京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『寝ずの番』

2006-04-09 | 邦画


落語家 笑満亭橋鶴の臨終の時
「そ、そ○が見たい・・・」




■監督 マキノ雅彦
■脚本 大森寿美男
■原作 中島らも(「寝ずの番」角川文庫・講談社文庫版)
■キャスト 中井貴一、木村佳乃、長門裕之、笹野高史、岸部一徳、富司純子、堺正章

□オフィシャルサイト  『
寝ずの番

 上方落語界の稀代の噺家・笑満亭橋鶴(長門裕之)が、今まさに臨終のときを迎えようとしていた。 見守る弟子たち。 なんとか師匠のいまわの願いを叶えようと、耳を近づけ聞き取ったのは「そ○が見たい」との言葉。 一同驚きつつも、おとうと弟子・橋太(中井貴一)の嫁・茂子(木村佳乃)を説得。 茂子は師匠をまたぎ、そそをお見せした。 が、師匠は言った。 「わしはそとが見たいと言うたんや…」。 そしてご臨終。 通夜には師匠ゆかりの人々がわんさわんさと集まり、想い出話は尽きることがないのだった。


 おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)
 cyazの満足度⇒★★★☆


 ま、よくもまあ放送禁止用語を連発したもんだ(笑) これは監督の言うように絶対テレビでは作れない作品だ 

 マキノ雅彦初監督作品。 そう、あの津川雅彦が初メガホンを撮った作品が今作である。 マキノ省三(祖父)、マキノ雅弘(叔父)に持つ、言わばサラブレッドの血統を持つ俳優・津川雅彦が、上方落語の重鎮笑満亭橋鶴師匠の通夜で、“寝ずの番”をする人々の人情を、彼独特のフィルターを通して描いた人情喜劇だ。 しかもその師匠役は兄・長門裕之とくれば、息もピッタシだ 監督の顔の広さでキャストやゲスト陣も素晴らしい 

 特に橋太役の中井貴一はそのくそ真面目な風貌とは全く違うコミカルな味をしっかり出している。 彼は真面目な顔をすればするほど笑えるから不思議だ。 上方には独特の雰囲気とその世界があるのだが、全く違和感なく演じているところは流石色んな映画に出て工夫努力を欠かさない彼の真面目さから来るのだろうか。

 その橋太の嫁の茂子役を演じる木村佳乃。 帰国子女にこの世界観がわかるのかどうか疑問だが、それでもよくこの役を演じていたと思う。 後日談だが、スカートを捲り上げるシーンで仮下着を着けていなかったと告白していた。 ん?ということはすっぽんぽん ということは長門裕之他何人かのスタッフは・・・。 役得だったんだなぁ(羨ましい

 で、この映画で欠かせないのは橋次役の笹野高史。 彼の燻し銀の演技はこの映画には不可欠だった。 最近の作品では『パッチギ!』の彼の演技が今でも心に残っている。 貴重な存在だと思う。 しかし今回は高岡早紀相手に艶っぽいシーンもあるので彼にとっては役得だったかもしれないなぁ(笑)

 志津子役の富司純子。 最近は娘の寺島しのぶの活躍で何故かしのぶの母という紹介が多いが、全盛期の緋牡丹お竜の彼女を知らない人は可哀相だなぁ 彼女のアップは流石に皺が増えてやや耐え難いが、首筋はとても綺麗だと思った。 顔は作れても首筋には相応の年齢皺が出るもの。 しっかりケアされているんだなぁ。
 
 師匠の長男橋弥役の岸部一徳。 持ち味は十分出ていた。 最後のほうで芸妓時代の志津子に入れあげて通いつめ、経営する鉄工所を潰してしまった男を堺正章が登場して、なんだか黄金時代のGSを思い出して笑ってしまった。 若い人にはわからないだろうが岸部一徳はその頃岸部修(おさみ)という名前、そしてサリーというニックネームで沢田研ニを要したザ・タイガースでベースを弾いていた。 片やマチャアキはザ・スパイダースでメイン・ヴォーカルだった。 う~ん、懐かしいなぁ(笑)

 原作は読んでいないが、生まれて大学卒業までは大阪だった僕は、笑満亭橋鶴のモデルは笑福亭松鶴に思えて仕方がなかった。 弔問客の中に、桂三枝や笑福亭鶴瓶もいたが、それを見てると破天荒だった松鶴の面影が見え隠れした映画だった。

 冒頭にも書いたが、この映画、TVでは絶対放送できないだろうなぁ(笑) 仮にピーを入れたら面白さ半減だもんなぁ(笑)

