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No560 「リアル鬼ごっこ」読んでみました

2008年05月02日 | おもしろ新最新情報
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山田悠介の「リアル鬼ごっこ」を読んでみました。
その勢いで、「親指さがし」と「あそこの席 」も読んでみました。
「リアル鬼ごっこ」は、世間に名前が知られているようなので、
内容を知っておいたほうがいいかなということで読んでみました。
西暦3000年の王国の王様が、佐藤という姓を
自分だけにしたいがために、佐藤狩りを行うという内容です。
一日一時間で、一週間続く鬼ごっこですが、
その一時間のところの描写はなかなかいいものがあるなとは
思いましたが、設定がどうも幼稚すぎという感じです。
王様の近くにいる大臣が、ピストルや短剣を持っていたり、
100万個のゴーグルを2日で作って全国に配るとか。
そもそも、佐藤姓をなくしたいなら、法律を作って、
佐藤さんは改姓するようにすればいいのにって感じです。
また、佐藤さんも、佐藤狩りが始まるときに、
偽装結婚して姓を変えるとか、一週間だけ外国に行くとか、
やりようはいくらでもありそうです。
「あそこの席」は、犯人がわかるのが早すぎで、
最後は単なる殺人鬼でしかなく、イマイチでした。
それらと比べると「親指さがし」は、なかなかよくできているかと思います。
「リング」と似ているところもありますが、
「リング」ほど怖くはないといったところでしょうか。
「あそこの席」と「親指さがし」の終わり方は同じで、
同じ恐怖が繰り返されることを暗示して終わります。
ビジュアル(映画かテレビ)を意識して書いたんでしょうか。
家に帰ったら「Aコース」でも読みますか。
子供たちが気に入って、山田悠介の文庫を買い漁ったようですので。