも万能オイルかシリコンスプレーを塗布しておくと、錆を防止すると共にブレーキ操作や変速操作がスムーズになります。

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自転車通勤のためのバイク選び(1)

2011-06-13 22:50:43 | 自転車通勤

 自転車通勤を始めて丸6年が経過しました。その間、MTBルック車を2台、ルッククロス車を1台を購入。そして今年ついに念願のロードレーサーを手に入れました。先のMTBルック車は廃車にしたり、人に譲ったりして今はもう手元にはありません。ロードレーサーは週末のロングライド専用で、自転車通勤はルッククロスのAL-700Xでしています。Img_1232

 昨年MTBルック車からAL-700Xに乗り換えた時には、軽くて速くて大いに満足していたのですが、今年ロードレーサーの乗り味を知ってしまうと、重くて硬くて遅くて、自転車通勤のモチベーションが下がりっぱなしなのです。「ルック車でもいいじゃない」というモットーが脆くも崩れ去ってしまいました・・・
 自慢するわけではありませんが今のAL-700Xはサドルを換え、ホイールを換え、クランクやペダルなども換えていますから、見た目(ルックス)は他のクロスバイクにもひけは取らないと思っています。ただ、どうにもならないのがフレームとフロントフォークの硬さなのです。今にして思えばよくこのバイクで60km以上もの距離を走れたものだと感心してしまうほどに硬いのです。安いアルミフレームで剛性を出そうとすれば当然といえば当然なのでしょうが、同じアルミでもTCR2のALLUX SLとは雲泥の差があります。同じアルミでもここまで乗り心地が違うとは正直驚きです。一体どこがそれほど違うのかというと、アルミの鋳造技術とフレーム設計の違いだと思います。AL-700Xのアルミフレームは一見華奢に見えますが非常に肉厚に出来ています。一方、TCR2はというと一見非常にゴツく見える極太のダウンチューブを採用していますが、指で弾いてみるとその薄さが良く分ります。また、シートステイは対照的に極細ですが、この細いシートステイが適度に湾曲し振動を吸収してくれているのです。極太のダウンチューブは口径を大きくすることで素材を薄くすることが出来、剛性を高めると共に、軽量化に寄与しているのです。ルック車でもいいと感じられるのは、いいバイクに乗ったことがないから言えることだと今は思っています、バイクは上には上があり、今後カーボンバイクを手にするとTCR2にさえ不満を感じることになるはずです。私にもう少しバイクに関する知識があれば、私の自転車通勤はももっと快適なものになっていたに違いありません・・・
Tcr2_156
 こうした理由からTCR2での自転車通勤も考えない訳ではありませんが、最大のネックはペダルです。SPDとはいえビンディングシューズで通勤できる環境ではありませんから、TCR2を購入したばかりだというのに早くも自転車通勤用のバイクを考え始めている状況です。
 自転車通勤用にバイクを選ぶ場合、目的ははっきりしている訳ですから、ポイントは通勤距離と路面状況ということになると思います。例えば、片道10km以下で全て舗装路で坂もあまりない状況なら、ママチャリでも通えない状況ではありませんが、ここではママチャリは除外させて頂きます。片道10kmを30~40分程度とすると平均速度は25km/h~20km/hという計算になります。市街地で信号待ちが多い場合は平均速度は1割減程度で考えるといいでしょう。
 片道20kmまでならばクロスでもMTBでも特に問題はないはずです。通勤時間の短縮を考えるなら軽くて速いクロスを、速度を犠牲にしても乗り心地を優先したいならサスペンション付のMTBをということになるでしょうか?途中に未舗装路や路面状態が極端に悪い道路がある場合はそもそも速度は期待できませんので迷わずMTBをお奨めします。
 通勤距離が片道20kmを越える場合は、通勤時間が1時間を越えますのでMTBでは相当に辛いですし、軽くて速いクロスでも風が強い日はきつく感じると思います。やはり片道で20kmを越える場合にはドロップハンドルのロードバイクがベストではないかと思います。ロードバイクはそもそもがより速くより遠くへ走るように設計されているので、風の抵抗や路面抵抗といった身体にかかる負担を少しでも軽減することを考えれば20kmを越える距離ならロードバイクがお奨めです。また、ロードバイクのドロップハンドルは握る位置によって乗車姿勢を変えられますから長い距離を乗っても疲れずらいというメリットもあります。
 問題はビンディングペダルだけなのです。確かにロードバイクはビンディングペダルを使用することを前提に設計されているといってもいいほどなのですが、信号機の多い市街地ではビンディングの脱着は相当なストレスになります。まぁ、これはいずれ慣れるとしても、裏にクリートが付いたシューズで通勤できる環境にある人の方が少ないのではないでしょうか?片道10km程度までならフラットペダルでも大きな問題はないかもしれませんが、さすがに10kmを越える距離ならビンディングペダルにしたいと思うはずです。首都圏にはロッカー付きの駐輪場があるという話を聞いたことがありますが、こうしたインフラが決定的に欠けているのが今の日本の状況だと思います。通勤専用と考えれば片面フラットペダルでは意味がないので、完全フラットペダルにトゥーストラップを取り付けることになるのでしょうか・・・?


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