あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

島には美しい自然と独特の文化が詰まってる

2008-04-28 10:23:50 | あいよっこの島々模様

 

伊良部島・下地島周辺はさらさらの白い砂と、エメラルドグリーンの透明な海水ビーチが続きますが、ここ渡口(たぐち)の浜は、それらを代表する遠浅の海水浴場です(写真)。人影の少ない浜辺で、車の中から美しいカーブを眺めていると、それほど若くもない男女のカップルが写真を撮り始めました。<o:p></o:p>

 

と、突然女性が横になって(うふふ、この次なにが始まるのでしょう?あらぬ想像をしてはいけません)洋服を着たまま(当たり前か)海に向かって、緩やかな斜面を転がり始めました。 ばんざいのかっこうでごろごろごろ・・・!な、なんだ、こんなところで体操? でも砂が・・・、洋服は大丈夫? ときおり止ってポーズ。どうもその動作を写真にとって欲しいようです。 <o:p></o:p>

まるで映画の中でヒロインがふざけて行うような、そんな動作を普通の人が抵抗なくするようになったのですね? 確かに映画のような背景ではありますし、誰も見ていないとも言えますが・・・。おばさんはただ「日本も変わったなあ」と思うのみです。<o:p></o:p>

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渡口の浜の手前には<st1:MSNCTYST Address="伊良部町" AddressList="47:伊良部町;" w:st="on">伊良部町</st1:MSNCTYST>指定史跡文化財「乗瀬(ヌーシ)御嶽」がありました(写真)。ここは大きな御嶽ですが、気をつけていると小さな拝所はあちらこちらに見られます。入り口にある(りっぱな)石碑には「・・・1400年ごろの発祥。女神『玉メガ』を祭り、後悔の守護神として崇められている。旧暦11月・12月には『カンウリ』と称する神願いを行うが、この神願いは、琉球の交易、宮古の密貿易や八重山などとの交流があったことを裏付ける祭りである」と書いています。古来より島同士の交流がさかんに行われていたということですね。<o:p></o:p>

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さあ伊良部島・下地島を一周して港に近くなってきました。道路のすぐ横に「豊見氏親(とよむぅずのしゅ)墓碑」があります(写真)。これは1450年ごろの首長だったその人が、フカ退治をしたお話らしいです。その時の太刀が、末裔の下地家に保管されているのだそう。墓碑の背後にある鍾乳岩の巨岩は美しい背景でもあり、またお守りしているようにも見えます。<o:p></o:p>

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港を下に望む場所で不思議な光景です。道の両側には小さな、カラフルな建物がまるで分譲住宅のように並んでいます。それが島の墓地、と気づくまでに時間がかかります。こんなに港に近い、高台の良い場所を墓地にする、ということは、島の人たちがいかに祖先を敬い弔う場所を大切にしているか、を感じます。(写真)でも周遊コースの最後になっているのは、やはり旅人の印象を考えているのでしょう。

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次回は再び宮古島に戻ります。<o:p></o:p>

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サンゴ礁の島々は海の色がブラボー!

2008-04-19 00:00:01 | あいよっこの島々模様

 

通り池の水面は穏やかで、深い青色の水を静かにたたえていますが、覗き込むと吸い込まれるような感じです。上から見るだけでも水の色が太陽光により変化するのがわかるほどです。ここが有数なダイビングポイントなのは、鍾乳岩からなる複雑な地形と海の色にあります。

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表層は淡水で底は海水が混在するので、境界には「ケモクライン」ができ、また水温の違う水が接してできる境界線「サーモクライン」もできるという不思議な環境です。海中から上を見上げると太陽光の角度や見る人の角度で、黄色、緑色、青色、ピンク色、さらには白く光る・・などとさまざまな色の変化が楽しめるのです。<o:p></o:p>

 

でもここでのダイビングは中級以上でボートが必要。水中から池の水面に出ると観光客がいっぱい見ていた、写真を撮られたなんてこともあるのです。こんなところで潜るのは、閉所恐怖症気味のあいよっこはちょっと怖い感じです。ひろーい海の中で潜ったり、シュノーケリングしたりするのは平気なのに、なぜでしょう? <o:p></o:p>

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通り池からは木製の散歩道が、さらに先へと続いています(写真)。あたり一面ごつごつした石灰岩に覆われていますが、岩の合間に花や植物が咲いているのが彩りとなっています(写真)

 

散歩道の終点には小さい鍾乳洞があり、見下ろす場所に展望台があります。これが「ミニ通り池」かな? 洞窟を覗くと底に水が見え、深く暗く、やはり吸い込まれそうな恐怖感を覚えます。こうした地形を目の当たりにすると、宮古島や周囲の島々がサンゴ礁の隆起でできたことが実感できるのです。

 

 

 

 

 

 

 

宮古島・池間島の北に、年に一度大引き潮の時に出現する幻の大陸「八重干瀬(やびじ、やえびし)」。南北約10Km、東西約6.5Kmの大陸に今年は4月初旬に上陸観光が行われ、珊瑚の生態や熱帯魚の観察などをしたようです。もう少し隆起すると陸地になったのでしょうが、反対に温暖化で海水面が上昇すると、幻はほんとうにまぼろしになって水没してしまう可能性もありますね。<o:p></o:p>

