あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

見えない敵との戦い 勝つか、負けるか? ㊲

2021-12-24 14:49:13 | 新型コロナウイルス 

写真:北信濃 2021/9/19~22 北信濃  志賀高原~秋山郷~飯綱高原~鬼無里

写真上:「中津川渓谷」30万年前の苗場山の火山活動によりできた 柱状節理

    地層の境界に亀裂断面があり、雪のなだれなどで崩落する現象「石落とし」

 

 

 さて偶然なのかどうなのか、コロナ禍の中で政府やメディアにおいて「サスティナブル(持続可能)な地球環境」とか「SDGs(国連が定めた、持続可能な開発目標17課題)」にはじまり、「エシカル(もともと倫理的・道徳的⇒環境保全的・社会貢献的の意味に。エシカル消費・エシカル商品などと使う)」、「フェアトレード(公正な貿易⇒途上国の経済を支える)」といったことばや運動の扱いが大きくなっています。ああ、やっとこうした機運になったのね。長い間日本では無理かと思っていた。

 

 きっかけと思えるのは、気候変動の影響か?世界中で自然災害急増、フランス発のマイクロプラスティックゴミ問題、菅前首相が突然のように(個人的感想)所信表明した「カーボンゼロ宣言」、そして前回の「難民問題」も関連しているでしょう。

 

 さらに真鍋淑朗教授の「2021年『気候モデル』でのノーベル物理学賞受賞!」ニュースが拍車をかけました。真鍋氏は「気候変動は人間活動の結果」と明言し、「大勢の人が自分の生きている間はたいしたことにならないと考えている。しかし死後まで心配できる余裕のある人がどのいくらいるだろうか?温暖化にどのように対応するかが問題だ」と警鐘を鳴らしています。(2000年日経エコロジーインタビュー)

 

 そういえば「人口爆発」(人口が急激に増えること。現在世界人口78億人が2050年には100億人を突破するとされる)ということばも「人口密度高い」と同じ頃聞きました。近年日本では人口減少だからか、大きく取り上げないみたいですが…。この問題は自分の命にも返ってきて、「それじゃあなたの存在は正しいの?」と言われそう。もちろん今ある命はとても大事だから、『自分のこころとからだ』は自分自身で大切に”しましょう!

 

 だけど世界には人口爆発しやすい国や状況もあり、「合意のない強引な性行為」などで、望まない妊娠や無理な出産となるのは防ぎたいです。それには当然男女が共に考えるべきですが、今まず必要なのは「女性への知識・情報・教育をどう届けるか」と「女性の人権を認め保護する意識」と思えます。

 

 持続可能な地球環境のためには、多くのそれぞれの問題への対策と共に、基本的な問題である「人口爆発をどう防ぐか」が重要ではないでしょうか?真鍋氏の言われる「人間活動の結果」の地球や環境を守るためには、この基本的問題をそろそろ真剣に議論する時期かもしれないです。

 

 コロナウイルスは世界中の多くの人々を急激に亡くし、甚大な被害を与えました。ただ人類の未来の問題は、みんなで、私たち自身で考えていきたいですね。こう書いて来て「そういえばコロナ禍の始まりである中国は、世界で唯一『ひとりっ子政策』を強行した国だったなあ。これは何かの象徴なのだろうか?」と妄想してしまいました。もちろん単なる連想ですから、決して「ひとりっ子政策賛成」の意味ではないですよ。

 

 「見えない敵との戦い 勝つか、負けるか?」を終わります。

 どうかコロナウイルスが弱体化してパンデミックが収まりますよう。

 みなさまにとって来年こそ良いお年となりますよう。

                         

 

この景観も時の経過とともに変わっていくのだなあ。まさに一期一会。 

どこを走っても絵になる光景

写真上:鬼無里(きなさ)の白髭神社

写真上:長野鉄道長野線の終点湯田中駅 湯田中渋温泉の開湯は1300年以上前という

    温泉施設も木製で歴史を実感できる

 

