バシャールが、ラバーバンドアナロジー(輪ゴムのたとえ)を使って、この世界にまつわるポジティブとネガティブ(光と闇・善と悪・陽と陰)について話しています。あるいは、弓道の弓矢をイメージしても同じだろうと思います。
これまでの数百年間で、輪ゴムや弓は思いっきりネガティブ側に引かれました。陰(闇)のエネルギーを十分に溜め込んで、今、それが臨界点に達したのです。これからは陽(光)の側へ、目にも留まらぬ速さで突っ切っていきます。
部分的には、「バシャール~2012アセンションメッセージ「輪ゴムのたとえ」」のほうが音声が明瞭です。
一つ気をつけないといけないことは、「愛はたった一つ、二元性の彼方に - 2012年6月19日(火)付」でも書かれているように、光と闇とか善と悪とか愛と憎しみ(恐れ)といった二元的な概念にとらわれず、それよりも高い視点を持って、包括的に、鳥瞰的に見ることが大切になってき ます。要するに、いくらポジティブ(光)な側に飛んで行こうが、二元性の鎖に僕らが縛られている限り、また同じことが繰り返される可能性があるからです。
だから、人類は、二度と核エネルギーで地球を破滅に導くような、あるいは、環境破壊で生態系や自然の循環システムを狂わせるようなことをしないためにも、第三番目の視点として、より高い意識――ハイアーセルフ(内なる神性)のレベルで物事をとらえるようになっていかなくてはなりません。
それに関連してですが、この頃、二元性を越えて一元へとか、二極性から三極化へと言われており、「1なの? 3なの?」と混乱している人もいるかもしれませんが、実は、それらは同じことなのです。
陰陽のバランス点となる位置、つまり二極性に対するバランス極とでもいうような状態が新たに加わるということであり、それをハイアーセルフからの(いかなる条件付けもない)一元的な視点として表現するか、全体として三極で語るかの違いだけです。また、それを詩的に “無条件の愛” とか “寛容さ” と言おうが、実際には同じものを示しています。つまり、ハイアーセルフ=無条件の愛、ということですから。
易経においては、陰陽の大本には太極や無極、あるいは皇極などがありますが、それと同じだと考えてもいいでしょう。あるいは、陰中の陽、陽中の陰という見方もできます。いずれにしても、陰陽(両極)を共に包含・統合した見方をするということです。そして、バランス極は、要するに「中庸」、または仏教的に言えば「中道」ということになるでしょうか。
今までは上か下か、右か左、善か悪かなどの極端な思考にとらわれてきた人類ですが、かつて釈迦や老子やイエス(ジーザス)やガンジーやマザーテレサなどの先賢が見出した道を、これからは誰もが自然に進んでいけるようになるんじゃないかと思っています。(各個人で気づき方や進み方は異なるとしても、全体としての方向性は既に流れができている)
とはいえ、このことを宗教や精神世界の思想としてみる必要は全くありません。むしろ、そうした固定概念・先入観は邪魔になります。逆に、精神世界を嘲笑って科学一辺倒になるのもバランスの悪いことです。なぜなら、精神分野と科学分野とは、本来、共に協調しあっているものだからです。
他方、精神世界であれ科学であれ、それらの分野のことをよく知らない人も大勢いますが、それが問題になることはありません。特別な知識などなくても、実生活というフィールドの中で貴重な経験をして、その中で沢山の気づきや意識の変化を積み重ねているんですから。
それに、これから僕らが目指していくのは “無条件” に基づく世界観なので、何かのカテゴリで分類したり、境界線をあちこちに引いたりといった、枠としての観念で制約する意味がそもそもありません。森羅万象、あらゆるもの全てがマルっと繋がっています。ちょうど、海や大気が世界中で繋がっているように。
全ては一なるもの、大いなる全て(All That Is)。
なお、三極化については、以下のサイトの情報も参考になります。
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