写真は「2019 東北の桜 宮城県~福島県」
写真上:白石城にある増岡公園は桜の名所 夕暮れ時に。
今回はちょっとテーマから離れるような?離れないような?
最近、特に男性による暴力的で攻撃的な事件の続発に心が痛みます。なんの関係もない不特定多数の方々が被害に遭われるのは、本当に理不尽でことばを失ってしまいます。(合掌)
報道からの情報だけですが、犯人たちの事件への動機も不確かで、自らの不平不満、世の中への怒りをただただぶつけただけのようにも感じられ、感情や状況の表現方法がこれしかなかったのか?こうなる前になんらかの支援・方法がなかったのか?と残念でなりません。
さらに2019/3/29に初めて内閣府が発表した「ひきこもりの高齢化に関する実態調査」では、「40〜64歳までのひきこもり当事者の推計人数が約61万3000人、また40歳未満が約54万人であり、そのおよそ4分の3が男性」という驚きの結果となっています。
40〜64歳といえば親、まあ特に教育ママからは「良い成績、良い学校、良い会社」を求められ、結婚相手からは「3高:高学歴・高収入・高身長」を求められた世代でしょう。すんなり通過できたら良かったね~、ですが大半はなんらか挫折したり、失望したりの経験もあるはず。だけど 団塊ジュニア世代を中心とした、多人数のなかで鍛えられた心身を、なんとか人生に活かしてほしいです。
そして引きこもりについて思うことです。あいよっこも男の子3人の母親だったので(今も?)わかるのですが、友達グループで遊んでいると「相手の気持ちを考える優しいこども」であってほしいと望む一方で、「できれば強くて競争に勝つリーダー的な存在であってほしい」という期待も持つのです。もし私自身が無意識的にそんな二律背反で矛盾した気持ちを押し付けたら、子どもはどっちが本当に求められているのか混乱します。親や社会から「表と裏」「本音と建て前」を同時に要求されるわけですよね。
この状況を心理学では「ダブルバインド(二重拘束)」つまり2つの矛盾した命令で縛られて身動きできない状態、と呼んでいます。そうした状態では、目の前の相手や場面で「この時はどっちが正しいのか?どっちのセンで行くべきか?」の判断が難しくなり、強い緊張や気の遣いすぎなどで疲れ果て、ニッチもサッチモ行かなくなり、最後は自己防衛のために閉じこもってしまう結果になります。
こうした要求の中に当時も今現在も「男性ジェンダー」があります。「男は女の上に立つべき」「男は強く支配する存在」「権力や名誉を手に入れるべき」といった、いわゆる「男らしさ」が、一般に女より強いことが「4分の3が男性」、という要因のひとつかもしれないです。
子どもたちが、「相手との気持ちをどう折り合わせるのか」の感覚を学ぶ最良は、やはり最も適した時期に子ども集団で過ごすことだし、「自らの欲望と社会の要求」を両立させるには、その時々でどうバランスを取っていくのか自分なりの基準や方法が必要となるでしょう。
一時「男性ジェンダー」を考える流れがありましたが、最近はあまり聞かないです。いわば現在は「男性の生き方や幸せ」が難しい時代であり、男性の引きこもり問題は「男性ジェンダー」をふまえた議論が必要になるとおもえてなりません。
***続く***
桜より (おそらく)スマホゲーム?に夢中な若者たち
本久寺 しだれ桜もきれいだわ~!
宮城県 塩竃神社参道入口
神木の腰のひねりがいいよね~
写真下:「梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)」天然記念物
親鸞上人が越後流刑の際、去り際に数珠を掛けたと伝わる
数珠の房のような桜