あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

「さすが亜熱帯!でかでかタニシ、シリケンイモリ」

2008-02-01 23:45:19 | あいよっこの島々模様

 

本島南部の南城市周辺は琉球神話と深くかかわっています。琉球王国が開闢(かいびゃく:世界の始まり)するとき、創始神(アマミキヨ)が降り立ったという久高島を中心に、グスク(城)やウタキ(聖地)などの歴史遺産や史跡が数多く点在しているのです。古来よりこの地域を巡ることを「東御廻り(あがりうまーい)」と呼び、人々は祈りの巡礼をしていたそうです。今もしているのでしょうね?なんだか四国88ヶ寺めぐりと似ています。現在では「グスクロード」とか「スピリチュアルゾーン」と称していますが、観光のためには致し方ないのでしょう。<o:p></o:p>

沖縄の(1700年以前の)古くからの集落には数多くの拝所があり、神様はいつも生活と密着していました。その中で祭祀を司る最高の聖地がウタキで、たいてい樹木が生い茂った森の中にありました。それとともに生活に欠かせない水場も集落の中心にあり、カーと呼ばれる井泉もまた重要な拝所だったのです。垣花樋川(かきのはなひーじゃー)もそうしたカーのひとつ。ヒージャーガーというのは(垣の花集落の)「樋で水を引く井泉」という意味です。<o:p></o:p>

 

写真:急な坂道を100mほど下るとヒージャーがあります。かつては特に女性たちが洗い物や水を持ってここを上り下りしたのでしょう。

 

  ちょうど雨上がりで、ときおりぱらつくようなお天気でした。濡れた石畳の坂道を滑らないようにゆっくり降りていきます。おっ、道の真ん中に大きな巻貝の貝殻がっ! 10cm近くもあり、良く見ると貝殻にしてはぬめっと光っています。う、動いてる! じわじわと道を横切っているのです。ひっくり返してみると、ナメクジあるいはかたつむりのような中身がありました。(写真)これは大型のタニシらしいです。でっかい!さすが亜熱帯! 

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写真下:急な坂道には途中で一休みするための石が残っています。中休み石でタニシもひと休み。

 

さらに進むとこんどは黒っぽい爬虫類にギョ!あちこちで見え隠れしています。いやまてよ。これはトカゲよりメタボ体型だし、水のちかくに住むイモリではないのかな? 近づくとゆっくりと逃げるのですが、基本はじっとのんびりしているみたいです。まるで周辺の主のようなふるまいです。うーむ、ここはガラパゴスか。ちょっとオーバーか。<o:p></o:p>

 ネットで調べるとこれは琉球特産の「シリケンイモリ」らしいです。見た限りでは黒色基調で背中に金箔を貼ったもの、茶色の濃淡の2種類がいました。個体差か、性差かわかりません。水の流れに沿って下流に行くとますますイモリはうようよといっぱいいて、その先にはそうした小動物や魚などを狙っているらしいシラサギが悠然と立っていました。水に沿ってあらゆる動植物そして人間が生活していることを実感しました。<o:p></o:p>

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 小動物のほうに夢中になって肝心のカーを忘れてしまいました。次回にします。

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