写真は「2019 東北の桜 宮城県~福島県」
写真上:白石川堰堤(しろいしがわえんてい)堤 一目千本桜
テーマが変わって今日は日記です。なお写真は「2019 東北の桜 宮城県~福島県」です。ややこし~、ごめんなさい。
このところ大阪女子大学時代を思い出すことが続いているので、関連するお話しです。
先日、日本心理学会からのメールに、「潜在的適合テストによる『ジェンダー』-『科学』ステレオタイプの測定、に参加してください」とありました。「絶対にジェンダーバイアス(いわゆる男らしさ・女らしさのこだわり)は持っていませんよ~!」と勇んで受けてみると、意外や意外「ややステレオタイプである」との評価です。
まあ育った時代(かなり昔か?)では「男子は数学や自然科学が得意」「女子は言語・文学や文化の文系」と常識的に言われていたし、実際に自分自身も数学より国語が好きだったから自然に受け入れていました。
しか~しその後、女性学で「社会的文化的性差:ジェンダー」を学び、考え方の枠組みを変えたつもりだったんだ~。にもかかわらず「男は理科系・女は文科系というステレオタイプである」と知らされ、幼少時から育つ過程の教育や社会通念って、やっぱ潜在意識に残り続けるものね、と納得します。
このテストでは「理系/文系」と「男性/女性」を組み合わせて、「男性=理系」「女性=文系」といったステレオタイプがあると、反応が遅くなったり間違ったりする、という結果で評価します。関心あるかたは「同学会HP シチズンサイエンスプロジェクト」で受けてみてね。
近年、男女差はジェンダーだけでなく、生物学的・構造的な脳の違い「男脳・女脳」があるから、といった論理や説明も多くなりました。「男は論理性の左脳タイプで女は情緒的な右脳タイプ」とか「女脳は脳梁部が発達しているので直感に優れコミュニケーションも得意」など言われますが、「実際の違いは実証されていない」という説もあります。
たとえば東京大学大学院・四本(よつもと)裕子准教授は「男性の脳と女性の脳は確かに同じではありません。しかし、生まれつき男脳、女脳という決まった形があるわけではなく、環境や文化の中で後天的に獲得された要素も非常に多いのです」(【平成の世にサムライを探して】日立ソリューションズ)と否定的です。
ただ四本准教授の行った「メンタルローテーション課題」実験での「男女差の結果」は(中略※簡単に言うと)、男の成績が女の成績にまさっていて、これは「統計的にも男女差が有意」となりました。 「メンタルローテーション課題」は、サイコロをつなげたような立体図形を頭の中でクリクリッと回して、一致するものを探す課題で、男女差が一番出やすい、とされています。
四本准教授は「統計的に有意だというのと、大きな差があるかというのは別で、男女のヒストグラムがこれだけ重なって、男女の平均の差よりも、個人差の方が大きいよねってくらいのものですよね。一番、はっきり差がでるものでもこれくらいですから」と話しています。
関心あるかたはどんな図形なのか検索して欲しいですが、実験は二次元の複雑図形をまず脳が立体/三次元に変換し、次に回転させて同じものを見つける、という作業です。つまり男脳は一般に、立体化→空間的動き→認識といった能力に優れているということでしょう。だけどそれも男女脳の差なのか、個人差なのかはビミョー、ってことかな?
この「統計的に有意」という文言は統計において、「確からしさを証明する」ものとして大きな価値を持つのです。
本久寺:「陸奥(みちのく)の 本より久し 寺櫻」(松尾芭蕉)
元禄2年 奥の細道遍歴の際にこの桜樹の下で歌ったという
安達ケ原ふるさと村 観世寺
高倉のヤマナシの大木:ヤマナシ自体まれな植物であり、さらにこれほどの
大木は珍しい 推定樹齢400年
写真下:今にも咲きこぼれそうなつぼみ お人形さんみたい