日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

国家について

2013年04月23日 | 日記

A.四川地震

1.地震でお亡くなりになられた方々と、被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。

B.国家について

1.今回も中国向けの記事を書きます。

2.報道によれば、4月16日、汪洋・中華人民共和国副首相が、「今日の中国の発展は、日本や日本企業の支援と協力に助けられたところが大きい」、「経済大国であるに中両国は、どんなことがあっても経済関係を深めるべきだ」と発言されたことに対して、同国保守系サイトでは「売国奴」と批判されていると言います。

3.「売国奴」と書きこんでいる人たちの選ぶ道は、国を滅ぼす道だということは、ここではひとまず置くにしても、彼(か)の国は、いろんな考える材料を提供してくれて、全く稀有の存在といえます。

4.書き込みをされた人々は、清朝において同じように政府高官が発言されたとすれば、どのような態度を取られるでしょう? 時代は違いますが、選択される道はただ一つ、同様の態度だと思われます。そして御承知のように、日本は清国と戦って勝ち、清国は滅び中華民国が誕生しました。

5.あなた達は、再びかって来た道を繰り返そうとしています。

6.第一に、あなた方の御国は過渡期の国の形でしかありません。御国でどの程度、マルクスが学ばれ、理解されているかは分からないのですが、マルクス自身、彼の言った「独裁国家」は過渡期の形態であることをよく理解していました。それ故、彼はそれを「過渡期社会」と呼びました。しかし、マルクスは、それ以上の国家のビジョンを見通すことができず、ユートピア的に「国家は死滅する」としか言えませんでした。しかし、人間の社会では、国家は、その国際連合のような統合機関を含め、国家間で連合したり、政治の制度をさまざまな形に変えながら存続して行きます。この流れを進歩と言います。進歩と逆行する統治機構を持つ国は滅びます。

7.そしてここで、進歩を定義しておけば、社会のみんなが豊かになり、あらゆるチャレンジに挑戦する機会が社会の全員に均等に開かれ、社会の仕組みと社会を変えて行く決定に全員が参加できる民主主義社会の実現であり、人間達のあくなき努力によってもたらされるもろもろの成果です。

8.日本の尖閣領海を、今日(4月23日)も、中華人民共和国公営の挑発船が8隻、侵犯しています。

9.あなた方が、尖閣を核心的利益と呼び、実力(戦争)で日本を侵略する方法は通用しないことを知らなければなりません。あなた方の方法は、4月14日のこのブログで書きましたように、あなた方が中国の人民と領土をかすめ取って来た方法そのものでしかありません。更に言葉を添えておけば、開発途上国で毛沢東主義を信奉するゲリラたちが手本にしているのは、あなた達が人民と領土をかすめ取り、人々を支配してきたこの方法に他なりません。あなた方の国では報道が統制されていますから、あまり知られていないでしょうが、カンボジアのポルポト政権はひどいものでした。やがて国際社会は、あなた達の本性を徐々に理解し、非難するようになるでしょう。

9.国家は、領土、国民、主権によって成立します。問題は主権の在り方です。主権の在り方をめぐって、国家は時代時代の変遷を重ねて来ました。あなた方は、一党独裁の過渡期国家、私達は民主主義国家、どちらが勝つと思いますか? むろん私達です。ここには当然私達の努力と自覚があります。この努力と自覚を、多分あなた方は軍国主義の復活などと蒙昧なキャンペーンを国際社会に撒(ま)き散らされることでしょう。しかしそれは違います。私達は国際社会の民主主義国家の一員として、当然果たすべき責務を自覚しそれを行うにすぎません。

10.ここで話題を変え、あなた方が、歴史の進歩に逆行せず、貢献する方法を一つ提案いたしましょう。それは、あなた方が、一国二制度を標榜する一党独裁国家であることをやめ、一国二制度を一国二政党から更に多数政党の成立を許容する制度改革を行い、そして更には、現在の中華民国の政党を、中国共産党と同様に、中国大陸に主権を及ぼすことのできる存在として認めて、統一選挙を行い、御国を議会制民主主義国家へと制度改革を行うことです。

11.そして、少数民族が国家として分離独立を望むならば、それを認めなければなりません。この後、尚、尖閣の領有を主張したいのであれば、平和国家として軍事を封印し、国際司法裁判所に提訴すべきです。ここまでやられるならば、あなた達は進歩の歯車を回す指導者として、その存在を認められ、日本もそれを受け入れ、国際司法裁判所で争うことになるでしょう。結果は、国家間の友好と協調を深めるものでなければなりません。

12.これとは逆に、現在のあなた方が、近年、日本に対して行って来たのものは、私達、やせても枯れても、自分を主権ある国家の一員として自覚するものは、到底、受け入れられるものではないのです。御理解あれ。

 

 

 

 

 

 


                      
                                     

                                       ぼたん



                      
                      
                                        

                                         



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