みなさんは身体に良い、健康に良い、なにかに効く、という栄養剤とかサプリメントを摂取していますか?ドラッグストアのコーナーに行くと、いやー、それにしてもたくさんの種類、すごい量が販売されています。さらに中高年向けの健康雑誌、地域で発行されるフリーパーパー、新聞紙上の広告、TV番組で、そしてTVショッピングで。どこもかしこも健康食品、薬品だらけ。
なかでも「~~を食べてすっきりダイエット」「これを食べてメタボリックを解消」など、そもそも矛盾ですよね?マス・メディアの「誇大広告」「偽装」「番組での過剰演出」「商業主義(売らんかな主義)」が指摘されても、それに乗ってしまうところが私たちの弱いところです。<o:p></o:p>
「わが身を守る欲望」はことばを変えると「安心・安全を守る欲望」ともいえますし、さらには「不老不死を願う欲望」に続いていくのでしょう。もちろん口から食べたり飲んだりするので、食欲とも関係しています。その昔は権力の頂上にいる王様のものだった願いが、今では全員のものになったのです。<o:p></o:p>
小学校の給食に鯨から作った「肝油」というものがありました。ビタミンAを補うための甘くて赤いドロップスを、私も食べるのが好きでした。このころから日本人は栄養素を物質で補う習慣ができたようにも思えます。その後日本人は世界の中でも薬好きに成長(?)したのです。メディアでは、若い女性が多種類のサプリメントを食事代わりにしている、などと面白おかしく報道していますし、現実に私の周囲でもなんらかのサプリメントを摂取している人はかなりいます。そのこと自体が悪いわけではなく、肝心の食事に対する配慮が少なくなることが心配です。
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写真:奄美大島のバス停「ばしゃ山村」と上方のばしゃ山文化村。こんなバス停があるといいな。
今はできるだけ食品以外の栄養剤やサプリメント類を、私は摂取したくないのです。栄養学的には食品をバランス良く、腹八分目食べることが基本と学びました。(これがきちんとできないところが問題ではあります)どんなに良いといっても、やはり合成された物質は添加物も含んでいて、身体にとって異物ではないでしょうか?<o:p></o:p>
日本ではお料理を作るのはまだまだ女性が圧倒的に多いですが、それが「女性の寿命の長さに関係している」という説もあります。つまり無意識に自分の身体が必要としている食品を選択して、調理しているからだと思います。たくさんある食材のなかで「今日はこれとこれをあの料理にしよう」と選ぶとき、そういえば必ず自分が欲しいものを選んでいます。<o:p></o:p>
「医食同源」。本当の健康は自分の身体が必要とするものを摂取することから。そのためには自分の身体の声に耳を澄ませることが大切です。外からの情報に振り回されるのではなく、もっともっと自分の身体を意識することが必要だと思うのです。<o:p></o:p>
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