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見えない敵との戦い 勝つか、負けるか? ㊱

2021-12-24 11:54:38 | 新型コロナウイルス 

写真:北信濃 2021/9/19~22  

   竜王山~志賀高原~秋山郷~飯綱高原~鬼無里

写真上:鬼無里~小川村の展望台から 幾重にも連なる山並み さすがだね~

 

 

 日本ではコロナ禍の影響として、以前も書いた「従来よりさらに出生率が下がっていること」も重大です。かつて「狭い国土に高い人口密度、人が多すぎる!」と学んだものでしたが、その後の急激な出生数低下で、年齢別人口グラフはあっという間に逆ピラミッド型になりました。同時に人口密度に関する話はなくなり、近年は出生数・出生率低下や「(非労働)高齢層>(労働)若年層のバランスの悪さ」が問題となっています。

 

 ちなみに厚労省の出生数統計では、「2021年上半期の出生数は40.5万人、 2000年以降で最少」(毎日新聞 8/24)で、「前年2020年同期比で2万5680人減。2020年間では84万832人(概数)で過去最少を更新したが、2021年は新型コロナ感染拡大の影響もあり、80万人台を割り込む可能性がある」と指摘しています。

 

 それでは総人口はどうなのでしょう? 2021/11/30の総務省による「2020年国勢調査の確定値」では、「総人口は5年前の調査より94万9000人減少して1億2614万6000人余となり、5年前の前回調査から減少が継続」しています。しかしデータを詳細に見ると、実際には日本人人口は1億2339万8962人で、前回より約178万3000人、つまり報道値の約2倍減少しているのです。その差は外国人人口が84万人増えていることによります。

 

 つまり新生児の誕生数も、総人口も以前からの減少傾向にコロナ感染症の影響でさらなる減少が継続しているようです。コロナパンデミックは若い人たちの出会いやコミュニケーション機会を封じ、「晩婚化・未婚化が増えている」報道もありましたし、また既婚であっても当然妊娠・出産をためらう人たちも増えるでしょうから、少子化問題の解決は相当難しそうです。国勢推進や納税、経済のためにも、当然各分野で模索が続いています。

 

 ところで最近の外国ニュースで気になるのは、強権政治や飢餓・貧困からの逃亡難民の悲惨な映像です。「小さなボートにすし詰め状態」「越境しようとする難民VS防ごうとする警備隊」などを見ると、人々が落ち着く先はどこかにあるのかな、と胸が痛みます。(国によっては高層部の指令で難民行列を行っている、って本当?でも一部だよね)

 

 想像するのは、もはや多くの国々が自国民を保護し、養い、生活させることが困難なのでしょうか?だとすると反面、日本社会のように「なんとかして出生率・出生数をあげたい」を議論できる国は、ある意味幸せで幸運なことかもしれないとも思えてきました。

 

*** 続く ***予定どおりにいかなくてスミマセン。

写真上下:北志賀高原の竜王山。アサギマダラ:近年「旅するチョウ」として、また毀滅の刃にも登場するとかで有名。長距離を飛ぶ渡りチョウ。特にマツムシソウとは色合いがステキです。

 

写真下:大谷地湿原 戸隠古道が横を通り、周囲はハイキングコース

    ツマグロヒョウモン

トンボさんたちもソーシャルディスタンス!

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見えない敵との戦い 勝つか、負けるか? ㉟

2021-12-19 16:39:59 | 新型コロナウイルス 

写真:2021/9/19~22     北信濃(北信州よりこちら?)

写真上:姨捨山(おばすてやま※通常の姥捨山:うばすてやまとは漢字も読みも違うのですね)神社・冠着山(かむりきやま)は巨岩に寄り添い落ち着いた雰囲気

 

 

 またまた新変異株のオミクロンに世界中が揺れています。「デルタより感染力が強い」とか「毒性はそれほど強くなく、死亡者も少ない」とか「ワクチンはおそらく効果があるので追加接種しよう!」など、新しい株がでるたび不安と心配が再来します。

 

