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海外メンタルヘルスニュース

心の病気と癌の関係

2004年10月21日 | Weblog
ScoutNews, LLC.
インディアナ大学の研究にによれば、心の病気を患った人々は癌になる可能性が高いとの見解が示された。特に平均より若く発症し特異な癌になる可能性が高い。癌が発症した人々の約10%が発症の6ヶ月以内に心に関する病気の診断を受けてることがインディアナ大学の調査で分りました。この両者の関係についてはまだ研究段階(25万以上の調査が既に実施されています)で明確な
関係は解明されていません。

問題行動を持った子供と喫煙の関係

2004年10月20日 | Weblog
アメリカで問題行動を持った子供を15年間追跡調査した結果、約7割が喫煙常習者になっていることが分った。また、Carlaによれば喫煙だけでなく薬物依存にかかる者も多いと言う。この関係の原因は解明されていません。色々な理由が論議されていますが現段階では推測にしか過ぎません。しかし、アメリカでは喫煙に対してかなり厳しいので、この数字は確かに高いです。

20人に1人が統合失調症の徴候を経験

2004年10月19日 | Weblog
ロンドンのKing's Collegeが約9千人の成人を対象に実施した検査で5,5%の人が統合失調症の徴候を過去に経験した事実がわかった。また同研究チームによれば「アルコール依存、過度のストレス、そして低IQとこれらの徴候は関連がある」とのこと。

過度の貯蓄は強迫性障害?

2004年10月18日 | Weblog
過度の貯蓄、例えばお金のために他人とルームシェアをしたり食材を分けてもらったりする行為(過度の貯金とはまた違います)が強迫性障害に分類されるか否かで一部の研究者が論議を続けています。UCLAなどの大学が研究を開始してるので、近い将来強迫性障害に分類される可能性もあります。現在 Compulsive hoarding Disorderという名前で呼ばれていますが、一般的にはほとんど知られていません。

ABC NEWSより

体重と問題行動の関係

2004年10月17日 | Weblog
American Psychological Associationのジャーナルでオーバーウエイトと問題行動に関する論文が発表されました。この論文によると約1万人の幼稚園生を対象に調査を行いました。その結果、オーバーウエイトの幼稚園生の81%が外的な問題行動(先生の言うことを聞かない、暴れる等)に関係する問題を抱え、54%が内的な問題行動(鬱や内気等)を抱えていることが分りました。しかし、この関連は女子のみに見られ、男子には見られませんでした。

鬱には薬とセラピーの複合治療が有効?

2004年10月15日 | Weblog
National Institute of Mental Health (NIMH)の調査によると、セラピーと薬による治療が青年の鬱症状の改善に一番効果がみられた。被験者は438名で3つのグループに分類し3ヶ月の期間をかけそれぞれの効果を測定した。
(1)認知療法&薬(プロザック) 
(2)薬のみ 
(3)セラピーのみ
結果:
(1)71%が改善
(2)60,6%が改善
(3)43,2%が改善 
しかし、この「改善」の基準は本人と専門家の判断によるところが大きく統計学的には1と2&3に有効な差は見られませんでした。現在アメリカでは約20億円の予算で鬱と薬に関連する研究が進められています。この予算規模はかつてない程大きく、どれだけ深刻な問題かを物語っています。

Journal of the American Medical Association (JAMA).

抗不安薬と依存

2004年10月14日 | Weblog
The Substance Abuse and Mental Health Services Administration's Drug Abuse Warning Network (DAWN)によれば病院で処方される薬に対する依存者の数が年々増加傾向にある。この問題で緊急治療室を訪れた人々は10万人を超え、1995年に比べて41%の増加率を示した。特にベンゾジアゼピン系抗不安薬が多く、年齢は26歳~44歳に集中しています(1995年~2002年の調査結果)「最も有効で広く使用されている薬ではあるが、一方で依存の危険性も大きい」(Charles Curie) 


子供虐待と心臓病の関係

2004年10月13日 | Weblog
HealthDayNewsより

21 issue of the journal Circulationで発表された論文で、子供の頃虐待を受けた経験がある大人の心臓病の発症率の高さが発表された。約1万7千人を対象に実施され、虐待を経験してない人々より心臓とそれに関連する病気にかかっていることが分った。(病気によるが30~70%以上高い数値を示している)

「幼い頃の酷い経験が心と体に重大な影響を与え、心臓に関する病気だけでなく様々な病気を引き起こします」(Dong)

虐待=暴力と思われがちですが、様々なタイプの虐待があります。最も多いのが「育児放棄」です。車に 閉じ込め親はパチンコや幼い子供を連れて深夜遊び周る等も虐待に入ります。

電話セラピー(カウンセリング)は鬱に有効?

2004年10月12日 | Weblog
ソース:Journal of the American Medical Association, August, 2004.

鬱に対してセラピー(カウンセリング)は有効ですが、実際に受ける人は約3割程度だと言われています。理由はお金やセラピー(カウンセリング)に対する抵抗感も含まれますが、グレゴリーによれば「対面式のセラピーは確かに効果がありより良い。しかし、問題なのはセラピーを継続できない人や外に出れない人々に対してどうするのか?という事です」

800人を対象に電話で通常のケアだけをする人々と電話ケア+電話セラピーのグループにわけ実験を行いました。自分の症状が改善されたと感じた人の割合はセラピー付きは80%で通常ケアは55%。満足感の回答は電話付きが59%で通常ケアは29%でした。

次回の研究は「電話セラピーと対面式セラピーの比較」だそうです。

2薬は糖尿病のリスク有り

2004年10月11日 | Weblog
統合失調症に対して投薬される「クロザピン」と「オランザピン」が糖尿病を引き起こす可能性が有るという研究結果が発表されました。研究対象者は5万7千人で1年から2年以内に糖尿病を患った人の割合が約7%。アメリカの糖尿病の割合は0,6%なので極めて高い割合を示しています。

参考文献: American Journal of Psychiatry, September 2004.