クレーマークレーマー

とはいっても、その昔の、ダスティン・ホフマンが出てる映画の事じゃない。
今日、仕事に行ったときに、文句ったれのオッサンが２人もいて、ちょっと引いた　　。
もちろん、難癖つける客っちゅ～のは、いないわけじゃないし、coconutももう子供じゃないから、そういったオッサンオバサンのあしらいも、昔に比べたら格段に上手になってるはずである。
結構、ハイなときは、そんなクレーマーの出現にも「ちょいと人物観察」だったり、「ブログのネタ、いただきっ！」だったりするんだけど、ちょい鬱状態の昨今は、相手するだけでコタエル・・・

本日の一番手は、某支店に現れたオッサン。
合併を見越してのシステム調整のため、先週の土曜日の午後９時から月曜の朝の７時まで、ATMはどこも使用できないようになっていたんだよね。
そのことに関しては、ずいぶん前から大きなポスターやら、シールやら、至る所に貼ってあったし、大体、支店は、土曜日は５時に閉まるし、月曜日だって、早いトコは８時にならないと開かない。
コンビニATMを夜中に使おうという人は困っただろうし、日曜日にお金をおろそうという人も、確かに困ったと思う。
だが、土曜日にも手数料を取るようになってから、来店者は激減したし、日曜日は、元々、来店者は少ない。
そういった、もっとも被害の少ない時間帯を選んでやっているはずだが、もちろん困った人も中にはいたと思う。
で、そのオッサンは、日曜日にお金をおろそうと思ってやってきたら、ここが開いていなかった旨を、くどくどねちねちと非難めかして話す。
「大銀行ともあろうものが、ATM使えないようにするなんて変じゃない。大体、合併は来年の１月なんでしょ？なんで今の時期からATM使えないようにすんのよ～。おかしいと思わない？俺はわざわざ日曜日に来てやったのよ。」
みずほの合併の時のシステムトラブルがあったからこそ、こうやって、今からシステム調整して、万全の体制で合併しなさいと言うお達しなんだから、当然のことじゃん・・と、思いつつ、
「申し訳ございません。」
「開かないなら開かないって、ちゃんと告知しなさいよ～。」
普通なら、ひたすら申し訳ございませんなんだけど、今日は、ちょい反撃・・
「申し訳ございません。このポスターは、何ヶ月も前から貼ってあったのですが・・」
と言うと、オッサン、
「俺だって、これ、見たよ。でもさ、この支店だけだと思うじゃない？わざわざNまで行ったら、そっちも閉まってるんだよ～。おかしいと思わない？」
全店舗、全ATM使えなくなるって、こ～んなに大きな赤字で書いてあるじゃない・・
「はあ・・・・（もう、謝るのも馬鹿臭い）」
「それでね～、頭に来たから電話した訳よ。そうしたら、どうなったと思う？日曜日の銀行に来た電話は、すべて沖縄に繋がるのよ。沖縄の人間が、この支店の状況なんてわかるわけないじゃない？こんなふざけた対応を、大銀行がするわけ？」
へぇ～～・・・そりゃ、知らなかったわ～。
日本全国、どこでかけても沖縄に繋がるのかねえ・・・
沖縄の人も、このオヤジの繰り言を聞かされたわけだね、可哀想に・・・
何を言っても無駄、オヤジはますます加速度をつけて話を続ける。
こっちはもう、話す気力もないし、表情がなくなっているのが自分でもわかる
一応、ここでの仕事は終わっているし、早く次の店舗に移りたい。
そのとき、新たにお客さんが入ってきて、ただ一台、あいてるATMのほうに向かっていった。
入ってきてから、coconutに文句を言うのに熱中していたオヤジ、先に使われちゃたまらん！とばかりに、ずんぐりむっくりの見かけからは想像できない敏捷さで、ATM前に滑り込む！！
それを見て、coconut、店舗をあとにしました。
ああ・・・疲れた・・・・　　