 マキノ雅彦監督が目指した、“大人のためのエンターテインメント”、しかと楽しませてもらいました~



≪追記≫
 すっかり忘れていましたが、劇中で出ていたイーデス・ハンソンさん、久しぶりにそのお姿を見ました。 子供の頃、外人のくせにうまいこと大阪弁しゃべりよるなぁと思っていたお人です。 もうかなりお年なのでしょうが、久しぶりに見たのでいい年の取り方をされているんだなぁと何か嬉しい気持ちになりました
 彼女を見た瞬間、「おおぉぉぉ~」と声を発したのは僕だけでした(笑) おそらく彼女のこと、若い人にはわからないでしょうけどね(笑)


 


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38 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Notorious♪)
2006-04-09 17:30:52
こんにちは♪



この手のネタはある程度年を重ねてないと

笑えない艶っぽさがありましたね♪

確かに今の富司純子ってしのぶの母という

イメージが強くなっちゃってますね・・・。娘盛りを渡世に賭けてたのに。 (゜▽゜)v
大笑いしました! (こっちゃん)
2006-04-09 21:34:49
そうなんですってねー。



あの木村佳乃さんは予備パンをはいてなかったと聞いて

焦りました!(なんでやねん!)



それはともかく、このイヤミの無いキャストが成功の鍵となったように思います。

あれだけ露骨な禁止ワードを連発しながら

不快ないやらしさを感じさせないというのは

お見事でした!
あの頃~ (cyaz)
2006-04-09 21:58:52
Notorious♪さん、TB&コメントありがとうございますm(__)m



>ある程度年を重ねてないと笑えない艶っぽさがありましたね♪

そうですね!特にまた上方落語の独特の世界の艶があるものでしたね^^



>娘盛りを渡世に賭けてたのに。 (゜▽゜)v

でもやはりその色香は今の女優さんたちには出せない魅力でした^^

艶っぽい~ (cyaz)
2006-04-09 22:01:38
こっちゃんさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m



>あの木村佳乃さんは予備パンをはいてなかったと聞いて焦りました!(なんでやねん!)

そこがまた彼女のいいところで(笑)(なんでやねん)?!



>あれだけ露骨な禁止ワードを連発しながら不快ないやらしさを感じさせないというのはお見事でした!

そうですね!やはりそこは逝った人への愛情を落語家らしい包み隠さない艶っぽい会話で進行していたからでしょう^^

あ~ちゃん (しんちゃん)
2006-04-09 22:10:46
 原作を読みましたが、その解説のなかで「6代目」がモデルだと中島らも氏が生前言ってたそうです



 なんたって「あ~ちゃん」なんだもの(笑)
ありがと~ (cyaz)
2006-04-09 22:55:42
しんちゃんさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m



>原作を読みましたが、その解説のなかで「6代目」がモデルだと中島らも氏が生前言ってたそうです

なるほど、やはりモデルはあの松鶴ですね^^
おもろかった~ (SHO)
2006-04-10 00:31:59
TBありがとうございます。

おもろかったです。関西人なんで、どうしてもあの3文字は耳から離れないのですが^^;歌合戦であれだけ連呼されると慣れてくるもんですね・・・。でも絶対TVではやれないでしょうね。

「死人のカンカン踊り」で泣かされもしました。
ポイントは首筋 (にゃんこ)
2006-04-10 00:33:15
富司純子さんの首筋かぁ~

顔の皺は^^;年齢だからなぁ~と思ってたけど

今晩から、しっかりケアしとかなきゃ(笑)



でも着物姿のあーちゃん 素敵でしたよねぇ~さすが♪
おはつです~ (cyaz)
2006-04-10 00:36:43
SHOさん、コメントありがとうございますm(__)m



>歌合戦であれだけ連呼されると慣れてくるもんですね・・・。

確かにそうですね(笑)?!



>でも絶対TVではやれないでしょうね

やったらすごいですけど、あの部分はピーだらけでしょうね(笑)?! その部分だけ吹き替え直したりして(笑)



>「死人のカンカン踊り」で泣かされもしました

ですね、人を笑わしてなんぼの落語家を送るのには最高の高座かも^^



凛として~ (cyaz)
2006-04-10 00:38:22
にゃんこさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m



>今晩から、しっかりケアしとかなきゃ(笑)

マッサージするといいそうですよ(笑)



>でも着物姿のあーちゃん 素敵でしたよねぇ~さすが♪

あれで墨が入っていたらお竜さんですね^^

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