あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

天才と博士と数式と ②

2019-07-29 14:07:04 | 天才と博士と数式と

   写真は「2019 東北の桜 宮城県~福島県」

   写真上:白石城にある増岡公園は桜の名所 夕暮れ時に。

 

  今回はちょっとテーマから離れるような?離れないような?

 

  最近、特に男性による暴力的で攻撃的な事件の続発に心が痛みます。なんの関係もない不特定多数の方々が被害に遭われるのは、本当に理不尽でことばを失ってしまいます。(合掌)

 

  報道からの情報だけですが、犯人たちの事件への動機も不確かで、自らの不平不満、世の中への怒りをただただぶつけただけのようにも感じられ、感情や状況の表現方法がこれしかなかったのか?こうなる前になんらかの支援・方法がなかったのか?と残念でなりません。

 

  さらに2019/3/29に初めて内閣府が発表した「ひきこもりの高齢化に関する実態調査」では、「40〜64歳までのひきこもり当事者の推計人数が約61万3000人、また40歳未満が約54万人であり、そのおよそ4分の3が男性」という驚きの結果となっています。

 

  40〜64歳といえば親、まあ特に教育ママからは「良い成績、良い学校、良い会社」を求められ、結婚相手からは「3高:高学歴・高収入・高身長」を求められた世代でしょう。すんなり通過できたら良かったね~、ですが大半はなんらか挫折したり、失望したりの経験もあるはず。だけど 団塊ジュニア世代を中心とした、多人数のなかで鍛えられた心身を、なんとか人生に活かしてほしいです。

 

  そして引きこもりについて思うことです。あいよっこも男の子3人の母親だったので(今も?)わかるのですが、友達グループで遊んでいると「相手の気持ちを考える優しいこども」であってほしいと望む一方で、「できれば強くて競争に勝つリーダー的な存在であってほしい」という期待も持つのです。もし私自身が無意識的にそんな二律背反で矛盾した気持ちを押し付けたら、子どもはどっちが本当に求められているのか混乱します。親や社会から「表と裏」「本音と建て前」を同時に要求されるわけですよね。

 

  この状況を心理学では「ダブルバインド(二重拘束)」つまり2つの矛盾した命令で縛られて身動きできない状態、と呼んでいます。そうした状態では、目の前の相手や場面で「この時はどっちが正しいのか?どっちのセンで行くべきか?」の判断が難しくなり、強い緊張や気の遣いすぎなどで疲れ果て、ニッチもサッチモ行かなくなり、最後は自己防衛のために閉じこもってしまう結果になります。

 

  こうした要求の中に当時も今現在も「男性ジェンダー」があります。「男は女の上に立つべき」「男は強く支配する存在」「権力や名誉を手に入れるべき」といった、いわゆる「男らしさ」が、一般に女より強いことが「4分の3が男性」、という要因のひとつかもしれないです。

 

  子どもたちが、「相手との気持ちをどう折り合わせるのか」の感覚を学ぶ最良は、やはり最も適した時期に子ども集団で過ごすことだし、「自らの欲望と社会の要求」を両立させるには、その時々でどうバランスを取っていくのか自分なりの基準や方法が必要となるでしょう。

 

  一時「男性ジェンダー」を考える流れがありましたが、最近はあまり聞かないです。いわば現在は「男性の生き方や幸せ」が難しい時代であり、男性の引きこもり問題は「男性ジェンダー」をふまえた議論が必要になるとおもえてなりません。

  ***続く***

   桜より (おそらく)スマホゲーム?に夢中な若者たち

   本久寺 しだれ桜もきれいだわ~!