その後、何店舗かをはしごし、ここで最後という店舗に着いたときに、またまた新たなる脅威のオッサン登場！
ATMっちゅ～もんは、硬貨を扱うと、格段に故障の率があがるので、無人の店舗に設置してあるATMは、硬貨を取り扱わないもんなのである。
同じ理由で、現金の振り込みもできない。
人がいる支店のATMは、硬貨の取り扱いもするし、現金の振り込みもする。
まあ、そんなことは知らなくても、ATMまわりには、比較的大きなシールが貼ってある。
曰く「硬貨のお取り扱いはできません。」
曰く「現金のお振り込みはできません。」
だが、そのオッサンは、coconutが来る以前に、日頃貯めたであろう５００円玉を、紙幣投入口に勢いよく（？）ぶち込んだらしい！！　　
当然、ATMはダウンし、オッサンの入れた通帳も、硬貨も、ダウンしたATMに飲み込まれたままだったらしい。
その後、オッサンは、備え付けのインターホンで救助を要請し、担当者が駆けつけたあたりにcoconutは来合わせてしまった。
２台あるATMの一台が、オッサンの暴挙でダウンし、１台しか稼働していない状況で、お客さんは長蛇の列を作っていた。
しかも、そのときATMを使っていたオッサンが、一人で何回も何回も操作し、かなりの長時間占拠していたようで、待っている人たちの間に、険悪な雰囲気が漂っていた。
とうとう、列の中の一人が、
「オッサン、これだけ大勢待ってるんだから、そんなに何回もするんだったら、並び直せよ！」
と怒鳴った。
背を向けたオッサンは、その声にこたえるでもなく操作を続け、やがて出て行った。
そのとき、機械室の中から、メンテのおに～ちゃん登場。
５００円玉投入オッサン、悪びれもせず、
「ねえ、まだ？俺の通帳とお金、ど～なってんのよ～。」
これにはcoconut、呆れて声も出ない。
メンテのに～ちゃん、
「お客様がお入れになったのは、全部でおいくらですか？」
「さあね。貯めたのを入れたから、正確にはわかんないなあ。３３０００円までは数えたのよ。だから、それ以上入ってるのは確か。ちょっとさあ、早くしてくんない？」
・・・・・・・・・絶句・・・
元はといえば、あんたが硬貨を入れたのが原因じゃない？
メンテのに～ちゃんが来て、一所懸命やってくれてんじゃない？
文句言うなんて論外よ！！
１台使えないから、この長蛇の列・・・
見てわかんない？？
それから十数分、おに～ちゃんの奮闘努力で、挟まった硬貨は回収され、ATMも正常に動き出し、オッサンの飲み込まれた通帳も元に戻ってきた。
おに～ちゃんが機械室から出てきて、硬貨と通帳をオッサンに渡す。
「全部で○○円入っていました（聞き取れなかった）。ATMが正常に立ち上がったので、取り残しはないはずです。」
こう言われたら、普通は、「ありがとう」「ごめんなさい」だろ～？
オッサン、
「なんで硬貨の取り扱いができないATMなんか設置するのよ。おかしいじゃない？」
・・・・・・・
おかしいのは、オッサンの脳味噌の中ではないでしょ～か・・・・
さすがにオッサンは、書類に名前を書かされていたけど、ものすごく嫌そうだった。
でも、本格的に壊れちゃったとしても、修理代を請求することはないだろう。
もちろん、故意にやったわけじゃないのだけど、なんかスッキリしないのよ。
「ごめんなさい。ボクの不注意で、ご迷惑をおかけしました。」
と、一言言えば済むことじゃん。
５０代半ばと見受けられる、いい年のオッサンの言動じゃないよね～

こうして今日は、クレーマーが二人・・・
クレーマークレーマーな一日だった・・・・な～～んちゃって。
おあとがよろしいようで・・・