森のなかまと楽しい10Holes

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ハーモニカを統べる12の技術 Richard Sleigh

2011-04-03 00:30:06 | ハーモニカに関連した話題
あの日から3週間が経ちました。

本日も関東で比較的大きな地震がありました。
Yahooの地震情報ページではあの日は既に過去1000件分の最終ページに位置するまでに多くの余震があった事になります。

現在私が勤務している地区は停電地区からは外れているのですが、節電のため空調は一時間おきに停止しています。
昼を過ぎると私の居るフロアは人とマシンの熱で室温が32度を超えています。
階段を下りて外に出ると寒い位なので改めて、人間が仕事をする上で発する熱量の凄さを実感します。
正直しんどい(笑)ですが、仕事ができるだけ有り難いのです。

ということで土曜日で天気も良かったのですが、本日は外出せずゆっくりと休養させてもらいました。

さて、表題の「ハーモニカを統べる12の技術」ですが、まさか、森のなかまがそんな事を言えるわけもありません。
出所はRichard Sleighさんですのでご安心下さい(笑)。

前回Richard Sleighさんのメールマガジンについて書きましたが、最新号が今日紹介する「The Top Twelve Harmonica Mastery Skills」でした。

カスタマイザー向けではなく全てのハーモニカ演奏者にとって非常に有益な情報だったので、ブログに転載したく(メルマガなので新たに登録した人は見られないので)御本人にメールで許可求めようかとも思ったのですが、英文ライティングで躓きモタモタしていたところ、ブログに掲載されましたので、晴れて堂々と紹介したいと思います。

The Top Twelve Harmonica Mastery Skills

英文を読むのが苦手な方には少し苦痛に感じる量の前段の解説後に、12のリストが短かく紹介されています(前段も大切な事をおっしゃっていますので、後でも良いので目を通してみましょう)。

音楽理論やメンタルな話ではなく、ハーモニカという楽器を物理的にコントロールするためにどんな技術が必要とされるのかを解説しています。

技術とはいっても、決して華麗なテクニックの事ではありません。

例えば。。

「正確に○と△をコントロールしなさい」

こんなカンジで実にシンプルな書き方でハーモニカから音を引き出す基本的な12の技術が列記されています。

詳細なメソッドを期待されていた方には肩すかしをくらったかのようなシンプルさです。具体的にそれらを実現するメソッドや練習方法は特に書かれていません。

秘術の伝承とは明文化するといつも拍子抜けするものです(笑)。

またRichardさんの12区分は、一見すると細か過ぎると思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもですね。。。

「素晴らしい、カッコイイ」と思う演奏を聞いて、真似してみるけど「少し近づいたけど何か違う」という事は少なくないかと思います。

「カッコいい、素晴らしい」には理由があって、何がそれらに結びついているかが分からなければ幾ら時間をかけてもそこには達しません。
#「カッコイイ」と思わなくても、そのメカニズムを言い当てる人はいると思いますが、それは別の話です。

まして私も含めた独学のアマチュアが的確に「自分にどの技術が足りないか」を特定するには多くの試行錯誤と時間が必要になります。だって何が必要なのか分からずやっていますので。

近くに自分の演奏を(辛抱強く)聴いてくれて的確に指摘してくれる先生とかが居ればよいのですが、なかなかそうもいきません。
#演奏が上手いのと、人の演奏を聴いて指摘する能力はまた別な能力ですしね。

一生懸命練習をするのですがなかなか再現出来ず「音楽性とか才能の違いなのかな」とあまり考えずに妙に納得をしてしまい「俺のやりたいの方向と違う」なんて思い込んでしまうのかもしれません。

例えば、一口に「お前のバンプカッコ悪い」といわれても。。

 ・リズム感覚やセンス(これらは置いておきます)
 ・音の立ち上がり
 ・音を切るタイミング
 ・和音のバランス
 ・音色
 ・音量のダイナミクス

また、一口に「お前のメロディ綺麗じゃない」と言われても。。

 ・音の粒が揃っていない
 ・レガート、スタッカートが表現されていない
 ・うぅ。。自分の事を書いているようでやになってきました(涙目)

等の要因が考えられます(他にも色々あると思いますが)。
上に挙げた要因は全て「呼吸法」が大きなウエイトを占めています。

「呼吸法」というと教則本によっては「腹式をマスターする」とぐらいにしか書かれていないものもあります。
#最近ではロングトーンで音揺れがしないか、立ち上がりのコントロールについて言及しているものもありますが。。お困りなようであれば森のなかまは田中光栄さんの教則本をお奨めします

基本的には、口をすぼめて「フー」と噴射するのではなく、喉を開けて「ハー」と空気の固まりを移動させます。
でもテンポや音量などによってはこれらが維持出来なくなりがちです。

「仕方ないよね」

とするか、維持出来るベキなのか時々分からなくなります。

変な例を長々と出して余計分かり難くなりましたが(笑)、ただ闇雲にスケールを吹くだけでは分からない、気付き難い、ハーモニカから音を引き出す上で重要な技術項目がキチンとあるわけです。

そして、それらを区分し上位から12個を挙げたのが Richardさんのいう「12の技術」になるわけです(だと思います。。)。

正直、現時点で森のなかは全ての違いを正しく認識できないところもあります。
しかし、少なくとも3年前には違いが分からなかった事が明文化されているところも見つけられ、嬉しく思う所もあります。

勘違いしないで頂きたいのは、これらは理解するのがゴールではなく、理解した上で苦手な所をコツコツと練習し、望んだ時に望んだ音をハーモニカから引き出す事が目的だと思います(辛い道のりですが)。

複雑な事をぞんざいに行った演奏とシンプルだけどキッチリとコントロールされた演奏であれば、前者は聞くに堪えず、後者はやりようかと思います。

当たり前の話ですが、シンプルなものを積み上げ、組み合わせると複雑になるわけなので、いきなり複雑な事をやっても無意味に時間を浪費するだけなのです。
分かったかのような事を書いていますが、私も痛い目に遭うまで繰り返してしまい、のど元を過ぎると同じ事を繰り返してしまうのです。

というわけで、紹介のつもりが、結果的にかなり自戒めいた投稿になってしまいました。

まぁ、森のなかまは放っておいて(笑)、是非とも自動翻訳、オンライン辞書を武器に「12の技術」を読んでみて下さい。

得られるものがあれば幸せなことですし、得るものが一つもなければそれはそれで幸せなことに違いないのですから。

それでは。
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