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ウーゴ・ディアス「 La última curda 」

2017年06月17日 | 音楽
ウーゴ・ディアス「 La última curda 」

 小さなアコーディオンとも云われる
クロマチック・ハーモニカでタンゴを演奏する人がいます。
それがウーゴ・ディアスさんです。
すでにこの世の人ではありませんが、遺された音楽は今も輝きを放っています。
情熱的で、退廃的で、とても民族の魂を感じます。
数ある遺作の中で私はもっともタンゴらしいタンゴの名曲を選びました。

以下の情報は月刊ラティーナ 飯塚久夫氏の
ライティングより参照しました。

ウーゴ・ディアスさんは1927年生まれ。(以下、敬称略)
惜しくも77年に50歳の若さで世を去った。
彼のハーモニカによってタンゴの新たな魅力に
目覚めた人がどれほど多いことだろうか!
ブエノスアイレスから北西1000キロ程の
コルドバからさらに北に500キロ程行った街、
サンティアゴ・デ・エステロの出身。
従って幼い頃からフォルクローレ音楽の環境に恵まれていた。
ハーモニカに興味を持ち地元の放送局にデビューしたのは9歳の時。
子供のおもちゃのように思われていたハーモニカでは苦労もあったが、
44年、17歳の時にはドミンゴ・クーラと共にBsAsに進出した。
そして高名なアルパ奏者フェリックス・ペレス・カルドーゾの親交も得て、
米国を含む海外に知られるようになり、ルイ・アームストロングや
オスカー・ピーターソンとも共演した。
彼のハーモニカは〈Hohner〉製で、ドイツでも名声を博した。
タンゴとしては本CDに収録されているようにガルデルの名曲を含め
R・グレラ、J・コランジェロ、O・ムルタの共演を得てこうした名演を残してくれた。

2014年6月号掲載より



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