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海外メンタルヘルスニュース

スプーン一杯 7

2006年12月05日 | Weblog

悪魔はさらにKittyに苦しみを与え続けましたよ。

「私は醜い豚。ママは私は醜くくして喜んでる。もういいわ私寝るから。そしてそのまま一生起きてこなければいいの!私何か死んだ方がいいのよ!!」

そう叫ばれた時私がどんな感情を抱いたのかは忘れてしまいました。というのも、妹のLuluが血相を変えてどこかへ走っていってしまったんですよ。家の地下室でワンワン泣いていました。

「お姉ちゃんのお葬式なんか嫌だからね…お姉ちゃん死んじゃ嫌だ…」

「ママもよ」力なくこう言い抱きしめるしかありませんでした。

その夜二人が寝静まった後に私はキッチンに立っていました。すごい汚かったのよ、キッチンが…でもね、私も夫も仕事や買い物、育児で掃除をする時間が全くなかったの。言い訳かもしれませんけどね。そんな汚いキッチンを見てるうちになぜか怒りなのかしら?よくは分からないけど、狂ってしまったことは確かです。お皿やコップを次から次へと床に叩きつけました。なぜか分かりませんけどね。割ったお皿やコップを自分で掃除してゴミ箱へと入れている間「明日は紙コップとお皿で我慢しなきゃね」なんて考えてたら泣けてきましたよ…


食事を開始してから3週間目にKittyは1日3,000キロカロリーを摂取出来るまでになっていました。体重も8パウンド位増えましたよ。Kittyが食事をしている間は私か旦那が必ず見守っていました。Kittyがちゃんと食べるか見届ける必要があったし、Kittyも食べるためには私たちの監視が必要なことを認識していましたから。それからKittyは必ずどちらかの職場に連れて行きました。Kittyが2・3歳だった頃に逆戻りですよね。でも、それが必要だったのよ。その頃にはKittyもすっかり私たち両親に依存するようになっていました。

他の人はそこまでする必要はない、したくてもそこまでは出来ないというかもしれませんね。子供を職場に連れて行ったり、食事のたびに帰宅なんて確かに難しいですから、その点では私たちは恵まれていたのかもしれません。だからMaudsleyはそれ程広まらないのでしょう。そういう両親にはこのアプローチを取り入れることは不可能ですから。両親が揃っていなくても不可能。絶対父母二人揃ってないといけません。

Maudsleyを始めてから一ヵ月でKittyに少しだけ笑顔に戻ってきました。と言っても2・3度笑顔を見せてくれた程度でしたけどね。それでも私たちとってはそれがどれだけ嬉しかったことか…映画を一緒に観たり、数十メートル散歩したりもしましたよ。もっと散歩をしたくてもそれがKittyに許された適正距離だったのでそれ以上は散歩できませんでした。とにかく私たち家族は普通の状態に戻りつつあったのよ。その時はね。






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