 コロナ禍において「ウイルスは自己保存のために自然に弱毒化する」とか、「ワクチンが集団免疫をつくるゲームチェンジャーだ!」さらに「治療薬も内服薬もめどがついた」などと伝わり、希望や期待が膨らんでいますが、結局のところどうなん?大きな波が静まると「ああこれで終わるだろう」という安堵に反して、次々と新型登場にやりきれない思いがつのり、「世界的パンデミック」の実態を否応なく知らされています。

 

 ところでこの変異株、WHOがギリシャ文字の13番「ニュー」を避けたのはわかるとしても、14番「クサイ」を飛ばしたのは、中国・習近平主席の「の英語表示がXiだから配慮した」(米FOXニュース)のだとか。確かに「Xi」を引くと「ギリシャアルファベットの14番目」以外はたいした意味がないようで(?英英は見てない)、そう考えるのも納得。

 

 でも日本では「Xi:クロッシイ(NTT通信サービス名)、クスィー(機動戦士ガンダム登場人物)、サイ(ソニーゲーム名)」などがあります。まあ日本語「クサイ」はいくばくか抵抗がありますが、同時に「怪しい」意味もあるのでかえってぴったりだったかも? それにしても「じゃあ、オミクロンは日本のおみ氏への忖度はなかったのか」とネットではかまびすしいようす。(笑)

 

 それはさておき日本の現状はコロナ感染者減少により、社会も落ち着きを取り戻し、心も平静となりホッとしますね~。一説には日本社会の、特に外出時などでの「しっかりマスク・密や接触を避ける・大声自粛」に象徴される感染対策意識が功を奏しているとも言われます。

 

 すると読売オンラインサイトのコラム「マスクの『顔パンツ化』を考える」(2021/12/14 編集委員:山口博弥)が目に付きました。「マスクが顔パンツ?確かにそう見えないこともないけど…」。

 

 実は「…習慣化したマスクを、ずっと外したくない人が増えている。もしコロナ禍が終わっても、マスクはつけ続けたい。マスクを外して顔を人前にさらすのは、人前で下着を脱ぐのと同じ。マスクはもはや顔のパンツとなった」というわけです。

 

 以下内容を短くまとめます。…マスクは顔の欠点を隠したり、不要なコミュニケーションを避ける効果があり、日用品流通の情報基盤を運営する「プラネット』(東京)が、2021/3月実施した約4000人へのネット調査「新型コロナウイルス感染症が落ち着いたあとも外出時にマスクをしようと思いますか?」では

・季節や状況に関係なくマスクをつけたくない…15.9%

・季節や状況によっては、自分の判断でマスクをつけようと思う…47.8% 
・積極的に身につけようと思わないが、周りでマスクをする人が多ければ、

  マスクをつけようと思う…11.8%

・外出時は積極的にマスクをつけようと思う…24.5%

となり、つまりほぼ4人に1人が「積極的なマスク肯定派」なのです。まあ調査者が日用品関連なので、肯定派が多めになる傾向はあるのかな?

 

 外国のニュースでは「マスク反対運動、デモ活動実施」などが報道されていますが、日本人は従来あまり自己アピールしない、他の人々とのコミュニケーションが苦手、人間関係がやや煩わしい、などといった気質がマスクに象徴されているようですね。

 

 個人的にも、朝のすっぴんゴミ出し時には「帽子+メガネ」が必携でしたが、最近はマスクだけでカバーできます。そして外出時も他の視線がまったく気にならず、なにげに守られている感だってあります。しか~しそれでもマスクには消極派!なんでって蒸れるし、メガネが曇るし、なにより歌が唄いにくいよ~

 

 このようにマスクをつけることひとつとっても、結果的にコロナ感染症は人々のコミュニケーションを低下させ、連携や連帯意識を低下させ、みんなと一緒に盛り上げて楽しい活動…といった機会を奪い、孤立化に向かわせているのでしょうね。

  *** 次回・明日は最終回 ***

写真上下:”姨捨山の田毎の月”前夜はちょうど中秋の名月、さぞ美しい景色だったことでしょう。

写真下:長野県と新潟県の境にある栄村・秋山郷の渓谷

とにかく水が美しい!

とにかく山と谷の深さが半端ない ちょっと隣まで行くのに一山超えることも

写真下:コバイケイソウが咲き始めた

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