京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『怪物』

2023-06-10 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 「怪物

□監督 是枝裕和
□脚本 坂元裕二
□キャスト 安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、
      高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子

■鑑賞日 6月3日(土)
■劇 場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

監督・是枝裕和、脚本・坂元裕二、音楽・坂本龍一。
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、
坂元裕二が脚本賞を受賞(クィア・パルム賞も受賞)。
カンヌ云々関係なしで観たいと思っていた作品だ。

結論から言うと、今までの是枝作品を観てる方は感じるかもしれないですが、
珍しくそのタイトル「怪物」とは・・・、観ている側に投げかける形。

シングルマザー(母子家庭)、息子の学校でのイジメ、その息子の担当の先生、
学校側ことなかれ主義者等々のそれぞれの立場での見解と対処。
非日常ではなく、現在のかかえるイジメを問題提起しているものの、
途中まではそのイジメの背景にある事件を、それぞれの方向から読み解いていくが、
実はファースト・インプレッションとは180°違った「イジメ」が存在する。
世間一般で思われるモンスター・ペアレントとは異なるのだが、
我が子を思う気持ちはエスカレートして当たり前で妥当だと思える節もあるが、
とどのつまりは我が子可愛い親のエスカレートしたエゴに成長してしまう。
色んな段階を経て、最後は今流のメディアを巻き込んだ形に発展してしまう。
中盤から後半はテンポとカラーが随分変わって、これを観る側がどう受け止めるか、
投げ出された形になるのでとても気持ちが悪いし、理解しかねる。

この映画を亡き坂本龍一が観たかどうかはわからないが、
もし観ていたら本当に感想を聞かせてもらいたいところだ。

何故「怪物」というタイトルだったのだろうか・・・。
誰でも直面した時に「怪物」になり得るという問題提起だったのだろうか。


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