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海外メンタルヘルスニュース

スプーン一杯 4

2006年12月02日 | Weblog
「私たちが焦点を当てるのはまず摂食障害を彼女からさようならさせることよ。そのことによって初めて彼女の歩く正しい道を再び歩き始められるし、何か新しい問題が起きればそれはその後考える問題ですよ」

Maudsleyセラピストは近所に1人もいませんでした。とりあえず病院・医者の梯子よ。小児科医。ここに一番ウエイトを置いてたわ、ここが週一。精神科医。ここも最初週一
でそれから月二に減らしたわ。セラピストは週一で、それから栄養士の所にも2,3度たずねましたよ。

なぜMaudsley Approachにピンときた私がこうしたかですか?それは本当にMaudsleyがKittyに効くのかは分からなかったし、冷静に客観的にみて本当にベストな選択か
どうか自信はありませんでしたから…でも、ただ指を加えてKittyが消えていくのを見守っているより最悪なことはありませんでしたから、何でもやる覚悟でしたよ。何でもね。

Luluの10歳の誕生日にケーキを焼きました。あ、LuluはKittyの妹です。ケーキはKittyの大好物だけど、勿論彼女は食べることを拒否しました。だから私はこう言いました。

「食べなさい。じゃなきゃ、またあの病院に連れて行ってチューブを受けさせるわよ」

勿論私はこんなこと言いたくなかった。言いたくはなかったわよ…でももう病院を連れまわしたくなかったの。チューブは過去で最も最悪な体験でしたよ。Kittyにとってね。

Kittyはケーキを目の前にして泣いたわ。泣き続けた。フォークをテーブルに叩きつけて「私の喉は塞がってるの。だから食べられない!」と叫びましたよ。でも、私たち夫婦は心を鬼にしていいましたよ。

「ケーキを食べるまでは何もさせませんよ。テレビも本もシャワーも電話も。寝ることも許さないわよ。食べないなら食べるまでお父さんもお母さんも起きてるから」

もうその時は本当に驚きました。Kittyが自らフォークを持って最初の一口を食べたときは思わず声が出そうになりましたよ。全部食べるのに45分位かかりました。最後の一口を食べた後、Kittyは顔を机に伏せてまた泣き叫びました。

「ママ怖かったよ~!!」

4歳のとき牧場に連れて行って大きな馬に乗せたときのことを思い出しました。私たち夫婦は「怖い?怖いなら降りてあっちの小さなポニーさんに乗ろうね」と言ったんですが「大丈夫。お馬さん大好き」とニコニコしてたんですよ。それがこの子Kitty。たった一片のケーキに怯えているこの子なんだって。










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