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<o:p>写真:垂れ下がっているごつごつした岩と暗く深く引き込まれそうな水面。たった一人だと、覗いているだけで恐怖感があるのですよ。</o:p>

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タッチ&ゴー は見ているほうもスリル満点

2008-04-15 13:40:42 | インポート

 

「ううぅ、さむっ!」伊良部島のフェリー乗り場から北に向かうのが島巡りの「順路」。港近くのサシバの展望台周辺はすごい風でした。もちろん人っ子ひとりいません。だけど白鳥崎をまわると、あららほとんど風は感じなくなったよ。島のお天気は風の方向に強く影響されるのですね。<o:p></o:p>

 

写真:佐和田の浜には、自然の造形美ともいうべき幻想的な光景が広がっています。

 

佐和田の浜から見る光景は不思議な雰囲気です。前方には小さな島影が、まるで天からコンペイトウを散らしたように点在しているのです。なんとなく異次元世界をほうふつするような、そのデザイン性(?)でCDのジャケットなどでも活躍しているようですよ。ガイドブックには「この岩は1771年の昭和の大津波で運ばれてきたもの」とあり、「日本の渚百選」にも入っているそうです。<o:p></o:p>

 

写真:島を天からばら撒いたような感じでしょう?

 

 

 

浜の西側からは、飛行機がひっきりなしに飛び立っています。伊良部島とたくさんの橋でつながる下地島の大半面積は「下地島空港」が占めていて、ここは日本唯一の航空会社のテスト飛行場です。パイロットたちが「タッチ&ゴー」などの訓練をしているのです。つまり着陸したその後、滑走路を走り即座に離陸する、を繰り返す訓練です。<o:p></o:p>

 

 

空港に近づくに従って機体と爆音もだんだん大きくなり、滑走路の一番先では、機体がお腹を見せて大空に飛び立っていくようすが大迫力で見れるのです。なぜだかわくわくと血が騒ぐよ!ああ、でもお天気がいまいち。ピーンと晴れた青空だったらもっと良い写真だったのに。(とお天気のせいに)ともかく飛行機ファンならずとも興味深いところなのです。<o:p></o:p>

 

 

当然ながら飛行場は金網がめぐらせてありますが、写真を撮るとき、支えにしようとしてつい触ると大変。なんというかグラスウールみたいなものがくっついて痛痒い感じになるんだよ。ご注意!

 

 

写真:空港を巡るように道路があり、滑走路の先は海へと続いています。開放感あふれる眺めなのです。

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さて空港を後にするとすぐ「通り池」の案内標識があります。通り池は道の両側に2つありますが、底はつながっています。そして海からも巨大な地下水路でつながっているので海水の池なのです。海に近いところではマンタ(オニイトマキエイ)やナポレオンフィッシュ、ネムリブカなどの大型生物も棲んでいるらしい。続く。

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1人旅ってのんびりと勝手気ままがいいよね

2008-04-12 00:14:27 | あいよっこの島々模様

前回桜の写真をアップしたあとテレビのチャンネルを回していると、NHKBShiで「にっぽん桜物語」を5時間も放映していました。「おお~でたあ~、またまた偶然だ!」まっ、この時期だから当然か? 桜の花って昔からたくさんのドラマやストーリーそして歌を生んでいますね。そして西行の和歌も紹介していました。<o:p></o:p>

京都府にある「祇園桜」の桜守りとして有名な佐野藤右衛門(74)さんの物語では、「子守りと子育ては違う」と言っていることばに耳をそばだてました。前回も言いましたが、子育て関係の調査や冊子製作をしているので、意識的になっているのです。<o:p></o:p>

佐野さんは「『子守り』というのは背中におぶったりして、いつも子どもと一緒にいること。対して『子育て』は育てることに気が入ってしまっている。それしか見えなくなってくる」といった意味を説明していました。「桜も子どもも、黙って見守り、それ自身の力を伸ばすこと」が大切ということです。「子育て支援」についても一方的にしてあげる、ではなくて「子育ち」のほうを忘れないようにしなければ、と思いました。

 

写真:伊良部島のシンボル。フナウサギバナタ(船を見送る岬という意味)にある、サシバ(差し歯ではなく、鳥の種類です)の展望台。

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さて宮古島周辺の「しましま模様」を綴っていたはずなのに、終了しないままあちらこちらに寄り道をしていますね。というかどちらが本道ということもないですし、のんびりと勝手気ままに行けることが1人旅の醍醐味であり特権でもありますが・・・。でもやはり自分なりに「起承転結」は大事だとおもうのでこのあたりで大きくUターンです。<o:p></o:p>

宮古島を中心にして池間大橋でつながる池間島、来間大橋でつながる来間島、フェリーで15分の距離にある伊良部島、それに橋で隣接する下地島の5島があり、たいていセットで観光できます。界隈で最も有名な見所が下地島にある「通り池」なのです。さっそくフェリーで伊良部島に渡ることにしましょう。

 

