気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

久々に本を読む  荻原浩短編集『月の上の観覧車』

2014-09-29 22:30:27 | 今日読んだ本
2年ぶりに本というものを広げる。
読むきっかけはこの前の土曜朝8時過ぎの『ラジオ文芸館』。
このラジオ番組はほぼ毎週聞くのだが関心に差異がある。
つまり良かった、つまんなかった。
その日は荻原浩の「月の上の観覧車」。
彼の作品は読んだことがない。
プロフィールを見ると『明日の記憶』、『愛しの座敷わらし』というのが。
これらの題名は映画で知るところ。

妙に感じるところがあって、同じく聞いていた家内に原作を読みたいね、と。
家内が市内の図書館のネット予約システムで探した。あった。
で、リクエストしたその本が目の前に。

ひとり昼間の熱気のこもる寝室でエアコンを入れて読み始める。
読書はできるだけ静かな、そして一人になれるところがいい。
古人曰く、読書には三上があると。
つまり、『馬上、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)』。
いまどき馬上はない。さしずめ車上か。電車内は読書に向いている。

今日は半分ほど。
老眼鏡をかけての読書はそれでも疲れる。

•トンネル鏡・・・多分、新潟。それも私の故郷でもある上越市あたりか。
•金魚・・・湖のあるところ。列車での行程を考慮すると野尻湖あたりか。
•上海租界の魔術師・・・上海
•レシピ・・・福井から上京。

わかんなくもない時代状況を感じる。
あまり幸福ではない生い立ち、生活・人生の断片を懐古しながらお話が展開される。
私くらいの年代には作品の中の一節にふと過ぎるわが身の人生の交差を。
でも、それはじめっとした悔いとは思えない。
ふと、私の人生を垣間見させてくれる掌編だ。


以下の作品は明日以降にしよう。
•胡瓜の馬
•チョコチップミントをダブルで
•ゴミ屋敷モノクローム
•月の上の観覧車

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