一気に読了。
???
これは!!
カバー裏を読んだ限りでは高校時代の友達のところに旅してそこで真実を知って疲れて都会に帰って来る、みたいな。
ふむ、話が途中で終わっている。
最後のオチが語られていない。
こんな時はネット検索。
あった、おそらく答え。
この作品、推理小説なんだって。
えええ!?
その方のブログを読むとふむ、納得。
そこか。
そうだろうな。
そこか。
鈍感な主人公と真実を知ってもらいたい誰か。
それが巡礼として昔の友達を訪ねることとなるのだ。
とにかく主人公は繊細な描かれ方をしているにも関わらず、ご都合主義で鈍感といのがなかなか読者にわからないように書かれている。
もちろん、読んでいて「なんか違うんだけど、この違和感は何?」と思うのだけれども、それが何かがわからない。
伏線らしい人物も何人か出て来るのだけれども、本筋に関係あるのか無いのかわからない。
もちろんこれも自分探しの旅なのだけれども、今回は最後のところが読者に任されている。
そう、推理ゲーム。
村上春樹からの挑戦
なのだ。
すでに全ての要素はここにあります。
あとはあなたが推理してください。
と。
この小説の不親切なところは、解答編がないこと。
後味の悪い、そして結果として救いのない結末は書かないようだ。
世界の終わり〜や1Q84やねじまき鳥〜のファンタジーとは違い、ゴシックな推理小説イメージ。
やだ、ファンのブログが全て正しいとは思えないけど支持するしかないか。