写真:フェリーの船員さんはマジックのようにスキマ無く車を整列させる。

 

船には2種類あり、車だけのカーフェリー「はやて」と人も乗船するスーパーライナー「はやて」です。行きのカーフェリーでは、船員さんは狭いギリギリところにきっちり入るよう誘導しています。「え~っ!それじゃドアが開かないでしょう?」というあいよっこの疑問符にもおかまいなしです。つまりドアは開く必要がないのです。閉じ込めたままフェリーは発車、違った、発船?しました。この状態ってちょっと変な気分。閉所恐怖症気味なのかな?隣の人はというと、シートを倒してすでに仮眠状態に入っていました。でも御心配なく(だれもしてないか)、すぐに伊良部島佐良浜漁港に到着しました。島めぐりは周る方向が決まっているようで、その理由が最後にわかりました。<o:p></o:p>

それでは次回に続きます。

写真:佐和田の浜からは飛行機の絶え間ない発着が見られます。

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ソメイヨシノ、その美しさと神秘性

2008-04-06 13:55:49 | 女性のひとり旅

近鉄奈良駅手前から奈良県庁に向かってひどく混雑していました。あたりは奈良公園の中で桜が満開!車も人も、そして「あをによしのシカさんたち」もいっぱいです。県庁前の交差点を北に向かう道は般若時から柳生に向かうコースですが、ここものろのろ運転が続きます。<o:p></o:p>

最近この道を良く通るのは、所属するグループの冊子を作るために印刷所に通っている(?)からなのです。締め切りが迫っているのです。どんな冊子なのかって?「参画ネットなら」をご覧ください。

 

写真:興福寺の前はいつも人とシカがいっぱい。シカさんはせんべいを持つ人にはお愛想が良いですよ。

 

印刷所から帰りの道すがら、桜の美しさに惹かれてちょっと寄り道をしました。ソメイヨシノって、不思議な花ですね。昼間見るひとひらひとひらは薄いピンクなのに、遠くから見るとグレーに見えます。「薄墨(淡墨とも)」といわれる所以です。<o:p></o:p>

そして日が傾き薄い夕闇が迫ってくると、白くボゥ~と浮かび上がり銀色のように光ってくるのです。「夜桜」というのは本来この時間帯の桜、と聞いたことがあります。決して灯りのともるその下で、飲めや唄えやをすることではないでしょう。<o:p></o:p>

桜といえば外せないことは、まあたくさんあるのですが、西行法師が晩年に詠んだ<o:p></o:p>

「ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ(山家集)」。桜の下、花びらがはらはら舞う中で静かに息を止める、という死に際は誰もが願う光景ではありますね。

 

写真:奈良豆比古神社の夕日と桜

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そして梶井基次郎「櫻の樹の下には」という作品も外せないでしょう。櫻があまりにも美しいのは、その下に屍体が埋まっているから、という感性には共感できます。確かにときにゾクッとするくらい神秘的で美しいですよね。またそのちり際が最も美しさを増すことと人生と照らし合わせてみると「無常」「皮肉」「切なさ」「はかなさ」を象徴しているようでもあります。<o:p></o:p>

こんな風に太陽の加減や場所や、見る人の気持ちでさまざまな表情を見せる桜。ドラマやストーリーを生み出す力。日本人が古来より愛し続けてきたわけを納得するのです。あいよっこもこの夕暮れどきの風情ある桜がことのほか好きです。「私はここにいるのよ」と、存在感をアピールしているように感じてしまいます。

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奈良豆比古(ならづひこ)神社は、能の前身といわれる「翁舞」で有名なところです。奈良豆比古神社の翁舞 これは国の重要無形民俗文化財に指定されていて、境内には能面が飾られ、拝殿は能舞台に良く似ています。<o:p></o:p>

 

写真:くすのきの大木。散歩中の(赤い)少年とお友達になりました。

 

特にあいよっこのお気に入りは神社の裏手にある「くすのき」の大木です。最初見たときは「こんなところに、こんな大木が」という驚きと、迫ってくる神聖感で背中に「ぞくぞく」が走りました。

  

この周辺には有名観光地がわりとたくさんあり、ご承知のとおり般若時はコスモスで有名です。また奈良少年刑務所のレンガ作りの建物は一見に値します。ここは明治時代の5大監獄(千葉・金沢・長崎・鹿児島)の一つで、現在では3ヵ所ある少年刑務所の一つです。<o:p></o:p>

正門やそこから覗き見る建物には、歴史と異国情緒たっぷり。調べてみると「ヨーロッパの中世封建時代の城や礼拝堂の形式を取り入れて設計(司法省:山下啓次郎)され、建物の配置はハビランドシステムといわれるそうです。市内の小学生などは写生のポイントとして何度か訪れるところです。

 

写真:近くの運動公園も桜が満開。

 

ドキュメント映画「小さな町の牧童たち」でいちやく脚光を浴びた「植村牧場」に行ったら、牛乳やソフトクリームは飲んだり食べたりしてみましょう。中高年には乳脂肪が高すぎて健康には問題あるかも?牛さんたちの見学もできますよ。<o:p></o:p>

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