シーラカンスの憂鬱

照る日もあれば、曇る日もあるんだし…

『好きでたまらニャい』

2005年06月17日 | アニメーション
恋しくて恋しくて眠れない夜。
つのる想いに押し潰されそうな夜。
瞳を閉じれば瞼に浮かぶ
あの人の眩しい笑顔に泣き出してしまいそう。

いつの時代も、
数々のLove Songに歌われている
誰もが抱く、甘く切ない異性への恋心

今夜放映されたアニメ『ドラえもん』を観ていると
ふと、僕の心のスクリーンに懐かしい思い出が映し出されました。

小学校4年生の頃の事ですから、
まだ「異性と交際したい」という感情ではなかったと思います。
でも、同じクラスのMARIちゃんに向けていたあどけない恋心は、
初々しさと瑞々しさを保ったまま僕の『心の宝箱』にありました。

想いをうまく伝える術を知らない僕は、
MARIちゃんの気を引こうとするあまりに、
スカートめくりなどのいたずらを繰り返し
彼女の心を傷つけてしまいました。

   「好きで好きでたまらない。」

という純粋すぎる感情を
素直に表現出来ない未熟で幼い僕の心に
あの日のMARIちゃんの涙が突き刺さっていました。

『好きでたまらニャい』
てんとう虫コミックス第7巻に収録。

ドラえもん (7)

ドラえもんが異性のネコちゃんへの恋に悩むお話です。

のび太に背中を押されながら、
恋するネコちゃんに告白しに行くドラえもんの表情は、
僕が初めて交際を申し込もうとしていた時の心模様を
そのまま映し出されたと思えるくらいに現実感がありました。

恋しくて恋しくて眠れない夜。
つのる想いに押し潰されそうな夜。
瞳を閉じれば瞼に浮かぶ
あの人の眩しい笑顔に泣き出してしまいそう。


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