With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

12.天地否

2009-07-25 19:48:16 | 易の解釈
12.天地否 泰が陰陽和合の卦であるのに対し、否は陰陽背反の卦です。要訣は「縁があるか、ないか」。泰では相思相愛のように互いが正面を向いて近づき合うけれど、否では互いに背中を向けて別々の道を歩み出し、もはや会う機会すら失われてゆく。何かの出来事がきっかけとなって、特定の人達や環境との縁が切れるか、会うこと自体が気まずくなりやすい。予定のキャンセルなどで状況が計画通りに進行しなかったり、目上(上司 . . . 本文を読む

11.地天泰

2009-07-21 17:19:09 | 易の解釈
11.地天泰 小畜・履と「乾の道」の土台作りをしてきましたが、この泰と次の否で、それが人々に受け入れられるかどうかが問われます。単純に言えば、泰では理解と賛同が得られやすいが、否では軽視され反発に遭いやすい。地(陰)は下り、天(陽)は上り、それらが互いに調和融合するのが良い、というのが地天泰の意義なので、それに逆行する天地否は必然的に人々の共感を得ることは難しくなるわけです。ただ、各爻によって状 . . . 本文を読む

10.天沢履

2009-07-15 19:20:52 | 易の解釈
10.天沢履 履という字、履物(はきもの)の意味です。靴を履く、ズボンを履く、という風に使われます。まるでリクルート・スーツに身を包んだかのような感じです。また、先人の築いた道を踏む(前例に倣う)という意味でもあります。これと相対するのが先に見た小畜で、履のようなカッチリとした社会性は備えていません。むしろ、そうした社会規範とか常識から外れがちなところがある、といってもいいくらいです。ともかく、 . . . 本文を読む

易と宇宙論

2009-07-11 14:28:20 | 易の解釈
易の解釈の中で宇宙論との関連を書いていたのですが、特に興味のない人にとってはよく分からない話になりかねないので、改めて分けることにしました。これに伴い、すでに書いた解釈(屯~比まで)も再考して書き直しています。一気には無理ですが、徐々に改訂していきます。――では、付録的内容ですが、「易と宇宙論」の短編をどうぞ。 ****************************************** . . . 本文を読む

9.風天小畜

2009-07-10 20:54:06 | 易の解釈
9.風天小畜 小畜には「密雲雨降らず」(雨雲は出ているが、まだ雨は降ってこない)という卦義があります。唯一の陰である六四が防波堤のような役割を果たしており、立場や見方によっては良くも悪くもなります。待たされている側からすれば、もどかしさが募ってイライラしがちですが、流れが制限される裏では別の面が生きています。交差点で信号待ちする一方で、直交する道路はスムーズに流れている。また、表面的には動けなく . . . 本文を読む

「坎のトンネル」を抜け、「乾の道」へ

2009-07-10 20:51:47 | 易の解釈
◎インターバル ~「坎のトンネル」を抜け、「乾の道」へ~ これまで屯から比にかけて坎の影響を受け続けてきましたが、今度は小畜から大有まで乾の影響下に入ります。つまり、外卦(上卦)もしくは内卦(下卦)のいずれかに乾(天)が絡んでくる卦が続きます。外卦では字のごとく対外的な影響を、内卦では自身を含めた私的な範囲での影響を意味しています。乾は三陽として、十分なエネルギーを象徴する卦です。逆に言えば、十 . . . 本文を読む

執筆中の易経の解釈について・・・

2009-07-07 22:39:04 | 易の解釈
風天小畜を書いていたんですが、どうもしっくりこなくて。 そう考え出したら、これまで書いてきた解釈にもいっぱいダメ出ししたいところが見えてきて。。。 それで結局、改めて根本的に自分の考え方を見直した方が良さそうだってことになり、今、カタカタと思考形態を再構築しているところです。 今まで書いてきた内容にも、自分が見てきたものとか経験とかを含めて書いているので間違っているわけじゃないと思いますが、や . . . 本文を読む

8.水地比

2009-07-03 18:42:26 | 易の解釈
8.水地比新規または同僚の中から、親しく付き合えるような友人や仲間が現われやすい時です。年齢が比較的近かったり、持っている資格や能力が同じような感じだったり、辿ってきた境遇が似ていたりして打ち解け合える、そんな雰囲気が比にはあります。堅苦しくない柔らな対応が和みをもたらします。もっとも、九五にはびこる陰という構図でもあるので、異性関係には注意が必要かもしれません。ところで、師でも書いたように比は屯 . . . 本文を読む