   宮城県 塩竃神社参道入口

     神木の腰のひねりがいいよね~

  

     写真下:「梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)」天然記念物

         親鸞上人が越後流刑の際、去り際に数珠を掛けたと伝わる

         数珠の房のような桜

 

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天才と博士と数式と ①

2019-07-18 15:04:09 | 天才と博士と数式と ①

    写真は「2019 東北の桜 宮城県~福島県」

    写真上:白石川堰堤(しろいしがわえんてい)堤 一目千本桜

 

 テーマが変わって今日は日記です。なお写真は「2019 東北の桜 宮城県~福島県」です。ややこし~、ごめんなさい。

 このところ大阪女子大学時代を思い出すことが続いているので、関連するお話しです。 

  

  先日、日本心理学会からのメールに、「潜在的適合テストによる『ジェンダー』-『科学』ステレオタイプの測定、に参加してください」とありました。「絶対にジェンダーバイアス(いわゆる男らしさ・女らしさのこだわり)は持っていませんよ~!」と勇んで受けてみると、意外や意外「ややステレオタイプである」との評価です。

 

  まあ育った時代(かなり昔か?)では「男子は数学や自然科学が得意」「女子は言語・文学や文化の文系」と常識的に言われていたし、実際に自分自身も数学より国語が好きだったから自然に受け入れていました。

 

  しか~しその後、女性学で「社会的文化的性差:ジェンダー」を学び、考え方の枠組みを変えたつもりだったんだ~。にもかかわらず「男は理科系・女は文科系というステレオタイプである」と知らされ、幼少時から育つ過程の教育や社会通念って、やっぱ潜在意識に残り続けるものね、と納得します。

 

  このテストでは「理系/文系」と「男性/女性」を組み合わせて、「男性=理系」「女性=文系」といったステレオタイプがあると、反応が遅くなったり間違ったりする、という結果で評価します。関心あるかたは「同学会HP シチズンサイエンスプロジェクト」で受けてみてね。

 

  近年、男女差はジェンダーだけでなく、生物学的・構造的な脳の違い「男脳・女脳」があるから、といった論理や説明も多くなりました。「男は論理性の左脳タイプで女は情緒的な右脳タイプ」とか「女脳は脳梁部が発達しているので直感に優れコミュニケーションも得意」など言われますが、「実際の違いは実証されていない」という説もあります。

 

  たとえば東京大学大学院・四本(よつもと)裕子准教授は「男性の脳と女性の脳は確かに同じではありません。しかし、生まれつき男脳、女脳という決まった形があるわけではなく、環境や文化の中で後天的に獲得された要素も非常に多いのです」(【平成の世にサムライを探して】日立ソリューションズ)と否定的です。

 

  ただ四本准教授の行った「メンタルローテーション課題」実験での「男女差の結果」は(中略※簡単に言うと)、男の成績が女の成績にまさっていて、これは「統計的にも男女差が有意」となりました。 「メンタルローテーション課題」は、サイコロをつなげたような立体図形を頭の中でクリクリッと回して、一致するものを探す課題で、男女差が一番出やすい、とされています。

 

  四本准教授は「統計的に有意だというのと、大きな差があるかというのは別で、男女のヒストグラムがこれだけ重なって、男女の平均の差よりも、個人差の方が大きいよねってくらいのものですよね。一番、はっきり差がでるものでもこれくらいですから」と話しています。

 

  関心あるかたはどんな図形なのか検索して欲しいですが、実験は二次元の複雑図形をまず脳が立体/三次元に変換し、次に回転させて同じものを見つける、という作業です。つまり男脳は一般に、立体化→空間的動き→認識といった能力に優れているということでしょう。だけどそれも男女脳の差なのか、個人差なのかはビミョー、ってことかな?

 

  この「統計的に有意」という文言は統計において、「確からしさを証明する」ものとして大きな価値を持つのです。

 

 

    

   

            本久寺:「陸奥(みちのく)の 本より久し 寺櫻」(松尾芭蕉)

           元禄2年 奥の細道遍歴の際にこの桜樹の下で歌ったという

  

                                  安達ケ原ふるさと村 観世寺

 

            高倉のヤマナシの大木:ヤマナシ自体まれな植物であり、さらにこれほどの

           大木は珍しい 推定樹齢400年 

           写真下:今にも咲きこぼれそうなつぼみ お人形さんみたい

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2019 東北の桜 宮城県~福島県」 ①

2019-07-03 14:00:30 | 2019 東北の桜 宮城県~福島県」

   写真撮影日:2019/4/11

   写真上:白石川堰堤(しろいしがわえんてい)の「一目千本桜」

       阿武隈川、背景の阿武隈山系、堰堤に沿って走るJR、船岡城址

       などなどフォトジェニックで「映え~」要素たっぷりです。

 

  数日前から「九州を中心とした西日本に、命の危険が迫る大雨警戒警報」が出ています。梅雨は長いものだけど、あの近年言われる「線状降水帯」のために、これほどの局地的な大雨警報がでているってことなのね?いずれにしても数年来の豪雨災害がよみがえり、「どうか無事に大過なく通過しますよう」と祈らずにいられません。

 

  そんな時期に「はぁ?桜の話?」って感じではありますが、大急ぎで2019年の美しい桜景色を紹介いたします。例年どおり今春も東北地域に向かい、特に「あの桜をもう一度見たい!」と思ったのですが、開花時期がずれたり、雨模様だったりで、まあなかなか思うようにならないもの。それがまた面白く、興味を惹かれるポイントでもあるけどね~。

 

  それにしてもやはり桜にとって「太陽が命」なのか、一般に太平洋側が良く育っている感じです。反対に紅葉は雪の地域が素晴らしいように思えます。以前は見る機会が多い西日本地域の、それも「桜はだんぜんソメイヨシノ!」だったのに、近年は北の国々の多彩多様な種類のそれぞれの良さに惹かれます。

 

  なにごとも知ること、見ること、体験することで初めてわかるもの。

 

  ところで今春、当初は夏のような暑い日が続き、桜開花情報も「例年よりかなり早め」だったのに、実際に行ってみるとやや寒い地域や山間部は「例年より遅め」だって。もう、なんでよ~?

 

  桜の時期には街じゅうがピンク色に染まるような三春町、日本三大桜「滝桜」、また「あだち野」と呼ばれる本宮市~二本松市地域にある一本桜、シダレザクラ、その地域の美しさや素晴らしさが見れなかったのは、ホン残念だった!

 

   *** 旅の概要 ***

4/11… 伊丹空港→仙台空港からレンタカー4泊5日

    阿武隈ライン舟下り→白石川堰堤の一目千本桜 

    宿泊:白石市内

4/12…「あだち野」安達ケ原ふるさと村・観世寺→稚児舞台公園→

    二本松城跡(霞が城) 

    宿泊:郡山市内

4/13… 朝一番に「三春滝桜」に向かう→三春市内→白石・七ヶ宿周辺→

    白石城・増岡公園の桜

    宿泊:白石市内宿

4/14…(朝の光で撮影したいので、もう一度)船岡城址・白石堰堤の桜→

    秋保大滝→塩釜神社

    宿泊:仙台市内

4/15… 三陸海岸戦に沿って南下→相馬・中村城址(馬陵城址)→「鳥の海」

    →仙台空港→伊丹空港

 

 

   「阿武隈ライン舟下り」 かつては重要な運搬コース

   「モダン橋」(丸森橋)は昭和4年に完工したけれど、大震災時にびくとも

   しなかった、美しいデザインです。

   川にかかる鉄橋

 

  

  舟乗り場の対岸にある貴重な「赤岩」 鉄成分部分が鮮やかな赤色

  いろいろな要素がつまった珍しく貴重な岩という。

  下はその周辺。町内には巨岩ポイントも多くある。

 

  弘法大師が作ったといわれる「弘法の噴水」

  もちろん自然に出てくる噴水で、モーターなんかないよ!

  喉が渇いた大師に村人が水を与えたところ、大師は川岸の大岩(回り岩)へ行き、

  真言を唱え、持っていた錫杖で岩を突き、噴水が生まれた、と伝わる。

   東北地域は 雪と桜が混在する景色でした。  

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