シーラカンスの憂鬱

照る日もあれば、曇る日もあるんだし…

『ピクサー・アニメーションの魅力』

2005年08月14日 | 映画
ピョンピョンと跳ねる愛らしい電気スタンドでお馴染みの
『ピクサー・アニメーション・スタジオ』で製作される作品。
大人から子供まで、多くのファンを魅了し続けているピクサー。
新しい作品を観る度に、クウォリティの高さに驚嘆してしまいます。

   『トイ・ストーリー』(1995年)
   『バグズ・ライフ』(1998年)
   『トイ・ストーリー2』(1999年)
   『モンスターズ・インク』(2001年)
   『ファインディング・ニモ』(2003年)
   『Mr. インクレディブル』(2004年)

ピクサーの作品が語られる時、
それらの作品の一番の特色とも言える、
目を奪われる程の美麗なCG映像と革新的な技術
話題はどうしても偏りがちになってしまいます。

しかし、
ピクサーのクリエイティブ担当
エグゼクティブ・バイス・プレジデントのジョン・ラセター氏は、
普段から映画製作について、この様に仰られているそうです。

   「CGは単なるツール(道具)にすぎないのです。
    観客が心底楽しめる
    優れた映画の重要な要素は3つあります。」

   
   DVD『The Best Of FUN & GAMES from PIXAR』(非売品)
      :三鷹の森ジブリ美術館企画展示「ピクサー展」より。

その重要な3つの要素とは、

   1. 魅力的で心を動かすストーリー
   2. 忘れがたい登場人物たち
   3. 観客を信じさせる世界

と、ジョン・ラセター氏は明言されています。

全ては紙と鉛筆から始まる感動。
クリエイターたちの想像力の翼を可能性の許す限り広げ
試行錯誤を繰り返しながら、手作業の中から生み出される世界。
基本を怠る事無く、丁寧な作品製作に情熱を懸けて、
オーソドッグスな映画作品としての魅力に満ち溢れているからこそ、
ピクサーの作品を観た者の心には、深い感動が残るのでしょう。

   「CGは単なるツール(道具)にすぎないのです。」

何かを始めようとする時に、
「手段」が「目的」にすり替わらない様に…。
ジョン・ラセター氏の言葉から
「原点にあるもの」を見つめる事の大切さを改めて感じた僕です。

トイ・ストーリー バグズ・ライフ トイ・ストーリー2

スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー ~帝王ザーグを倒せ!~ モンスターズ・インク ファインディング・ニモ

Mr.インクレディブル

◆関連リンク◆
   『PIXAR』ホームページ
   CLUB-BVHEホームページ