京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ある男』

2022-11-30 | 邦画

□作品オフィシャルサイト 「ある男
□監督 石川慶
□脚本 向井康介
□原作 平野啓一郎
□キャスト 妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、柄本明

■鑑賞日 11月20日(日)
■劇 場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は未読。

他人になりすまして違う人生を送ること・・・。
「生まれ変われるなら○○になりたい」、何て思ったことが誰しもあるのでは。

ふとしたことで仲良くなり、愛し合って結婚し、子供も生まれて。
だけど、その夫が全くの別人だったとしたら。
妻・里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫・大祐(窪田正孝)の
身元調査をして欲しいという依頼を受ける弁護士の城戸(妻夫木聡)。
調査していく過程で、大祐に繋がる人物を探し、過去を紐解いていく。
そこには幾つもの絡み合った糸があり、それをほどいていく。
ここで効果的だったのは小見浦(柄本明)の存在。さすがに上手い。
ある意味、城戸を迷わせ、その実それは真実を伝えていて、
この調査に最も深みを与えていた。
戸籍売買や偽装結婚は実際にあることはニュース等で知ってはいたが、
なかなか違った視点で「ある男」を捉えていたところがこの映画(原作)の
面白さだと感じた。
さんざん小見浦に踊らされた城戸も一段落したところで、
実はミイラ取りがミイラになってしまうオチも。
抑揚はそれほどないが観ていて飽きない作品だった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする