写真:「うさぎさんにも見えるよね~?
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月2日午後に<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県天理市;" Address="奈良県天理市">奈良県天理市</st1:MSNCTYST>にある石上神社で、藤原新也さん(写真家・作家)が「書行(しょぎょう)」をされました。「書行」ってなに? そう思われる方も多いでしょう。辞書には(まだ?)載っていないと思います。<o:p></o:p>
「書行」のようすは藤原さんのブログ「Shinya talk」をご覧ください。
当日は晩秋にしては暖かく、とてもさわやかなお天気でしたが、迫り来る低気圧の影響か、時折一陣の風が吹きぬけ、椎の巨木からは「パラパラカラカラ」とどんぐりがいっせいに落ち、見事に黄金色になったイチョウからはイチョウの葉吹雪が舞っていました。
写真:力がこもっています
神社の境内は秋景色満載でしたが、2m四方の本麻紙を前にして精神統一されている藤原さんには、やりにくいところもあったことでしょう。
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さて今年の一字はなにかな? 真っ白な神主さんの衣装に身を包み、大きな筆をおもむろに紙に載せていきます。「洩」と読めました。う~む、ネット社会・IT社会において、いろんな機密や秘密が洩れ出て社会や世間が混乱する現象は、今後さらに問題となってくるのでしょうね~。
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ところが次の字が判読困難です。{??え~なになに? あっ、ウサギさんだあ!上手だなあ!}と変に感心。ところがこれは「漏」を一文字書きにしたものだそう。来年の干支と勘違いするなんて・・・。
写真右:一陣の風にイチョウの葉吹雪が舞う(見える?)
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ブログにもあるように書行のお知らせは2日前でしたが、20人もの見学者が藤原さんの一挙一動を見守りました。さらにサプライズ! 最後にひとりひとりに一筆書きの書を書いていただきました。「ナマ新也」を見ることができたうえに、「ナマ一筆書き」までいただき、あいよっこは大感激!大満足!
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藤原さんを知ったのは今をさかのぼることおよそ15年、1994年3月発行の「クレア」という女性誌でした。
当時女性誌としては報道・人生・経済などなど割と硬派な雑誌(現在は普通の女性誌みたいです)で、その号の特集「死」のなか「メメント・モリ 死体を殺せ」という物騒なタイトルの記事に彼の写真が掲載されました。(このブログのために本棚を探して見つけました。なお記事の書き手は医師?の布施英利氏)
<o:p>写真:「一筆書きは命を永らえる意味がある」と藤原さん</o:p>
そのときの衝撃は言葉では表現できません。「メメント・モリ」という氏の写真集のなかでも異彩を放つその写真、インドにおいて死体が野犬に食べられている、には「犬に食われるほど人間は自由だ」といったキャプションが添えてありました。なお「メメント・モリ」は「死を想え」と訳されています。
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以後「僕のいた場所」というエッセイ&写真の連載が始まり、「まゆげ犬」もインパクトが強かった写真ですが、なぜかこの号が見当たりません。何度も見て笑っていたので、違う場所に置いたかな?
インドネシアの白いその犬は、なぜかくっきりとした眉毛をマジックで書かれて、たしかに少しはりりしくなっていましたが・・・。そういえば眉毛といえば、最近では「いってQ」のイモトさんですね~。関係ない?でも元祖かも?
写真右:いただいた一筆書き。奥で祭壇に向う藤原さん、これは見えないでしょうねえ。
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あいよっこが写真を意識的に撮り始めたのはこのブログを書き始めたころ、つまり2-3年前です。でも今思うに、藤原さんの写真を見たこと、衝撃を受けた事、写真の力を感じたこと、と決して無関係ではないと感じます。「日本とは違う世界がある」「日本の常識やタブーは唯一のものではない」「人間ってどれほどのものなんだろう?」「自然と文明について」などなど、たくさんのことを考えるきっかけとなりました。
ブログによると藤原さんは何度も四国88ヶ所巡りをされているようですが、決してまあるく、好々爺にならないで、どこかとがって硬い骨を持ち続けていらっしゃるところが好きです。(生意気ですね~)そしてご自分もメディアを通じて表現活動されているからこそ、マス・メディアのありかたには特に厳しい見方をされている点も共感しています。
写真:石上神社の紅葉はほぼ終わり<o:p></o:p>
横浜から「行こうかどうか迷った」ということは、
熱心ですね~!特に藤原さんご自身を「拝見」することがお好きとは、相当なファンでしょうね。[田舎の)奈良に住む私としては「この機会をのがしては・・・」とウキウキ気分。アップの写真というか、普通に顔がわかる写真を次回に載せますね。