With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

64.火水未済

2009-10-22 19:04:15 | 易の解釈
64.火水未済 64卦最後の卦は火水未済。未済は「まだ終わっていない」、つまり未完成の意味です。パーフェクトじゃないからこそ進化し続けられる。易の車輪は回転し続け、どこまでも前進していきます。でも、そういうと聞こえはいいですが“画竜点睛を欠く”とか“竜頭蛇尾”というように最後の詰めが甘くなることがあるので、“有終の美”を飾りたければ気を引き締めましょう。ついでに書けば、“油断大敵”、“勝って兜の . . . 本文を読む

63.水火既済

2009-10-21 20:57:47 | 易の解釈
63.水火既済 既済は「すでに成る」の意味。物事の完成や成就を表わしています。易卦の流れでいくと、実質的な達成は風沢中孚です。事がそれぞれの特性に見合った状態におさまる、そのちょうど良いさじ加減が中孚。時々書いていますが、適度な塩分濃度の中に入れた卵が、浮きも沈みもせずに真ん中に留まっているようなものです。しかし、これが小過になると卵は割れ、あるいは雛が孵って育ち、やがて飛び立とうとします。もち . . . 本文を読む

62.雷山小過

2009-10-21 19:04:22 | 易の解釈
62.雷山小過 小過は、少し過ぎると書くように、中庸とか世間的な許容範囲を外れてしまうことを意味する卦です。それまでこだわってきた事に対して再考を余儀なくされたり、ちょっと異端視されるような考え方をしたがために周りから除け者にされる、といったケースがあります。後で思い直してカムバックするにしても、一時的に今まで一緒に頑張ってきた仲間を裏切るようなことをしてしまったり、一人だけ別の主張をして浮いて . . . 本文を読む

61.風沢中孚

2009-10-20 18:08:31 | 易の解釈
61.風沢中孚 中孚はコア(核)を示す卦です。心とか精神・魂のような生命にとっての本質にアプローチする性質。誠実さや真心、愛という引力(重力)によってあらゆるものを引き付ける作用。前の水沢節で人や社会の流れを統制する方法に気を使ってきました。しかし、紋切り型のやり方では真の意味で人の心を動かすことはできないと分かり、もっと相手の心の琴線に触れるような、そして感動や刻印をもたらすような深みのある働 . . . 本文を読む

60.水沢節

2009-10-19 19:56:00 | 易の解釈
60.水沢節 節は内卦兌の沢(池・器に入った水など)の上に、さらに坎の水が滝のように流れ込む状況を示した卦です。コップに飲み物を注ぎ足しているような感じ。そこで、許容量を超えそうになっている状態に制限を設けて抑止しよう、というのがこの卦の意義です。何らかの誘惑によって理性のリミッターが外れそうになるのを防ぐ。一線を越えないように警戒するという姿勢。その方法は人それぞれですが、例えば思慮分別・経験 . . . 本文を読む

59.風水渙

2009-10-18 23:48:26 | 易の解釈
59.風水渙 渙は個と全体とを考える卦です。一つにまとまっているものを解体したり、また一なる全体に戻したりという作業。一般に「散」の字を使って説明されることが多いです。離散、解散、分散といった具合です。他には、散布図を見て全体を分析・検討するような感じ。結束していればバラされたりバラしたくなるし、ジグソーパズルのようにピースがバラバラであれば心理的に完成させたくなる…。考察する対象の現状によって . . . 本文を読む

58.兌為沢

2009-10-16 22:51:20 | 易の解釈
58.兌為沢 兌為沢は上下・内外ともに兌卦(悦・喜び)であり、お互いに好きな事をして楽しみたいと考えています。双方の意見や利害が一致すれば協力関係とか組織の形成に結びつきますが、彼我(相手と自分)の主観的な視点に立つと兌(金)と巽(木)で金剋木となり、必ずしも協調できるとは限りません。内心では当方の主張を優先したい気持ちがあるため、和気藹々としたおしゃべりのような雰囲気を満喫できるケースは意外に . . . 本文を読む

57.巽為風

2009-10-15 20:46:57 | 易の解釈
57.巽為風 八卦の巽の正象は風。卦徳は伏入。乾という三陽の中に、新しい陰という風がスッと吹き込んでくるイメージです。目には見えないけれど、草木やカーテンが揺れたり、服や髪がたなびくことでその存在を知ることができます。巽はどんな場所や人の中にも自然と馴染んでいく性質であり、交流(交際)・流通の卦です。巽為風の場合、先の火山旅の個人的な範疇から発展し、内外ともに巽という相乗効果によって入り込めるあ . . . 本文を読む

56.火山旅

2009-10-14 18:23:56 | 易の解釈
56.火山旅 旅は字のごとく旅行を意味する卦ですが、名所巡りをするような観光旅行ではなく、いわば傷心旅行や療養のための湯治に近いイメージです。普段の慌しい日常から離れ、リラックスやヒーリングを求める心境から別の土地に出かけるという感じ。また、旅卦は放浪という意味も含んでいます。帰る場所(約束の地)とか心の安息所を探す日々。そして自分の才能を活かせる場の希求。就活や婚活。定住することなく各地を転々 . . . 本文を読む

今後の日本の動向を易で見てみる

2009-10-13 23:45:55 | 易 de コラム
今日、久々に更新できました。ヨカッター。 易関連なんですが、ずっと行き詰っていたことがあって、かれこれ2週間もデータを取ったり考え続けていて、すっかりブログの更新が疎かになっていました。もし楽しみにされていた方がいたら、すみませんでした。 とりあえずですが、ようやく光が見えてきたので、また易の解説を再開します。ブランクがあって上手く書けるか心配だったのですが、一応、雷火豊を書いたことで感覚を取 . . . 本文を読む

55.雷火豊

2009-10-13 19:46:46 | 易の解釈
55.雷火豊 豊は盛大さを意味する語。Max(パワー全開)状態を示しています。個人や集団で盛り上がって最高潮を迎える時ですが、「祭りの後の静けさ」のように栄枯盛衰の憂いも内蔵しています。自分の力やグループの力を最大限に活用することに躍起になりやすく、そのために心身のバランスが極端になりがちです。活動中は神経が昂進しているため意に介しませんが、一旦めどが立つと途端に調子を崩してしまう傾向が見られま . . . 本文を読む