撮影日:2017/4/27 「北上展勝地」満開の桜、風に舞う桜吹雪
だけど桜吹雪がわかりにくい~。
最終日2017/4/27。
昨夜泊まった「鉛温泉」は立ったまま入る「白猿の湯」が有名で、1.25mの深さの底から湯が湧き出ているのです。賢治の童話「なめとこ山の熊」にも出てくるよ。
「白猿の湯」は基本的に男女混合湯ですが、女性だけの時間帯もあります。ドアを開けると下方向に想像以上に広い楕円形の温泉があり、面白そうでしたが、ちょうど入っていた女性がいっせいに上を見るなど、なぜか勇気が出なかった~。
台川上流にある「台温泉(だいおんせん)」は、賢治の作品はもちろん、坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)伝説も残る古来の名湯です。昔ながらの温泉街風情が残る細い道を通っていると、まるで映画に出てくるような旅館を発見!(実際に出ているかも?)どうやらここは宮大工が建てたようです。
それにしても宮沢賢治さん、岩手県をエスペラント語の発音をモチーフに「イーハトーブ」(ドリームランドの意味)と呼んだことひとつとっても、天才的な個性や言葉使いを感じますね。38歳という若さで亡くなったことは残念です。
近くの「釜淵の滝」も賢治作品の「台川」に登場します。高さ85m、幅25mですが、まるでお椀をふせたような丸く盛り上がった岩床から滑り降りているところが珍しい。 与謝野夫妻の歌碑がありました。「山あまた まろき緑を重ねたる 中に音しぬ 台川の水 :与謝野寛」「深山なる かじかに通う 声もして 岩にひろがる 釜ふちの滝 :与謝野晶子」
どちらもすっきりと表現されていて、静かな音が聞こえてくるようですが、あいよっこはどちらかというと晶子さんに共感です。みなさまはいかがでしょうか?
「みちのく三大桜」の「北上展勝地」は、北上川沿いに2kmにわたって桜並木が続き、樹齢90年を超える大樹もあります。さらに川を渡って約300匹のこいのぼりが泳ぎ、なかにはコイとは違うものも泳いでいるよ、な~んだ? 答えは下を見てね。
満開の桜、風に舞う桜吹雪、あたり一面が薄いピンク色に染まり、今年の桜をしっかりと満喫できました。
*** 「2017 岩手県の桜もいいねっ!」を終わります。まだまた見どころがいっぱいある岩手県 ***
「鉛温泉」
「台温泉」の宮大工による本格的な日本建築
ユニークな形の「釜淵の滝」
与謝野夫妻の歌碑
北上展勝地 約300匹のこいのぼり
樹齢90年の古木も
道すがらの「曹洞宗 松山寺」
答え:鯉に混じって黒いうなぎの「うなぎのぼり」縁起がいいからかな?